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『黄昏の岸 暁の天』

十二国記
小野不由美 著/新潮文庫
(新潮文庫版エピソード8)

既読(読んだ順)※〈〉内新潮文庫版エピソード順

月の影 影の海(上下)〈1〉
図南の翼〈6〉
魔性の子〈0〉
風の海 迷宮の岸〈2〉
東の海神 西の滄海〈3〉
風の万里 黎明の空(上下)〈4〉
丕緒の鳥〈5〉
華胥の幽夢〈7〉


あぶらが乗ってる。
『魔性の子』との表裏一体な構成が、聞いてはいたけどすごかった。
『十二国記』ってあんまり有名じゃなくない?この凄さに見合うほどは有名じゃなくない?
ファンタジーだからなあ。ファンタジー、日本で迫害されてるからなあ(持論)。

慶、雁、漣、範の麒麟が泰麒たいきを探しに蓬莱ほうらいに行く。そうそうたる顔ぶれが集まる華々しさ。賑やかで楽しい(泰麒の事は心配なれど)。

十二国は国同士がなんとなく協力できないような仕組みがあるんだね。なんで天は、各国がある意味「孤立」しているようなルールにしたんだろう。行き来があった方が揉め事も起こるから単に悪趣味で見てるだけならそっちの方が面白いだろうに(天は悪趣味で眺めてるとしか思えない)。12に分かれてる事が重要なのかな。小物入れにしてんの?

初登場の範の人、キャラが濃い。他のお歴々にぽっと混ざってもぜんぜん負けてない。
六太もいい。
話し方とか見た目は子供だけど、苦労してるし色々考えてるし面倒見がいい。
陽子とコンビのシーンが多くて、陽子にとっても頼もしかろうと思う。
前回も書いたけど、廉麟がすてき。見た目が大人っぽい感じなのも好き(見出し画で言うところの右下のストレートヘヤーの人)。

そういえば十二国の方が蓬莱よりずっと広いみたいな事を言っていて意外だった。なんとなく十二国は関東ぐらいの広さだと思っていたので。
景麒の良さも分かってきた。あざながないの景麒っぽいな。この場合は親しみを込めたあだ名だと考え、いつか付くといいねと思う。


またこれをモタモタ書いていたので今はもう『白銀のおか くろの月』読み始めてます。面白ぇです。


最後にかっこよかったセリフをひとつ。

「その手で天意を掴んでこい」

ハイ!

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