【身近にあった怖い話】狐憑き
※※※注意書き※※※
実際に起きた話を書き綴っていくので「霊障が出た」とか「呪われた」とかそういうクレームは一切受け付けません。
何が起きても大丈夫という人だけ閲覧してください。
「狐憑き」今ではサブカル方面の方が有名かもしれない。
しかし昔はわりとポピュラーな怪異で田舎の村では「誰々が狐に憑りつかれた」という噂話がよく伝わっていたものである。それは閉鎖的な村社会での数少ない娯楽、好奇心を満たすためのゴシップだったかもしれなし、あるいは民俗学で語られるような新しく映りこんで来た裕福な家庭、あるいはある日を境に裕福になった家庭に対するやっかみだったかもしれない。
精神医学の分野では「狐憑き」は迷信扱いされ、精神疾患であるとか、西洋では似たような狼憑きがあるだとか、現代において狐憑きが激減したのは医学が発達したからだなど好き勝手言われているが、医学を持ってしても原因を解明できないことは多々ある。
それが今回書き記す「狐憑き」の症状である。
私は母に「稲荷神社には行くな(実際には何度も言っている)」「狐には関わるな(関わっている)」とよく言われている。
それは身内が狐憑きに逢ったからという、母にしては珍しい心霊体験から来るものらしい。
それは母が高校生の時であった。
どうやら母親(私から見ると祖母)の様子がおかしい。
何の前触れもなく、いつもは優しく、真面目で働き者な祖母がうわ言を呟くようになった。
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