【税務】消費税の申告・納付のための思考過程
消費税の申告・納付のための思考過程について取り上げたいと思います。
1 取引の整理
取引の概念の区別がややこしく思えます。
①不課税取引か否か
消費税の課税の対象となる要件に該当するかどうかという部分です。
要件に該当しなければ課税されませんので、不課税取引となります。
②非課税取引か否か
これは不課税取引にはならず、課税の対象となる要件には該当するのですが、消費税法において特別に非課税とされた非課税取引に当たるかどうかを検討することになります。
③免税取引か否か
これは非課税取引にならず、課税取引となることになるのですが、そのうち課税が0%の免税取引となるものかどうかを検討します。
→①から③まで全て否定されたものが課税取引(税率が0%ではないもの)となります。
2 課税標準額
課税取引の対価の額を算定することになります。
3 消費税額
上記2の金額に税率をかけたものです。
4 税額控除
税額控除のメインは仕入税額控除ですが、これを含めた税額控除を検討します。
5 納付税額
上記3から上記4を控除した金額となります。
消費税法は実はかなり奥が深いのですが、できる限りシンプルにすると、以上となります。