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N冥王星×T土星サイクルの検証

皆さま、こんにちは。
宮古島の占星術師/齊藤寛子です。

本日は、リマーナすず先生の「N冥王星とトランジットの土星の合」の記事を読んで気になった、私のN冥王星×T土星のサイクルについての検証をブログ記事にまとめてみます。
今はT土星が魚座なので、さすがにご存命の方で冥王星魚座世代はいらっしゃいませんが、満月配置のオポジション(180度)になる乙女座冥王星世代の方、そして5月には土星が牡羊座入りで、同じく満月配置を迎える私と同世代の天秤座冥王星世代の方に参考にして頂けたら幸いです。




1.N冥王星×T土星サイクル

(1)N冥王星×T土星0度

T土星がN冥王星とコンジャンクションするときは、人生の大変革期にあたり、新しい志が立ち上がったり、運命的な転機が訪れたり、新しい自分へと脱皮する時期で、洞察力が強まり、大きな気付きを得るときです。

私の場合は、1回目が5歳~6歳のとき、2回目が約14年前で会計士になって10年目の時、3回目は約15年後の2039年に訪れます(ました)。

はっきりした時期は覚えていませんが、保育園児の5歳~6歳の頃、担任の先生が英語を話しているのを聞いて、憧れを持った私は「どうして英語を話せるのか?」と聞いたら、英語の辞書の話を聞かされて、親に「私も英語の辞書が欲しい」とねだりました。その後、買ってもらった辞書をそれほど開いた記憶はないものの、小2の時に堀ちえみ主演のスチュワーデス物語で英語を話すスッチーに憧れたり、会計士になってから英語を強みに出来ればとTOEIC900点まで取ったり、今も海外の占星術家の方のラジオを聞いたり、ブログを読んでいるので、幼いながらも何か自分の人生に必要なものを感じ取ったのかなと思います。ちなみにこの時は、P獅子座太陽がN天秤座冥王星とタイトにセクスタイル(60度)になった時期にも重なります。

2回目は監査法人に勤務して10年経った頃です。その翌年に私が勤務していた監査法人でも初めてリストラが行われたのですが、私の苦手な業務をやらなくてはいけなくなったりしていて、「このまま監査法人に勤めていていいのかな?」と考え始めた頃です。

すず先生のブログでは、下記のような記述がありますが、私も土星が次の蠍座に入る1週間ほど前に12年間勤務した監査法人を退職し、外資系の事業会社への転職しました。

物事や人間関係の潮時を感じる。
何の警告もなくゆっくりと関係が悪化する。
どう取り繕っても、終りが避けられない状況になりつつある。
土星がサインを変える約2年半~3年は影響が残るように感じます。

https://hapihapiastrology2.blog.ss-blog.jp/2010-09-06

そして、いまの私のN冥王星×T土星のサイクルはここから始まっています。


(2)N冥王星×T土星60度

T土星がN冥王星とセクスタイル(60度)になるときは、粘り強さや持久力があるので、強い意志で物事を継続的に行い、最終的に大きなものを生み出すことができる時期で、何かのスペシャリストになれるときでもあります。
特に月相に当てはめると満ちていく過程にあるので、アイディアがわいたり、良い情報を手に入れて生産性がアップするときです。

私の場合は、1回目が小4~小5のとき、2回目が約10年前で外資系の事業会社に転職して4年目の時、3回目は約20年後の2044年~2045年に訪れます(ました)。

私は出生図でハードアスペクトが多いせいか、残念ながら、ソフトアスペクトの時はあまりこれといったイベントが思い出せませんでした。

(3)N冥王星×T土星90度

T土星がN冥王星とスクエア(90度)になるときは、社会への強い反発心や変革をする意志が強まり、これまでの社会的基盤や価値観を大きく変える時期で、これまで最も努力してきたことを大きく軌道修正するときです。
特に月相に当てはめると満ちていく過程にあるので、0度でスタートしたことが新たなフェーズに入り、次の段階へ向かうために衝突したり危機的な状況が訪れるときです。

私の場合は、1回目が中1~中2のとき、2回目が約7年前、3回目は約23年後の2047年に訪れます(ました)。

はっきりした時期は覚えていませんが、恐らく中2の頃に、父親と進学する高校について口論になりました。私の志望校に反対する父親に「これから社会の荒波に出ていかなくちゃいけないのに、今から親の言う通りに「はい、そうですか」と言ってたら、どうやってこの先生きていくんだ?」と反論したら、「そりゃそうだ」と随分あっさり私の意志を通してくれましたが、私が親と初めて自分の進路について戦った時です。父親の天秤座海王星が私の天秤座冥王星と合ですが、父親には父親なりの理想があったものの、私がそれを見事に打ち壊してしまったとも言えますが、他のことは我慢しても、自分の進路だけは絶対に譲れませんでした。
以前、すず先生の「ハーモニクスシナストリ講座」でサンプルリーディングして頂いた時に、こんなコメントを頂いていますが、ライオンの私が吠えたときなのかもしれません。そして、この時、私のP獅子座太陽は父親のN獅子座冥王星&土星合の度数を越えようとしているときでした。

すず先生曰く、父親からすると、私は何を考えているか分からない存在、腹の底が分からない娘で、家の中にライオンがいる感じ。
「こいつはライオンじゃない、猫なんだ」と思って、猫として育てるのが冥王星が関わる相性だということです(笑)。

https://note.com/hirokosaitocpa/n/nfd5251ca1358

2回目の頃はP新月前後だったこともあり、P新月直後にブログを書き始めたり、SNS発信をスタートさせていて、初めて自分でセミナーを開催したりもしましたので、これまでの社会的基盤や価値観を大きく変える時期にありました。

(4)N冥王星×T土星120度

T土星がN冥王星とトライン(120度)になるときは、新しい志を持って努力ができるときで、強い忍耐力や集中力で何かを達成する時期で、社会で生み出す力が強まったり、権力志向が強まったりします。
特に月相に当てはめると満ちていく過程にあるので、スクエアの転換期の危機を乗り越えて、安定継続し成功を収めるときです。

私の場合は、1回目が高1のとき、2回目が約4年前、3回目は約25年後の2050年に訪れます(ました)。

これもはっきりとした時期は覚えていないものの、高2の時に父親が仕事先で「公認会計士」という資格があることを聞いてきて、当時、「将来は何か資格を取って、ずっと仕事をしたい」と思っていた私にとって、「難関な資格だけど、頑張りがいがありそう」と将来、会計士になることを決意しました。この頃はP太陽がN獅子座MCの手前にあり、N水瓶座ICにはT水瓶座土星が合でしたので、将来の社会的看板の目標を定めたときでした。

2回目はこの半年頃前の2020年夏から、占星術のブログを書き始めたり、「あなたのトリセツ」をリリースしたり、2020年12月にはオンラインサロンをスタートしました。
1つ前のスクエアのフェーズでSNSの発信を始めていなかったら、こんな展開にはならなかったと思うので、スクエアの時に切り替えたことから発展させることができたと言えます。


(5)N冥王星×T土星180度

T土星がN冥王星とオポジション(180度)になるときは、深い領域からの揺らぎを体験する厳しい時期になりやすく、忍耐力を持って大きな難題に挑むときです。
月相に当てはめると満月配置となるので、良くも悪くもこれまで取り組んできたことの結果が出て、それを踏まえた上で転換を図ることになります。

私の場合は、1回目が大学2年生のとき、2回目が約1年後の2026年、3回目は約30年後の2055年~2056年に訪れます(ました)。

1回目は、会計士の2次試験の勉強をスタートさせた時期でした。具体的な結果が出たとは言いづらいですが、「自由に生きたい」という強い意志を持っていた私にとって、地元新潟から東京に出てきて一人暮らしをスタートし、将来しっかり自立できるための準備を始めたという意味では、そのスタートラインに到達したと言えるのだと思います。

そして、2回目は1年後にやってきます。
Big4の監査法人にいた頃は、監査法人の看板があって、クライアントの方も私の話を聞いてくれた所が大いにあったと思いますが、監査法人から外に飛び出して以降は私個人の看板で勝負しなければならないと思って頑張ってきました。その結果を何らかの形で受け止めながら、次の展開につなげていくときになるのだと思います。

2025年1月末現在、T土星は魚座17度台にあるので、N冥王星が乙女座後半にある1965年~1971年頃に生まれた方が、今ちょうどN冥王星×T土星のサイクルの満月期にありますし、5/25にはT土星が牡羊座入りするので、私と同じく冥王星が天秤座にある1971年~1984年頃に生まれた方が、土星が牡羊座を去る2028年4月までこの影響下に入ります。
ぜひ、N冥王星×T土星0度の時からの約15年程を振り返って、どんな結果を残したいのか、満月期を迎える前に一度考えてみると良いのかなと思います。


(6)N冥王星×T土星240度

T土星がN冥王星とトラインなので、新しい志を持って努力ができるときで、強い忍耐力や集中力で何かを達成する時期にはなりますが、月相に当てはめると欠けていく過程にあるので、これまで刈り取ってきたものを周囲にシェアするときで、守りに入りやすい時でもあります。

私の場合は、1回目が会計士になって8ヶ月ほどが経ったとき、2回目は約5年後の2030年~2031年に訪れます(ました)。

英語の勉強を始めたのがこの頃から1年以内くらいのことだったと思います。会計士試験も難関ではあるのですが、受かってみれば周りがみんな会計士なので、会計士の資格が何の武器にもなりません。何か自分に強みがないといけないと思い、いずれ必ず必要になるであろう英語を頑張ろうと決めました。私は木星×土星スクエアの遠回りの配置もあり、要領が良くないので、TOEICで900点を取るまでに時間がかかっていますが、それでもそうやって頑張ったおかげで、監査法人の後、外資系の事業会社に転職もできましたし、独立後の決算サポート業務でも英語を使った仕事に対応できたのは大きかったと思います。また、いまも決して楽ではないものの、海外の占星術の情報に触れやすいのは私自身の強みだと思っています。


(7)N冥王星×T土星270度

T土星がN冥王星とスクエアなので、社会への強い反発心や変革をする意志が強まり、これまで最も努力してきたことを大きく軌道修正するときですが、月相では下弦の月の配置にあるので、これまでの実績を再評価する必要があり、そうしなければ消滅の危機に陥ってしまうときでもあります。

私の場合は、1回目が会計士になって3年目~4年目のとき、2回目が約7年後の2032年~2033年に訪れます(ました)。

2004年頃は、監査法人の仲の良い同期とお互いに読んでいる本を交換し合ったり、監査法人生活12年間の中でも一番楽しい時期でした。あまり、下弦の月の配置っぽくないですが、この翌年にサターンリターンを迎える前に与えられたご褒美みたいな時間だったのかもしれません。


(8)N冥王星×T土星300度

T土星がN冥王星とセクスタイルなので、強い意志で物事を継続的に行い、最終的に大きなものを生み出すことができる時期ですが、月相では欠けていくサイクルにあるので、暫定的な再構築を行うものの、これまでやってきたことに飽きが出やすいときでもあります。

私の場合は、1回目が1歳の時、2回目が会計士になって5~6年目のとき、3回目は約10年後の2035年に訪れます(ました)。

2回目の時は、監査の業務にも慣れてきたころで、ちょっと物足りなくなって、他の資格を取得しようと勉強を始めた頃でした。よくよく考えれば、監査の業務だってもっと突き詰められることがあったはずなのに、飽きが出てしまったのはこの星配置にあったからなのかもしれません。結局、その資格の勉強は途中で頓挫してしまったので、私にとっては苦い思い出です。


0度~300度までの流れを見てきましたが、この後また、T土星はN冥王星とコンジャンクションとなり、新たなサイクルに突入していきます。
ぜひ皆さんのN冥王星×T土星のサイクルも振り返って、ご自身の成長の過程を味わってみて下さい。


2.N冥王星×N土星

(1)N天秤座冥王星×N蟹座土星72度(クインタイル)

私はN冥王星が天秤座6度台、N土星が蟹座23度台にあるので、オーブ1度でクインタイルのアスペクトを持っています。

72度は360度を5で割った数字なので、5番目のサインの獅子座が象徴する遊び心や創造力にも関係するアスペクトで、自分らしく生きる喜びを表現する力に関係します。

私の父親がビートたけし世代で、獅子座での土星&冥王星合を持つことから、以前、すず先生の「世代別アスペクト講座①」で、父親のチャートをサンプルリーディングして頂きました。そして、東京在住時に4年以上お世話になっていた整体師さんも天秤座で土星&冥王星合を持つ方で、なぜだかそんなストイックなエネルギーに惹きつけられてしまうのも、私のN冥王星×N土星のクインタイルが影響しているのではないかということでした。
父親は月&天王星が双子座、整体師さんは太陽&火星が双子座で、双子座の軽さと土星&冥王星の超絶なストイックさがとても結び付かないのですが、私の8ハウス(冥王星ルーラーの蠍座のナチュラルハウス)が双子座ということが影響しているのかもしれません。


(2)冥王星×土星のシナストリ

T土星がN冥王星に合になる3日前に、現在中2の甥っ子が誕生したので、甥っ子のN天秤座土星が私のN天秤座冥王星にタイトにコンジャンクションです。

二重円(内側:私の出生図、外側:中2甥っ子の出生図)

冥王星×土星の相性は政治的な関係になります。冥王星は破壊力のある星ですが、土星は相手の力を封じ込めるパワーを持っており、冥王星側が攻め入り、土星側が防ぐ側になりやすいので、会社の上層部同士の場合にはパワーゲームが生まれます。
土星側が冥王星のパワーに制限をかけてきますが、そのおかげで冥王星側の持久力が高まり、何か大きな目的を達成する鬼コーチのような存在にもなりますし、水面下でパワーゲームを巻き起こし、表立って問題は起こさないものの、痛みや怒りを抑えるあまり、精神的に参ってしまう可能性もあります。

私は甥っ子が可愛くて、甥っ子にまた何か買ってあげるためにも「頑張ろう」と奮起できたので、私を奮い立たせてくれる存在であるのは間違いありません。


また、私の土星/冥王星のミッドポイント(執着軸:自身の能力の過信による執着)は、HN8(45度相当)で15度台(活動宮15度台、柔軟宮0度台)にあるのですが、元カレの水星&火星もいま好きな人のドラゴンヘッドも15度台にあるので、やはり土星×冥王星にどこか惹きつけられてしまう要素が私の中に潜んでいるのだと思います。
冥王星がASC蠍座のチャートルーラーで、土星がオリエンタル天体(太陽の前に東の空から昇った星で、太陽の先導役を担っている)だからなのかもしれません。

※オリエンタル天体については、こちらの動画が勉強になります。


自分に効きやすいアスペクトが分かると、トランジットでもプログレスでもシナストリでも過去の出来事を参照できるので、今後留意すべきことの焦点が絞れていいですね。


最後までお読みくださいましてありがとうございました。
N冥王星×T土星サイクルを人生発展に上手く活用するヒントにして頂ければ幸いです(^^♪


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