とじてないカツ丼~MEMO乱打M8 in NO WAY TICKET@ひ録:わらの手
子供の頃、母親がパート仕事で遅くなり、夕飯の準備が間に合わない時、
たまにではあるが、近所の蕎麦屋からカツ丼を出前してもらっていた。
不思議な蕎麦屋で、ラーメンも出していた。
だから、無理を言ってカツ丼とラーメンを頼んでもらう事があった。
悲しいかな、子供時分のマストな食事は、この組み合わせだった。
このふたつがあれば、最高のご馳走だったのだ。
その蕎麦屋は、何年か前、近くに行った時に訪問してみたのだが、
すでに閉店していた。近所には昔なかったファミレスが出来ていた。
さらに昔、山梨の友人を訪ねた時、約束の時間には早く着きすぎて、
お腹も減っていたので、地元の蕎麦屋に入った。
さすがにラーメンはなかったが、壁の品書きに「カツ丼」と
あったので注文した。
その店のカツ丼が出てきた時、絶句した。
丼にご飯、その上にせん切りキャベツと切り分けられたトンカツ。
卵でとじてない!? ト、トンカツ定食と何処が違うんじゃあ!!
生まれて初めて、注文した食事を残した慚愧の記憶。
カツ丼は、卵でとじた煮汁があるから美味しいのだ。
帰りしな、もう一度、壁の品書きを見たら「カツ丼」の横に
「煮カツ丼」なる札を見つけた。
覚えておこう。
特に福井県、山梨県、群馬県、岡山県、沖縄県、長野県の南部では、
このとじてないカツ丼がカツ丼なのだ。何故だ!?
この六県では、カツ丼を注文してはいけない。
いや、政令でとじてないカツ丼は禁止すべきだ。
で、念のため調べたら、今はとじてないカツ丼が
流行っているんだそうだ。
トンカツの下に敷き詰められたフワフワのオムレツ状の卵。
さらにトッピングで生卵まで追加できるとか。
※ 「食楽web」からお借りしました。
邪道だ! しかし、
看板にこう書いてある。
「#カツ丼は人を幸せにする」「#とじないカツ丼」
前者にはうなずく。後者は承服しがたい。
しかし邪道も、じゃあどうももあるものか!
う、旨そう。食べてみたい・・・。
以上「とじてないカツ丼」
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