沖縄一人旅#2 竹富島・石垣島
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沖縄2日目。
朝のお散歩がてら、7:30にホテルを出て、歩いて「とうふの比嘉」へ向かった。
向かう途中、またまた懐かしい匂いがした。
小学生の頃、夏休みに朝早くからラジオ体操に行っていた時の匂いだ。
(ここまでくると、「えっと、どんな匂い?」とツッコミたくなる気持ちも分かるが、どうか見逃していただきたい。)
と思っていたらなんと!その道中、
会社の前でラジオ体操をする会社員の方々がいたのだ!
やっぱりこの天気、ラジオ体操したくなりますよね!?(会社の決まりでしているだけなのだろうけど)
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とうふの比嘉では、ゆし豆腐をテイクアウト。
1人じゃ大きいからって、特別に量を減らして安くしていただき(それでも充分多すぎるほど)、
カップとスプーンまでつけてもらい、ゆし豆腐を袋に入れてもらっている間は豆乳までいただいて、本当に至れり尽くせりなお姉さん。
ホテルに戻る途中、ぬちまーすを買い、せっかくなのでホテルの屋上で。
心地よい風に吹かれながら、ふわふわのあったかいゆし豆腐を食べる。朝にふさわしい穏やかな時間が流れる。
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お〜っと、このままではフェリーに乗り遅れてしまう!
と気を取り戻し、石垣港へ向かった。
次なる目的地は、ずっと行きたかった竹富島だ。
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石垣島からフェリーで約20分。
竹富島に到着した。
無料バスに乗って水牛車乗り場まで向かう。
竹富島を案内してくれる水牛の名前は梅吉。
梅吉は耳がいい。
遠くの音まで聞き分けて、案内役のおじいさんよりもいち早く危険を察知できる。
おじいさんは、「注意力が高いから俺の言うことなんていつも当てにしないんだ〜」って笑ってた。
そんなおじいさんは、伝統的な建築様式のことや守り神のシーサーのこと、絶世の美女クヤマさんのこと、5と4を基調とした伝統模様のことなど、竹富島の色んなことを教えてくれた。
竹富島の白い砂に残るほうきの跡。
それは、毎朝掃除をする習慣がある竹富のおじいおばあが残したもの。
そんなおじいおばあのおかげで、竹富の道にはひとつもゴミが落ちていないのだという。
観光地となった竹富島が美しさを保っていられるのは、おじいおばあのおかげでもあるんだな。本当に大尊敬だ。
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あっという間に水牛車観光を終え、西桟橋へと向かった。
木々の隙間から海が見えた瞬間、なぜか分からないけれど、自然と涙がこぼれてきた。
嘘じゃない。
どこまでも続く水平線。
群青色、エメラルドグリーン、水色の三色が織りなす見事なグラデーション。
ゆっくりと流れる波。その下に透き通って見える藻は、海の中で煌めく小さな島のよう。
自然が作り出したものに敵うものなんて、この世にあるのだろうか。
これを見たら、誰しもがこの自然を、この地球を、大切にしようと思うだろう。
波の音を聞き、波がキラキラと光るのをぼーっと見つめるだけで、心は安らかになれる。
世界を相手にけんかをしようとしている人たちは、この景色を見たら一体何を思うのだろうか。
まあ、こんなことは西桟橋を離れてから感じたことで、実際に景色を見ているときは無に近かったのだけれど。
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その後、お昼は、「そば処 竹の子」で八重山そばを食べた。
体が非常にもずく酢を欲していたのでそれも。
丸くてストレートな麺は、つるっと喉を通り、 綺麗に透き通ったあっさりめのスープは、優しく体に染み渡る。
そして、そこにつるつるトロトロなもずく。
疲れた体にはお酢がいいというのは、どこで教わったのか忘れたけれど、今、身をもって確信している。
唐辛子を泡盛に漬けた「クチュ」をかけると、八重山そばのあっさりとした優しさはそのままに、辛味によって旨味がぐんっと増した。
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さあ、お昼ご飯を終え、お腹を満たしたところで、竹富島散策といこう。
あるお土産屋に入ると、
「竹富島の84のおじいが一人でずっと作り続けてるラー油、美味しいよ、何の料理にかけても美味しい。竹富でしか売ってないから、竹富に来ないと買えないよ」
というおじいの言葉につられてラー油を買い、
トントントンという手仕事の音がする「手作り工房KUMA」では、その音のおかげでより生き生きとして見えた手作りの品々を眺めた後、木で作られたシーサーを買った。
キンッキンに冷えた生パインスムージー。一口飲んだ瞬間、思わず「ああ〜〜」と唸り声を上げてしまう。
そして、こういうときはたいてい、頭の中がぼや〜っとして、つい一点を見つめてしまうものだ。
「生きてる?」と聞かれれば、「かろうじて」と答える。
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ここでしばらくひと涼みした後、
フェリー乗り場まで向かい、竹富島を後にした。
竹富島のおじい、おばあ、水牛、海、フルーツ、大地の恵み、ありがとう。
今度は竹富島の宿に泊まって、おじいやおばあの手料理が食べたいな。
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石垣島最終日の夜。島料理の居酒屋へ。
ゴーヤチャンプルとテビチの唐揚げも間違いなく美味しかったけれど、1番美味しかったのは、
「自家製ジーマミー豆腐とナーベーラーの揚げ出し」
ジーマミー豆腐のとろとろ濃厚クリーミーな味わいと、揚げたての衣のカリカリ、噛んだ瞬間、お出汁がじゅわっと染み出てきて、怒涛の美味しい3連発、!!
本当に美味しすぎて一生食べていたかった。
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そんなこんなで、2日目は16.6km(2万8271歩)歩いた。
明日は沖縄本島へ。
今日の思い出に浸りながら、おやすみなさい。
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