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列車はいいね『直通運転』

ここのところ電車の直通運転のことをぼんやり考えていることが多いです。いわゆる『乗り入れ』。電車待ちをしているといろんな鉄道会社の電車がかわるがわるやってくるし、直通運転はワープ感がいいですよね。「次は副都心線直通森林公園行きです」なんてアナウンスが聞こえてきたりすると「このまま森林公園に行ってしまいたい!」と楽しい気持ちになるものです。そして「ところで森林公園とはどこなんだ?」と思考が広がっていくのもいいですね。
先日ふらっと行った東武伊勢崎線の一ノ割駅でも『直通中目黒行き』というアナウンスが流れてきて「そう来たかー!そう繋がっていたかー!」と熱い気持ちになり思わず小さくガッツポーズをしてしまいました。いろんな線のあらゆる直通を知るのはとても楽しいです。

ちなみに私は多摩エリア出身で京王線で育ったのですが、京王新線というのが相当な謎ワールドだったのです。笹塚駅に電車が近づくと「新線お乗り換えの方は〜」というアナウンスが流れ、それ聞くたび深まる謎…

京王線


路線図を見れば京王新線の行先も新宿駅。京王線と同じ新宿に向かうのになぜこの線が存在するのだろうか、しかも2駅しかないしなんだこりゃと毎度謎で頭がいっぱいになったものです。

京王新線


さらに『新・シン』という発音的にメタリックな印象をまとうサウンドもここから先いったいどこに連れて行かれてしまうのだろうかという未知感を高めると言いますか、そんな行先不明っぽい不安感が押し寄せる中、実際乗っている京王線自体も笹塚を過ぎたあたりでゴゴーッと音を立てて地下に潜っていってしまうことでより一層ミステリアス度が高まり、グワァーッ!わからーん!シンセン!本当は途中の幡ヶ谷駅も初台駅も実在しないんじゃないのぉぉぉ!パラレルワールドォォォ!と渦に吸い込まれすべてが有耶無耶になりながら奈落の底に落ちていくみたいな、そんなわけのわからないあらゆる印象が混ざりに混ざって私の中ではSF味のある謎線としてカテゴライズされてしまっていたのでした。(どんな印象だ!)

しかし、その先にはナイスな世界が広がっていたのですよね。

そこに広がっていたのはお花畑に蝶々が舞うような嬉しい世界でした。
謎線のその先のことなんて一ミリも考えることができていないまま私は別の線へと移っていったわけですが、京王新線を通じて都営新宿線につながっていたのですよね。つまりは京王新線とは異世界へのトンネルだったわけですね。素晴らしい!SF大スペクタクル!大気圏突破!といいますか、当時私が勝手に実在しないと思い込んで震え慄いていた京王新線の幡ヶ谷も初台も普通にありましたし(当たり前だ!)なんならその後バンドメンバーと美味い美味いと言いながら初台のラーメン屋コツ一丁に足繁く通うようになるとか。テキトーですねぇ!

さらにもっと時が経ち、今あらためて都営新宿線の路線図を見てみると私的に激アツなんですよね。

末廣亭からとんかついもや、そして先日乗って大ハマりした都営バスの『秋26』のルートにも行けるし、森下〜大島あたりの激アツゾーンを網羅しているあたり本当にサイコーですね都営新宿線。都営新宿線はいいなぁ!

と、こんなにステキな世界が私の生活圏の先に繋がっていたことを知らずに過ごしていた当時の私に思いを馳せる楽しい『乗り入れ』の世界。

まさに時空もワープする直通運転ですねー。


広がるなぁ!


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2025.3.28(Fri)ヒロコフォンビールタイム32@自由が丘ハイフン

今年初のビールタイム、今回は新演目『いつもの電車に乗らずにⅤ』をお届け予定です。どうぞよろしくお願いいたします♪

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