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dancefirst
おもち と とうふ
場面1:武史の家(秋の日中)
(武史が白いマルチーズの子犬を抱いて家に入ってくる。保が駆け寄る。)
武史:ただいま! 見て! 新しい家族だよ!
保:(目を輝かせて) わあ! 可愛い! 名前は?
武史:とうふ!
保:とうふ?(首を傾げる)
(奥から猫の鳴き声。アビシニアンの猫・「おもち」が出てくる。武史は猫を抱き上げる。)
武史:ごめんね、しばらくの間だけ、バイバイなんだ。
保:(不安そうに) どういうこと?
武史:とうふとおもちがケンカしちゃうかもしれないから…鳥取の人にあげることになったんだ。
保:(泣き出す) えー! いやだー! おもちもとうふも一緒にいたいー!
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