直線の服
2015年のこと
布を無駄にしない、大切に使う
というのって
なんとなーく頭ではわかるって感じだったけど
それをはっきりじぶんの体感をとおして意識した出来事がありました。
じぶんで育てたわたを紡いで、
染織家さんに
布を織っていただいたのです。
紡いだ糸をお渡しして、織り上げてもらうまで、未知の世界。
355gの糸から3、5mほど織り上がりました。
わたしの人生史上、はじめて、わたからつくった布。
この布を見たときの気持ち…
なんと表現してよいかわからなかった。
この布にハサミを入れるのがとてもためらわれて、
使うのが、もったいないとおもったし
余すことなく、すべて使い切りたいとおもった。
ああ、だから昔の日本人は、生地幅をそのまま使って作られた着物を着てたんだなぁって
そのとき思ったのです。
もちろん、わたしがつくれるものは限られているし、すべてを自分で作ることがしたいわけじゃない。
素敵なお洋服をつくっている方、
丁寧に、ものづくりをしている方もたくさん居て
気に入ったお洋服を買っておしゃれを楽しんでいます♡
ただ、じぶんでつくるときには直線のデザインにして、布を余らせないようにしたいなぁと思いました。
何よりも、直線の衣服をつくり始めたら
このシンプルさが、わたしにはとっても合っていたのでした。