見出し画像

※明視域計算~眼鏡自由区9 in LIVE A FOCUS@ひ録:わらの手


遠くの景色から手元の資料まで

明視域

遠点から近点までの間を明視域と言います。

調節域と書いてある資料もあります。
調節0の遠点から、最大調節が働く近点までの範囲だからです。

調節域の方が正解なのだと思います。
(眼鏡用語集には、調節域はあっても
明視域言う言葉はないようです)

ここでは、明視できる範囲と言う説明の方が、
分かりやすいと思うので、明視域を採用します。
(と言うか、新人時代に明視域で教わったので修復できないのです)
まずは正視の場合の明視域です。


このnoteは「明視域計算 in 光のふるまい5(ひ録:わらの眼)」
転載しました。

正視の場合

f = 1 / D

(中略)

各年代の調節力は、下記のようになります。
(あらためて書くと、調節力は年々歳々減っていきます)

年代別調節力

計算式は省略します。必要な方は「薄レンズの公式」
読み返して下さい。

(中略)

このように近点は加齢とともに遠ざかります。
どう頑張っても50歳を過ぎてスマホを見るのは、
かなり苦痛になります。

近視の場合

近視に限らず、屈折異常(近視・遠視・乱視)が完全矯正されていれば、
明視域計算は正視同様にする事ができます。計算上、屈折異常は
完全矯正されているとします。あくまでも理論値ですが。

しかし、裸眼の時の明視域はどうでしょうか?

(中略)

近視4.00D、調節力5.00Dの場合はどうでしょう。

(中略)

このように、同じ近視でも近視の度数によって、
つまり、眼の中の近視度によって明視域は変化します。

試しに、近視3.00D、調節力2Dで計算してみます。
年齢的には55歳くらいです。

(中略)

眼鏡を外せば、この範囲は見える訳です。
遠くと近くを交互に見るような仕事でなければ、
掛け外しさえ厭わなければ何の不便もないのです。

よく電車の中で、眼鏡を額に跳ね上げて、新聞や雑誌、
最近ではスマホが多いかな、を読んでいるサラリーマンが、
そうです。

ちなみに、眼鏡を掛けた状態での明視域は、

(中略)

混雑した電車内では、とても33cmも離してスマホを見るのは
困難だと分かります。

遠視の場合

「まずは眼を知ろう」の5.遠視の定義
解説したように、遠視のレンズはプラスレンズですが、
遠視の眼の中はマイナスの状態です。

(中略)

調節力が5Dで遠視度が5Dなら、明視域は無限遠方だけで、
近方視は出来ないことになります。

(中略)


遠視の遠点

岡本隆博氏の「よくわかる眼鏡講座」に書いてあったはずだが、
手元にありません。

うろ覚えで書くのだけれど、間違ってはいないと思います。

(後略)

以上「明視域計算」


いいなと思ったら応援しよう!