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ガールズ・デイ・ドールズ

場面1:リビング(雛祭りの翌日)

(リビングには、まだ片付けられていない雛人形が飾られている。孝子が呆れた表情で雛人形を見る。)

孝子:まったく、いつまで飾ってあるの! もう3月も中旬よ!

(部屋から幸恵、麻美、圭子の三姉妹が出てくる。)

幸恵:あ、お母さん、おはよう。

麻美:もうちょっと飾っとこうよ。

圭子:そうだね、まだ早いよ。

孝子:(怒って) 早いも遅いもないでしょう! 早く片付けなさい!

場面2:三姉妹の部屋

(三姉妹は仕方なく雛人形を片付け始めるが、なかなか捗らない。)

幸恵:なんでこんなに早く片付けなきゃいけないの?

麻美:そうだよね、あと少し飾っといてよ。

圭子:それに、お雛様、寂しそうじゃない?

孝子:(部屋に現れ) そんなことないでしょう!

場面3:夕食時

(食卓で、孝子が三姉妹に釘を刺す。)

孝子:お雛様を大事にしないから、いいことないわよ。

幸恵:えー、なんで?

孝子:昔の人は、お雛様をきちんと片付けないと、結婚が遅れるって言ってたのよ。

麻美:(驚いて) えっ、本当?

圭子:マジかよ!

場面4:数か月後

(三姉妹はそれぞれ、彼氏ができたり、結婚したりする。)

幸恵:私、彼氏できたんだ!

麻美:えー! すごい!

圭子:私も彼氏できたよ!

孝子:(微笑んで) やったわね!

場面5:数年後

(三姉妹はそれぞれ結婚し、子供を連れて実家に集まる。)

幸恵:お母さん、私たち、みんな結婚できたよ!

麻美:お雛様のおかげかな?

圭子:きっとそうだよ!

孝子:(涙を拭いながら) そうね、よかった、よかった。

場面6:再び雛祭りの日

(再び雛人形が飾られる。三姉妹の子供たちも一緒に飾るのを手伝う。)

孝子:今年も無事に飾れたわね。よかった。
 

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