【会計】費用収益対応の原則
前回取り上げた企業会計原則ですが、一般原則の他に、損益計算書原則というものがあります。
その損益計算書原則のうち、今回は費用収益対応の原則というものを取り上げます。
言葉の順番として、収益費用対応ではなく、費用収益対応というものになっています。
おそらくですが、企業の活動として、いきなり収益があるはずもなく、まず仕入れなり何なりをするという費用の支出があり、その結果として収益が生じるという考え方からなのだろうと理解しています。
文字通り、費用と収益とを合理的に対応させることを求める原則です。
これはまさに企業の活動が、費用をかけて収益をあげて利益を生じさせるというものなので、この活動を会計上も反映させるために費用と収益を対応させて利益を求めることを求めるものということです。
経済的犠牲と経済的成果との間には経済的因果関係があるのだからこれに即して損益を計算すべきであるということです。
因果関係というと法学の概念として登場しますが、会計学においても費用収益対応の原則として登場するのですね。
今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。