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服のデザインが好きで、洋服をつくる専門学校を卒業したけれど、洋裁はわたしには面倒で、ミシンは向いてないなぁと思ってました。 いまから8年くらい前に手で縫ってみようとおもいたって、やってみたら、なんとなくわたしには向いてる気がしました。 むずかしいテクニックを使わないでできる、日常的に簡単なお料理をつくるみたいに 自分や親しい人の身につけるものをつくるのが特別なことじゃないと思えるように わたしにとって基本になるかたち 基本になる縫い方をみつけていきました。 誰かに
わたしの素肌にいちばん近い衣服 服飾の専門学校で、服づくりを勉強して、19歳で最初に入社したのは、若い子向けのカジュアルなアパレルメーカーでした。 その後、服飾の業界を転々として、さいごに勤めたのがインナーウエアの会社で、今から10年以上前の30歳のときです。 インナーウエアってかっこよく横文字使ったけど、つまりは〝肌着〟 それまでは、ずっとアウターを扱っていて、表面的なデザインばかり意識していたけど 気持ちいい肌着を身につけたとき、こんな世界があったんだぁってあたら
2015年のこと 布を無駄にしない、大切に使う というのって なんとなーく頭ではわかるって感じだったけど それをはっきりじぶんの体感をとおして意識した出来事がありました。 じぶんで育てたわたを紡いで、 染織家さんに 布を織っていただいたのです。 紡いだ糸をお渡しして、織り上げてもらうまで、未知の世界。 355gの糸から3、5mほど織り上がりました。 わたしの人生史上、はじめて、わたからつくった布。 この布を見たときの気持ち… なんと表現してよいかわからなかった。