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木星順行の星のガイド【2025年版】

皆さま、こんにちは。
宮古島の占星術師/齊藤寛子です。


2025/2/4 19:24に双子座木星が順行に舵を切ります。

拡大発展の星「木星」が約4ヶ月間の逆行期間を終えることで、木星逆行中に挫折に直面したアイディア・計画・プロジェクトが再び前進し始めます。木星が双子座に祝福をもたらすことで、私たちの成長にふさわしい、好奇心・交流・コラボレーション・ネットワークを生み出し、私たちを必要な場所に導いてくれるでしょう。




1.木星の順行

(1)木星の基礎知識

木星は約12年でホロスコープを1周するので、1つのサインには約1年間滞在し、木星があるサインに滞在する間、そのテーマに関することが社会に広がり、世の中の流行を作っていきます。

木星は古くから、金星と並び、「吉星」(=ラッキースター)として知られており、

✓成長と拡大
✓楽観主義と信念
✓海外旅行と異文化
✓精神性と人生観
✓教育・出版


といったことを司っていますが、良くも悪くも物事を増やしたり、甘やかす性質があり、それが行き過ぎてしまうと、問題やトラブルを引き起こすため、必ずしも、ラッキーとばかりは言えない所があります。

幸い、拡大・発展を推し進める木星も年に1回、約4ヶ月間に渡って、逆行するタイミングがあり、私たちは逆行期間中、これまで無秩序に広げすぎてしまったものを見直し、本当に成長発展させるべきものにエネルギーを注ぐための調整時間が与えられました。木星が順行に戻るいま、私たちにとって本当に重要なことに焦点を絞り、新たな視点・必要なスキル・コミュニケーション方法・ネットワーク方法を活用することで、安定的な成長を図っていくことができます。

なお、満天の星空の中でも一際明るく輝く木星は、火星やシリウスとともに今シーズン限定の「特大三角形」を作っています。ぜひ夜空を見上げて、木星のエネルギーを受け取ってみて下さい♡

私も満月2日後の月明りがまぶしい中、何とか木星-シリウス-火星の特大三角形と一緒に写真に収まることができました☆彡


(2)双子座から蟹座へ

木星は1つのサインに約1年間滞在するので、1年間の流行テーマを司る重要な天体と言えますが、2024年5月下旬に双子座(風×柔軟宮)入りした木星は2025/6/10に次の蟹座(水×活動宮)に入り、2026年6月まで蟹座に滞在するため、世の中のムードもガラリと変わっていきます。

蟹座には、

✓自分の感情を認め、受け入れる
✓不安感と向き合い、自分の本当の姿を他者に見せる
✓繊細さを受け入れる
✓相手に共感し、感情や思いやりを表現する
✓人を慈しみ、育てる
✓プロセスを大切にする
✓日常の出来事に関心を持つ

といったテーマがありますが、木星が蟹座に滞在する期間には、以下のようなことが想定されます。

✓「愛し愛される」ことを重視し、人に親切にしたり、人の面倒をよく見る
✓仲間や家族を大切にしたり、家事や育児等日々の生活を充実させる
✓共感等感情的なつながりが原動力となるグループ活動が活発になる
✓これまで見過ごされてきた社会的弱者の問題が明らかになり、社会全体として保護救済の動きが起こる
✓仲間意識・帰属意識が強くなりすぎて、外部への排他的な態度や見知らぬものへの拒否を引き起こしやすい


ちなみに、前回の蟹座木星期は12年前の2013年6月~2014年7月でしたが、魚座海王星&蠍座土星の水のグランドトラインが出来上がったことも影響してか、東日本大震災の後で絆の大切さに気付き、結婚する人が増えたといったニュースが記憶にあります。今回は魚座ドラゴンヘッド期間とも重なるので、やはり人とのつながりや助け合いの重要性が増してくるように思います。

そろそろ東洋暦の新年を迎えることもあり、こちらの動画を見ていたら、「置き配問題」について語られていました。置き配は便利な反面、ドライバーさんが「ありがとう」という言葉をかけてもらえなくなり、仕事に対するモチベーションが下がって、荷物の扱いが雑になることが増えているのではないか?といった話だったのですが、私もドライバーさんが時間がかからないように良かれと思って置き配を選んでいたものの、必ずしもそれがポジティブに働くわけではないことを考えさせられました。便利さを享受しつつも、私たちは誰かと支え合って生きていることを思い出させてくれるのが、蟹座木星期なのかもしれません。


(3)木星と外惑星とのアスペクト

2025/2/4に木星が順行した後、次に逆行開始する2025/11/12までの約9ヶ月間で、木星は双子座11度台から蟹座25度台まで進みます。

その間に木星が他の外惑星とメジャーアスペクトを取るのが下表のとおり、土星&海王星とのスクエア(90度)のみです。

①木星×土星サイクル
木土合(グレートコンジャンクション/グレコン)は20年周期で形成され、エネルギー産業・機械工業・化学工業・運輸産業等、一国の経済の基礎をなす産業の転換期となり、私たち国民生活に大きな影響を与える時期で、政治改革や軍事同盟とも関連します。個人的な影響としては、仕事や私生活においてのインフラ整備や今後の人生の具体的なフォーマットづくりをしていくときです。
前回は約4年前の2020年12月に水瓶座0度でグレコンが起こっていますが、コロナの影響もあり、リモートワーク等働き方の見直しやオンライン化・デジタル化が一気に進んだ時期でした。

出生図で不動宮(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)の初期度数に個人天体やアングルを持つ方は、その時代の影響を強く受けている可能性が高いので、どんなことがあったか振り返ってみると良いと思います。

私は太陽が獅子座1度台にあるのですが、家で仕事ができるようになって満員電車から解放されたり、占星術の講座をオンラインでたくさん受講したり、占星術のブログを書いたり、占星術を仕事に取り入れたり…と、もうそれ以前の生活は全く想像できないほどの影響がありました。

そして、今回は6月中旬に蟹座木星が牡羊座土星とスクエアになるので、グレコンの時にスタートしたことが重要かどうか試される時を迎えます。放棄するか大幅な見直しが必要で、セクスタイルの頃(2023年6月)にサボっていた場合には、苦労することもあります。

2024年8月と12月に、双子座木星と魚座土星のスクエアを既に経験しており、これが3度目の正直になりますが、柔軟宮でのスクエアの時にはなかなか結論を出しにくかったことも、活動宮でのスクエアになることで、とりあえずは方向性を決めて前に進んでいくことはできるのだと思います。

こちらは、活動宮(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の初期度数に個人天体やアングルを持っている方への影響が強くなります。


②木星×海王星サイクル
木海合は約13年周期で形成され、通貨危機・インフレ・バブル経済の破綻が起こりやすい一方で、慈善・福祉・宗教・人道的活動・環境保護活動等が発展する時期です。理想の実現に向けての第一歩を踏み出せるときで、同情心が豊かになり他者を助けたい気持ちが膨らみますが、お人好しになりすぎて騙されたり、願望と現実を混同しがちな所には注意したい所です。
前回は約3年前の2022年4月に魚座23度台で木海合となりましたが、Google検索のAIによる概要によると、下記のようなことが起こっていました。ロシアのウクライナ侵攻や安倍元首相の銃撃事件も日本のメディアの報道は嘘だらけなので、そういった意味でも木星×海王星っぽさを感じます。

出生図で柔軟宮(双子座・乙女座・射手座・魚座)の23度付近に個人天体やアングルを持つ方は、その時代の影響を受けている可能性が高いので、どんなことがあったかぜひ振り返ってみて下さい。

私の場合、柔軟宮ではありませんが、蟹座23度台に水星&土星を持っており、魚座木星&海王星とはトライン(120度)になったのですが、この半月後くらいに、Twitterでたまたまリマーナすず先生の投稿を見かけ、ブログ記事を読みに行ったら、ものすごい占星術の情報の宝庫で感激しました。ちょうどその頃、桐吉先生と「超スキルアップ!3重円集中基礎講座」を毎月開催されていたので、すぐに申し込みさせて頂きました。その3ヶ月後からはギンコさんと毎月開催されている講座にも参加させて頂くようになり、気付けばもうすぐ丸3年を迎えます。私の水星にとっては本当に恵まれたご縁を運んでくれた木海合でした。

今回は6月に蟹座木星が牡羊座海王星とスクエアになるので、夢や理想が膨らみ、現実逃避する傾向が強まり、日常の制約に嫌気がさす時期です。普段より騙されやすくもあるので、荒唐無稽な憶測やリスクの取り過ぎには注意が必要です。特に、活動宮(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の初期同数に個人天体やアングルを持っている方は持ち前のスピード感をやや抑えた方が安心かもしれません。


(4)ミッドポイント

(3)で木星が土星や海王星とアスペクトを取るポイントに個人天体やアングルを持っていない方でも、T木星が出生天体のミッドポイント(MP)に接触することで、軸の持つ意味を和らげ、良い効果を与えてくれる可能性があります。

上図はARIの有料サイトで出力した、双子座木星が順行に戻ったタイミングの私のミッドポイント表(HN8=45度相当)です。
(N:出生図、P:セカンダリープログレッション、D:ソーラーアーク、T:トランジット)

T木星は双子座11度台~蟹座25度台まで移動するので、HN8に換算すると、26度台~25度台と、45度すべてを網羅しますが、木星の動きは思いのほか早いので、木星の恩恵を受けるにはそこをターゲットに事前に準備しておくことが欠かせません。

全部拾っていくと大変なので、仕事やキャリアで使えそうな軸と対人関係に影響のあるMPにT木星が接触するタイミングを拾ってみました(オーブ±1度)。

・太陽/冥王星(飛躍軸:リーダーシップの増加や新しい展開):2025/9/3~9/20
・水星/冥王星(有名軸:名誉や栄誉により有名になる):
2025/8/13~8/27
・水星/ドラゴンヘッド(開業軸:新規の仕事、人を採用する):
2025/5/19~6/1
・木星/冥王星(成功軸:事業やギャンブルの成功):
2025/8/13~8/27
・木星/MC(成功軸:地位の向上による成功):
2025/4/25~5/4
・冥王星/MC(成功軸:自由裁量による成功):
2025/2/26~3/25
・太陽/月:
2025/5/24~6/5
・ASC/MC:
2025/6/6~6/19

T木星が出生図の天体&アングルとアスペクトを取るタイミングに加えて、上記も意識できると、チャンスが格段に広がっていきますので、ぜひご自身のMPにT木星が接触する時期をチェックしてみてください。


2.ASCサイン別テーマ

T木星が出生図のあるハウスを通過する約1年の間、そのハウステーマに楽観的に取り組み、拡大発展させていくことが出来ます。T木星は良くも悪くも物事を増大する力があるため、キャパオーバーや見積もりの甘さで無責任にならないよう注意したいものの、いつもだったら躊躇してしまうことに思い切ってチャレンジできるときでもありますから、責任感を持って、キャパシティを広げていけると良いと思います。

以下、ASCサイン別にテーマをまとめていますので、ご自身のASCサインの項目をご参照ください。

(1)ASC双子座の方

木星の逆行期間中は楽観的な見通しが重要な問題を起こした時期を振り返ったり、目標・価値観・抱負・セルフイメージを再評価し、スタイルの変更を検討したことでしょう。木星が順行に戻った後は、再びあなた自身を世界に再浮上させ、より多くの人の目に触れる場に出ていくことになります。あなたが何者で、どんな自分になるべきかをもっと大胆に押し出していきましょう。やりたいことがたくさんありながらも、キャリアや社会的立場における責任感の重さから身動きが取れにくいと感じることもあるかもしれませんが、そんな時こそ古いパターンを手放すときと言えます。
6/10には木星が蟹座入りで、拡大発展のテーマが2ハウス(所有の部屋)に移ります。あなたにとって最も大切なことを見直したり、あなたのスキルを使って、世の中に価値を提供することにオープンになることによって、潜在的な収益力に関するチャンスが加速していくでしょう。その際には、長期的な未来ビジョンをしっかり念頭に置いて、必要に応じて軌道修正することが大事になります。


(2)ASC牡牛座の方

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