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心地良い肌着の話し

わたしの素肌にいちばん近い衣服

服飾の専門学校で、服づくりを勉強して、19歳で最初に入社したのは、若い子向けのカジュアルなアパレルメーカーでした。

その後、服飾の業界を転々として、さいごに勤めたのがインナーウエアの会社で、今から10年以上前の30歳のときです。

インナーウエアってかっこよく横文字使ったけど、つまりは〝肌着〟

それまでは、ずっとアウターを扱っていて、表面的なデザインばかり意識していたけど

気持ちいい肌着を身につけたとき、こんな世界があったんだぁってあたらしい世界が見えた。

若い頃は、ひとからみられる部分ばっかり気にしてたとおもう。

じぶんにやさしくしたり、たいせつに扱うということがどういうことなのか、よく分からなかった。

だけど、なによりも、じぶんの素肌に近い衣服が
最高に心地よいものであれば

じぶんにやさしく、たいせつに扱うことにつながるのかもしれないって思うようになった。

裸でいるのと同じくらいノンストレスで、とびっきりじぶんにやさしくて

寒いときはあたたかく、暑いときはすずしく

いつでもじぶんにとって快適な着心地のものを
身につけたいとおもいました。

わたのタネをまいた

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2011年に、インナーウエアの会社をやめたとき、先の展望はまったくなかったけど

ふだん、あたりまえに身につけてる衣服の原料の〝綿〟がふと気になって

わたのタネを蒔きました。

いまは、日本では衣服の原料として生産されていない綿ですが、昔は日本各地で育てられていたと知って、単純にわたが育つ過程を見てみたかった。

それと、このころから、自然のなかに身を置いてみたいという気持ちが強くなっていました。

自然の中に、じぶんを生きるヒントが隠されているような気がして。

わたしにとって心地良い肌着って?

それからわたしは、とびきり心地よいと感じる肌着を自分で作ろうと思い立った。

最初につくったのは『ふんどしパンツ』で、布作家の早川ユミさんの著書『種まきびとのものづくり』という本に載っていたもの。

〝ふんどし+パンツ〟ということで、もっこふんどしのウエストにゴムが通ってる感じ。

(わかるかな🙄?)

もちろん、ウエストはヒモを通してもいいけど
現代人は着物じゃなくて洋服な訳だから、ウエストゴムだとおトイレ行ったときの脱ぎ着がらくちん!

かんたんにつくれるし、履いた時の開放感がはんぱないのです♡

そうそう、これこれ~
これだよ~~

まるで履いてないみたい
空気みたいに軽い!

肌に密着してなくて風通しがいい!

と、良いことづくめだったのです😍

20歳のとき、乳首から血が出たことがある

わたしは、締め付けられる下着が苦手で

家ではもちろんノーブラだったし、冬場は外出時でもノーブラだった。

あるとき、乳首から血が出てるって気づいて、上から見たら、木こりに斧で刺された切株みたいに見えたんですよー😱

ひゃーーー!

このまま乳首がちぎれるんじゃないかと心配になり…こわごわ、皮膚科に行きました。

先生がおっしゃるに

乳首が擦れてかぶれたのではと。

ノーブラだと乳首に刺激があるから
ちゃんとブラするように!って注意されて、仕方なしにブラをするようになりました。

(乳首は薬塗って復活❣ちぎれなくてよかった)

今思えば、若いときはノーブラで、化繊のTシャツを着てたからかな?

肌に直接触れるものを天然繊維に

肌着の会社に勤めていたころ、天然繊維の肌着だけを身につけるようになった。

当時30代のわたしは、若い頃とくらべると体つきも徐々に変化するお年頃。
それまでよりもっと、着心地重視で衣服を選ぶようになりました。

んで、

あ!天然繊維だったら直接胸があたっててもかぶれないんじゃん?って気付いたわたしは晴れてノーブラ街道へ復帰しました㊗

パンツはもちろん履くものだとおもってたんだけど(あたりまえ)

締め付けのみならず、食い込みがはげしいのは不快指数マックスだから、ふんどしパンツはめっちゃよかった!

だけど、、

ほんとのほんとのわたしの理想は

パンツも履かなくていいんじゃね?だった笑

そこで

たどり着いたのがこちら↓

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オーガニックコットンのカットソー生地でつくったスパッツ。一切の締め付けなし!!肌着業界では〝ズボン下〟といい、下着がわりに履くアイテム。つまり、ノーパンが実現!五十嵐家では〝志村〟の愛称で呼ばれる。

【※2021年追記】ここ最近は、市販のもので気に入ったのが見つかって、(→グンゼのズボン下)一枚ばき不可、重ねばき用と書かれてありますが、わたしは下着がわりに履いています。LLサイズがゆったり履けてちょうど良いです!


ブラもつくった

締め付けが苦手なわたしは、ブラもつくりました。

オーガニックコットンの晒(さらし)で。

ふっくらして、使えば使うほどにやわらかくなって、自分の肌になじんでいく感じ!

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静岡県浜松市で作られた、オーガニックコットンの晒(さらし)です

幅34センチのさらしで、よぶんな布をださないように考えてつくりました。
めちゃめちゃかんたんにつくれます。

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ブラ?っていうか、『胸あて』。こちらも一切の締め付けなし!

じぶんでつくると、じぶんの体型にあわせることができるし、こういうのが欲しいなぁというのが叶えられるのが良いなぁと思っています。

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紐の部分は、育てたわたを紡いでつくりました

わたしはホールド感とかまったく要らなくて、
着てる服も、ゆるっとしたシルエットなので

ノーブラでぜんぜん構わないのですが

夏は薄着になるから必要になるんですよね〜

胸あての下に布を足して、キャミソールもつくりました。

エプロンみたいなかたちで、背中で紐を結んで着ます。

わたしにとっては、必要なのはちくびをかくすことだけで、前の部分だけあればオッケー👌

(貧乏っちゃまじゃないよー)

ブラジャーのように肌に密着してると、夏にムレる感じが不快だったのですが

胸あても、キャミソールも、肌に密着しないし
背中もあいてるので、特に、夏は風通しがよくて
めちゃめちゃすずしくて快適なのです!

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