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「地球のしごと大學」オンライン特別フォーラムでのご質問に答えました!

1/24(日)に行われた、 地球のしごと大學オンライン特別フォーラムでいただいたご質問を、改めて武志くんに答えて貰いました。
ぜひ読んでみてください!

地球のしごと大學「耕さない田んぼ学部」参加者募集しています!

▼詳しくは


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Qオタマジャクシが多いと、田んぼでどんな役割をしてくれますか?草を食べてくれるのでしょうか?役割について教えて下さい

A表面の土を耕してくれますし、
雑食なので草もたべます

◎おたまじゃくし【カエル】が多い=表面を耕すではありません

水位が高い(深水)と、ただ泳いでるだけです

だからと言って浅水にしたら良いというわけでもありません

それをしたら今度は雑草が出やすい環境になります

なのでいろんなレイヤーの段取りが必要になってきます

◎雑食なので初期の雑草は食べてくれます。ただしおたまじゃくし=雑草を食べるではありません


Q土をしっかり乾かすと根が張りにくくならないかと懸念もしますが、乾かした土の方が、稲に根性がつくということでしょうか?

Aわざと固い土に根を張らして自ら栄養を求めていきます
結果、根も太くなっていきます


Q五十嵐さんが冬期湛水不耕起移植栽培に取り組んだ理由について教えてください

Aたまたまです

◎なぜ15年続けられているかは、マニュアルを超えると、その先には違った世界があったからです

マニュアル通りでやると、冬に水を張って強い苗を田植えして収穫、
『今年は獲れた、獲れなかったという評価』の繰り返しで、その先は全く観えてきません


Q五十嵐さんの方法は棚田ではないといけないですか?
棚田の方が利点が多いということですか?

Aそんなことありません

◎基盤整備された田んぼでも棚田でも同じです

ただし、ポイントの場所が違ったり段取りの仕方が違ってくるだけです

両方にメリット、デメリットがあります

どちらかを選ぶのは本人次第です


Q「冬期湛水不耕起移植栽培」に初めて触れました
生態系の維持・強い成苗の育成など…沢山のポイントがあることが分かりましたが、水について「土砂などを田に流れ込ませない」というご説明がありましたが、これは田の生態系維持のためなのでしょうか?

A棚田の重要な役割は四つ
 
 ・土砂崩れ防止
 ・貯水、ダム
 ・濾過
 ・生産

なので、生態系維持ではなく土砂崩れしたら元もこうも無いということです


Q強い苗づくりとはどう違うのですか?

A慣行農法は農薬、化学肥料、除草剤ありきで田んぼを準備します

そこに稚苗(ちびょう)という葉っぱが2枚半の未熟な苗を田植え機で植えます

要するに、田植え機にあった苗で
苗の高さは20cmぐらいです

田植え機が開発される前は、成苗(せいびょう)といって葉っぱ5枚半の苗を手で田植えをしていました

苗の高さは30cmから40cmぐらいです

◎強い苗とは、成苗を機械で植えるための太くて短い(20cm以下)苗のことで、病害虫老化に強い苗です。


Q私は自給分作りたいのですが、何からはじめたらよいですか?

Aまずは五十嵐夫妻のYouTubeやSNSなどを見て、それからもうちょっと一歩踏み込みたいと思ったら
【5つの座学】にお申し込みを宜しくお願いします
 
 

Q「平ら」とはどのような意味でしょうか?

A田んぼでは基本的な作業の一つです
・水をためる
・平ら
・水を抜く
◎凸凹が無いようにするということ
◎斜めでないこと


Q太くて短い苗を作るための工夫、ポイントがありましたら教えて頂けますと幸いです

Aポイントはいっぱいあります
◎時間をかけて寒い時期から育てる
◎イネの生理生体に合わせて育てる


Q地球のしごと大学で開講されていらっしゃる「耕さない田んぼ学部」で学び、それを「my田んぼ」で実践されている参加者さんも、冬期湛水不耕起移植栽培を数年かけて学び実践することで、成功されておりますか?

A成功は何をもって成功とするか?

・雑草が出なかった?
・いっぱいお米がとれたか?
・いきものがいっぱい出たか?

◎成功を求めてやると必ず失敗します

一つ一つの作業を丁寧にすることが大切です

そして年数かけて土づくりではなく
田んぼを作っていくことがすっごく大切になります


Q田んぼにいたくないというのはなにかとくべつな理由がありますか?

A居る必要がないからです
● 他にやりたいことがあるからです
● 必要以上に田んぼをいじらないからです


Q五十嵐さんの棚田ではどのくらい機械を導入されているのでしょうか?

Aハーベスタ、草刈り機、たまに場所によってはバインダー


Q雑草をなくすのは稲の生育を促すためですか?
生えても良い雑草はないですか?

Aバランスが崩れるからです
◎イネを育てるのが目的なのですよね?
雑草と共存とかいきものいっぱいにしたいのであれば、ビオトープを作れば良いと思います。


Q水をはるのがむずかしいとは、水の利用権とかですか?

A水利権もあります

いきものたちが動きだし表面を耕し水が落ち着くまで時間がかかります
いきものたちが動きだすまで時間がかかります

隣の農家さんとの関係性もあります


Qカエルの種類が増えると生態系の三角形が大きくなるというところをもう少し教えていただけますか?

A食物連鎖のピラミッドのことを言ってます

カエルがその中心にあり、食べるし食べられるというポジションにあたります

なので、カエルの種類が多いと食物連鎖のピラミッドも大きくなります


【まとめ】


① 棚田、田んぼは役割があります

そのうえで生産ができます

②農薬、化学肥料、除草剤、耕すのうち一つでも抜いてその作業をやらないとしたらつじつまが合いません

無農薬、無化学肥料(無肥料)、無除草剤(無除草)、不耕起などをしたいのであれば

・農薬はなんのため?
・化学肥料はなんのため?
・除草剤はなんのため?
・耕すとはなんのため?

と考えて、それをしないとなると
どうなるかをまず考えましょう

そのうえで何が必要かを考えましょう

③必要以上に求めない
必要以上に作業をしない

④ いきものたちの各々の役割があります

しかしそれを単発でやれば【正解】ではありません

全ては繋がっています

全ては積み重ねていきます

⑤【農法、マニュアル、ポイント】だけを覚えてもできることは限られてきます

その場で適応できる【知識、考え方、見方】が必要になってきます

なので情報に左右されないことをオススメします

⑥いきものいっぱいではなく、いきもの種類がいっぱいです

⑦目的次第で段取りの仕方がかわってきます

場所も変わってきます

空いてる土地があるからと言って
【やりまーす】ではなく、よーくよーく下調べをしてください

でないと後々問題がでてきます

特に、周りとの関係は?水はどうなってるか?

⑧ 耕さない=機械が入ってないではありません

耕さない=固い土に稲の根っこが植わってることを言います


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▼YouTube[ミライの田んぼ通信⑤〜⑦]で生き物の役割について話していますのでぜひ聴いて下さい

・ミライの田んぼ通信⑤(音声)超大事な「イトミミズ」の話|たけしが考える循環とは?|イトミミズがやってくれる3つの働き(耕す・肥料・無除草)


・ミライの田んぼ通信⑥(音声)カエルの話|カエルは生態系ピラミッドの中心|大きいピラミッドになっているのと順番が大事!|2月に水を張るのは産卵のため|耕さない+冬から水を張るのがセット


・ミライの田んぼ通信⑦ トビムシの話|分解者|大事な田んぼの生き物「3部作」これにて完!


▼耕さない田んぼに植える丈夫な苗とは?!


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▼五十嵐夫妻リンク
https://linktr.ee/igarashi.fusai

▼五十嵐夫妻YouTube
https://youtu.be/lvT3Li1wMrs


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