【人々の心を読み解き、希望あふれる未来を創る】射手座上弦の月_20240911
皆さま、こんにちは。
自分を知り、宇宙からの応援を受けて、自分の人生の波に乗って、夢をかなえていく、占星術師の齊藤寛子です。
9/11の15:06に射手座上弦の月を迎えます。
テーマは「人々の心を読み解き、希望あふれる未来を創る」です。
1.乙女座新月からの振返り
乙女座新月(2024/9/3)から1週間が経過しました。
乙女座新月に対し、魚座♓/土星がオポジション(180度)で、プレッシャーを感じやすいときでしたが、ルーラーの水星は順行に戻り、本調子を取り戻した所で、2024年8月中には考えがまとまらなかったり、物事の展開が遅れていたことも、この乙女座新月付近から徐々に動き出したことを実感している方も多いかもしれません。
また、2週間後の魚座満月は月食で、2017年以来、乙女座-魚座ラインでの食シーズンに移り変わっていくことから、出生図の乙女座ー魚座のハウステーマの課題にガッツリ向き合うような出来事に遭遇している方もいらっしゃることでしょう。
月相のサイクル
トランジットの月は約1ヶ月かけてホロスコープを1周しますが、今回はその4分の1を経過するポイントにありますので、乙女座新月に立てた目標を達成するために、自分に足りないものを見つめて、それを補充していくタイミングです。
新月の目標に向かって行動に移した結果として、何かしらの障害に遭遇し、前に進まないことがあるのであれば、その障害と立ち向かい、取り除いていく必要があります。
特に、今回は拡大と発展の星「木星」をルーラーに持つ、射手座での上弦の月ですから、物事を大きく捉えることで、不可能だと思っていた夢を現実に引き寄せ、乙女座新月に掲げた目標も叶いやすくなることと思います。
新月:心の中にある願望を意識化する
新月期間:新月の目標に向かい、一直線で実行する
上弦の月:決断を下し、行動に移す
上弦の月期間:新月の目標に向けて軌道修正し、完成を目指す
満月:物事が完成し、結実する
満月期間:客観的な視点で、完成後の見直しを行う
下弦の月:不要なものを見直し、手放す
下弦の月期間:内省し、社会のために貢献する
2.2024年射手座上弦の月
上弦の月図
射手座♐/月(11ハウス)は乙女座♍/太陽(8ハウス)&魚座♓/土星(2ハウス)とスクエア(90度)、双子座♊/木星とはオポジション(180度)で、柔軟宮のグランドクロスが出来上がっており、大混乱の状況が伺えます。
太陽が目的、月が手段と考えると、
乙女座♍/太陽は、誰かをサポートしたり、人や社会に役立つ何かを提供することで、自己表現し、自己の存在を確立することを目指します。
一方、射手座♐/月は、広い世界を自由自在に行き来しながら、見聞を広め、視野を拡大することで、太陽の目的を達成しようとします。
どちらも季節の移り変わりにあり、目の前の状況の変化に柔軟に対応していく「柔軟宮」であるという点に加え、常に高い理想を掲げ、向上心を持って物事に取り組んでいくという共通点があります。
乙女座は1点の曇りもないものを追求する純粋な思いで、丁寧に、正確に、繊細に、忍耐強く物事に取り組み、完璧なまでに整った世界を創り上げようとします。
そんな乙女座の原動力は「使命感」にあり、実用的な何かを人や社会に提供することを通して、存在感を示すために、何らかの技術や手法を身に付けたり、磨こうとします。
乙女座の欠点として、「木を見て森を見ず」と指摘されることがありますが、乙女座は何かを広く浅く行うよりも1つのことを深く知り、それに関して右に出る者がいないというくらいになることで、存在感を示すことができます。また、小さなことでも、自分が納得できるよう取り組んで完成させることで、段々と守備範囲が広がって、少しずつ視野を広げることができます。
一方、旺盛な好奇心を持ち、いつもワクワクするものを追い求めている射手座はどんなに幸せなこと、楽しいこと、面白いことを見つけても、冒険の旅は永遠に終わらず、「この世界にはもっと面白いことがあるんじゃないか?」という想いが沸き起こり、一生かけて、本当に大事なものを探し求めて動き回ります。
その無謀な姿勢には、「地に足がついていない」「荒唐無稽」などと非難されることもありますが、射手座は自分の向かう先が想像つかないものであればあるほど、モチベーションが高まり、どんなに壮大な夢だとしても、一旦狙いを定めれば、矢のようにまっしぐらに努力し、その無謀な夢を実現させることができますし、それが目の前の日々を充実させることにもつながります。
目の前を美しく秩序だった世界に整えたい乙女座にとっては、射手座が冒険の旅からたくさんのガラクタのようなものを持ち込むことに大きなストレスを感じることでしょう。しかし、そのガラクタに見えるものの中に、とびきり光る宝石が隠れていることもあり、自分が手の届く範囲で取り組んでいただけでは手に入れられない大きな可能性が詰まっています。
一方、もう十分知り尽くしたこと、何度も何度も経験したことに飽き飽きしてしまう射手座にとっては、乙女座が日々同じことを繰り返していく日常に窮屈さを感じることでしょう。しかし、そうやって日々を丁寧に積み重ねるからこそ、現実に物事は動いていきますし、周囲の人からの信頼を得て、大きなチャンスも舞い込んでくると言えます。
東洋では、「中庸」が善しとされますが、乙女座/射手座のどちらかに偏りすぎることなく、バランスを取りながら、自分の視野や可能性を広げていくことが欠かせません。
今回、他の2つの柔軟宮の双子座♊/木星と魚座♓/土星も加わって、柔軟宮のグランドクロスが出来上がっていますが、柔軟宮のルーラーは前半の双子座と乙女座が水星、後半の射手座と魚座が木星です。
情報を集め、分類整理し、それをもとに思考する「水星」は目の前の現実を動かしていくために重要な役割を担っていますが、日々のTo Doを潰すことに気を取られ、「どんな人生を歩みたいか?」という「木星」の視点が欠けてしまうと、私たちが地球に降り立った目的が果たせないばかりか、人生がとても味気のないものになってしまいます。
2025年~2026年に迎える大変動期を前に、水星と木星をうまく使い分けながら、魂の目的に近づけるよう、軌道修正していくことが、私たちが取り組まなければいけないことなのだろうと思います。
柔軟宮のグランドクロスですから、状況が二転三転したり、まったく方向性が見えないような状況に陥る可能性は高いものの、答えが出ないときは出るまで待てばいいのだと思います。
最近読んだ、こちらの本で、「分からないことを分かろうとしない」ということが繰り返し書かれていました。
私も昔ならその意味が分からなかったと思いますが、「いつか南の島で…」と思いながら、全くどことも想像つかなかったのが、宮古島の情報が入ってからはあれよあれよという間に移住まで話が進んでいったことを思うと、一番ベストのタイミングで物事は動いていくから、分からないときは放置していてもいいんだ、と今の私なら理解できます。
日々を丁寧に紡ぎながら、時には大きなビジョンを思い描き、あなたの約束の場所へゆっくり歩んでいってください♡
サビアンシンボル
さて、今回の射手座上弦の月のサビアンシンボルを見てみると・・・
💎乙女座♍/太陽は乙女座20度「キャラバン車」
❤バラエティに富んでいる世界を受け入れる
❤現実的視点と協調性や優しさのバランスをとる
❤互いの違いを尊重し高め合う
💎射手座♐/月は射手座20度「氷を切り出す男たち」
❤「先見の明」を発揮して将来のために備える
❤人々や世間のニーズに応えられるようなものを提供する
❤柔軟に応用力を効かせて対処する
どのサインも20度はサインの軸が完成する度数。
射手座であれば、信念が完成して、何事にも動じることがなくなります。
そして、射手座の信念は「常に未来を見据え、希望を胸に、周囲の人々にも希望を与えていく」こと。
木星をルーラーに持つために視野をどんどん広げる一方で、エネルギーを分散してしまい、何もかもが中途半端になってしまう恐れもある射手座ですが、自分の行動指針となる信念があれば、どんな状況でもブレることがなく、大きな目的のために柔軟に対応していくことができます。
未来を見据えるためには、時代を先読みする必要がありますが、時代を先読みするとは、人々が望むものを敏感に読み取ることでもあります。
そして、人の心を慮りながら適切なサポートをするのは乙女座の得意とする所ですから、射手座の先見性は乙女座の心遣いの下に成立すると言えます。
あなたは人々のどんな希望を汲み取り、どんなことを提供していくことができるでしょうか?
あなたが築き上げてきた知識や技能で、希望あふれる未来を創っていきましょう🌈
それでは、素敵な上弦の月をお迎えください♡