不機嫌のワケを聞いてくれ!!

日々が充実していると書くことがなくなる。
そんなんで自分の場合は記事を書く=悲報になりやすい。
気が動転してたとか著しく不快な感情を抱いたとか悲しい出来事があったとか不安や不満から文章が生まれてくることが多い。
今読んでいる『不平の中国文学史』の一説には「鳴る」という現象が説明されていた。鳴る=音が生じる時、それは平らな状況から逸した時である。何かと何かがぶつかる時に音が鳴る。物体と物体が安置されている状態では音は鳴らない。力が加えられた時、均衡が崩れた時、元の状態に戻ろうとする時に音が生まれる。つまり平静からは文章は生まれず大きく心が波打った時にこそ文章が生まれるのだ。

ここで考えてみる。今思った素直な気持ちを書くことと当たり障りのないことを書くこと、どちらの方がいいのか。自分の心を内を外部にぶちまけてスッキリさせたいという目的があるのだが、それをすると人が傷つく可能性がある。そう思うと日本の自然主義文学が目指した「心をありのまま描く」なんていうのは、それこそ良心やプライド、自分を取り巻く環境との戦いに違いない。

そう、だいたいの悩みは先人の通った道なのだから、別に困ることはない。一人の苦労は千人の、いや万人の苦悩である。ネットで検索をしてみれば、同じような悩みを抱えている人は大勢いるのだ。それなのに、自分は悩みを手放すことができない。やはり自分の悩みは自分だけのものなのだ。どんなに小さくても、どんなにくだらなくとも、どんなにありふれた悩みであってもオンリーワン、ナンバーワンな悩みなのだ。

そんなわけで自分の悩みを聞いて欲しい。

>>>無視されてる<<<

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