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初めての一人旅 in 北海道 ③
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北海道に行ったら朝市で海鮮丼。
と、いきたいところだったけれど、食べるのが大好きなくせにそこまでたくさん食べられない私。
バイト先にいる北海道出身の子や母の意見をもとに色々と考えた結果、
朝市の海鮮丼は諦め、雰囲気だけ楽しむことにした。
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石狩湾を眺めながら小樽駅に到着。
早速、三角市場に向かう。
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市場に入った途端、最初のお店でいくらの試食。
3歩歩くとまた次のお店でいくらの試食。
さらに3歩歩くとまたまた次のお店でいくらの試食。
2つ目のお店ではタラバガニのほぐし身、3つ目のお店では、生ウニとバフンウニも試食。
とにかく試食させてくれた。
いくらの醤油漬けはそれぞれのお店で自家製だから、少しずつ違いがあるらしい。
雰囲気だけ楽しもうと思っていたが、まさか各店のいくらや鮮度の良いウニやカニを試食できるとは、、。
このご時世、観光客も少なく、ガヤガヤしたイメージがあった朝市にもゆったりとした時間が流れていた。
試食をくれたり、カニを網ですくって見せてくれた店員さんの対応に、すっかり私は観光客気分!(いや観光客ではある)
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一通り散策して、次はお目当ての「パンロール」を食べるべく「かま栄 工場直売店」へ。
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ほかほか、もくもく、せっせと、みたいなイメージ
パンロール、黒豆あげ、味噌南蛮をゲット。
買ってすぐはまだ温かかったのに、外に出たら一気に冷めた。分かってはいたけど大ショック
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けれどそのショックを覆すほどの美味しさがそこにはあった。
豚ひき肉の入ったすり身をパンで包んで揚げたパンロールは、言わば、肉まんかまぼこ!
パンの巻き終わりのカリカリ部分がたまらん。
黒豆あげも味噌南蛮も、どれも身はぎっしりなのに柔らかい。
暴風に晒され、寒さで正常に味覚が働いていないはずのに美味しい。
ということは、あったかいところで食べたらどんなに美味しいんだろう。
少しだけ残して、あとはホテルで食べることにした。
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ぶらぶら歩いていると、六花亭を発見。
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そこで雪こんチーズを買ったら、用意してくれた店員さんに「カラスに気をつけてください、、」と言われた。
「カ、カ、カラスですか???」
「屋根の上でカラスが狙ってて、昨日カラスに取られちゃったお客さんもいたみたいで、。」
おいー!!カラスー!!なんてことをしてくれてんだ!!食いたきゃ自分で買って食えー!
あ〜本当にそのお客さんが哀れだ、、。
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カラスに取られなくてひと安心。
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小樽巡りの写真は後ほど載せるとして、
昼ごはんは「みよ福」へ。
どこで寿司を食べるか下調べをしていたとき、
小樽にある寿司屋通りではなく、路地裏の、
検索しても上位にはでてこないこのお店の佇まいを見て、絶対にここに行こうと決めていた。
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引き戸の扉を開けると、寿司を握る大将とお手伝いをする奥さん。お客さんは、常連らしき男性1名と、男子小学生を連れた3人家族のみ。
カウンターに座る。
メニューは「特」「上」「生」の3つ。
「特1つください」
朝ドラの再放送を観ながら握る大将。
慣れた手つきとはこのことだ。
握るという動作が日常に溶け込みすぎている。
かっこいい。
そして、木の温もりのような暖かい雰囲気が、「無駄に背伸びしなくてもいいよ」と語りかけてくれているようだ。
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目の前で、丁寧に、私のために握られたお寿司。初めて食べるシャコ、鮑。
玉子には中にカニのほぐし身も入っていて、甘さと塩加減がちょうどいい。
お客さんが私一人だけとなり、テレビの音だけが流れる空間。
少し気まずい。勇気を出して話しかけてみた。
「お店、いつからやられてるんですか?」
「ここ?60年前から」
「え〜そうなんですね〜、すごい、、」
(終了)
大将も奥さんも何か黙々と身の回りのことに取り掛かる。
うん、それでいいんだ。
この落ち着いた空間で、大将が握ってくれたお寿司を堪能できている、もうそれだけで十分だ。
寡黙そうに見えるのにしゃべると柔らかい口調で、笑顔がすてきな大将。割り箸入れの裏にはこんなことが書かれているのに、微笑みながら飴をくれた奥さん。
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あああ〜本当にここに来てよかった。
何年後か何十年後か、また小樽を訪ねたとき、このご夫婦はまだ「みよ福」をやっているのだろうか。大将はまだ朝ドラを観ながら握っているのだろうか。
また会えるといいな。
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しみじみと小樽のお寿司を堪能した後、気になるお店がまだまだたくさんあったので小樽巡りを再開する。
小樽は歩いているだけで楽しい。
港町だから昔から外国との交流が盛んで、近代的な建築物が多い。
街一体が歴史的建造物で囲まれていて、職人さんたちが作るガラスやオルゴール、お酒など、すてきなお店がたくさんある。
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とんぼ玉などがある大正硝子館。
梅の花が描かれたロックグラスに一目惚れして購入
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友達の誕プレと自分用のオルゴールを購入
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それともこの日が定休日だったのかな?
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お店の一番人気を購入。
「お父さん預かります」
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「純米大吟醸 宝川」という日本酒が、すっきりしてて甘みがあって、焼酎臭さがなくて、今までの日本酒は何だったんだ。
美味しすぎて、これは上手に飲まないとすぐ酔っ払っちゃいそう
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小樽、数々のときめきと感動をありがとう。
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月が水平線から顔を出し始めた頃、私は小樽を離れ、予約しておいたすすきのにあるお店へと向かった。
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