「さらしの水通しと地直しについて」ご質問をいただきました!
貫頭衣のキットをご購入いただいた方からのお便りをご紹介します!
▼キットのご案内はこちら
先日キットを購入した者です。
桜も咲いて、ずいぶんあたたかくなってきましたね^^
あれからプリスティンの木綿さらしを購入してちょこっとアレンジして2着目を縫ってみました!
自分でアレンジしてみるとあれれ??っていうところがでてきて、
五十嵐さんのキットがすごく考えて作られていることがわかります。
そこで質問なのですが、水通しと地直しのやり方についてです。
ネットで調べると色んなやり方が出てきます。
おそらく、これが正解っていうのはないのかな?と思いますが、
五十嵐さんがされている方法を教えていただけないでしょうか。
自分でも色々試してみて失敗もしながら(水通し後干すときにいつもの癖でぴんと引っ張って伸ばしてしまったり・・・汗)
試行錯誤中です。
質問は、
水通しは身頃用と袖用にカットする前にするのか、カット後でもよいのか
水通しのやり方(水に浸す時間等)
地直しのやり方(横糸を一本抜いて直角にする・・・というやり方でしょうか?)
です。
まだまだ知らないことが多く、長文失礼しました。
よろしくお願い致します。
以下、わたしからのお返事です
お問い合わせありがとうございます。
水通しについてですが、
綿や麻などの天然繊維は、水に濡れると縮む性質があります。
そのまま使った場合、
お洗濯後に、仕上がりの寸法よりも縮んでしまう可能性があります。
それを防ぐために、先に水で濡らして縮めておいてから、裁断をするのが水通しの一番の目的です。
なので、水通しをしてから、布を裁断します。
※染色された布の場合は、余分な染料を落とすという目的もあります
(ちなみに、このプリスティンの木綿さらしの場合は、1巻で615cmあった布がおよそ、604cm位に縮んでました。
仮に身頃分の132cmだったら4cm位縮む計算になります。
布が長くて作業がしづらい場合は、先に必要なパーツよりも少し大きめに裁断しておいても良いと思います)
私の場合、普段は、水通しも地直しもほとんどしていません。
めんどくさがり屋なので…^^;
まずいったん縫ってから、どのくらい縮んだかを計って、次に縫う時の目安にしたりします。
ただし、販売用のキットは
買っていただいた方が、縫い上げてから、丈が短くてなっていたらびっくりしちゃうかなと思いますので、
水通しと地直しをして裁断しています。
下記、わたしの場合をあくまでも参考にお伝えします。
・洗濯機の場合
水を溜めて、布に水が浸るように軽く押さえます。
ドライで軽く回し、(1〜2分位??)
そのあと、布の端と端を持って
優しくじゃぶじゃぶ上下左右してから、
脱水を軽く(1分弱位??)
水が滴らない程度まで脱水します。
・洗面器などに浸け置きする場合
水をはった洗面器に布地をいれ、軽く押し洗いするように水につけたら、1時間ほどひたして、手で押さえる感じで脱水します。
◎時間は目安です。正確な時間は計ったことありません。しっかりと布に水が浸み込んでいれば良いと思います。
その後は軽くしわを伸ばし、裏面を外側にして陰干しします。生乾きのうちに、地直しします。
よこ地とたて地の布目が直角になるように意識して整え、布の裏からドライアイロンを当てます。
さらしの場合、そんなには歪んでいないので、そこまで厳密に考えなくて大丈夫だと思います。
多少、歪んでいても、確実に直角にならなくても、自分の服をつくるので、あまり完璧さを求めなくても良いかな、とわたしは思っています。
ご参考になれば幸いです。