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映画『黒猫白猫』

ツタヤの洋画ゾーンのはじっこにある、90年代モノを並べた特設コーナーにハマってます。先日も店に入ってまっすぐにそのコーナーに向かいました。で、その中から今回は『黒猫白猫』を借りてきました。裏書きも読まずに借りてきたのでなんの予備知識もにゃい。果たしてどんなだろう。

ディスクをインして見始めるとフランスと出てきたのでフランス映画かと思いきや、出てくる俳優名がどうもフランス人ではなさげ。サッと検索してみると旧ユーゴスラビア、セルビアの映画でした。これはひょっとして重い系かなとちょっと身構えましたが、冒頭からいきなりアヒルやらもじゃもじゃの犬やらヤギなどがそこらじゅうにウロウロしていておとぼけムード満載で『重いかも疑惑』は速攻でかき消されました。姉御に恋する青年、そしてなぜか奏でる口琴のびょ〜んびょ〜んという音がなんともいえないタイミングで要所要所に入り込んでくるし、ユルユルの父さん、酒飲みすぎのじいちゃん、カッコ悪いゴッドファーザーなど、おとぼけグルーヴがすごい。なんじゃこりゃ!です。そしてこのなんじゃこりゃ感がずっと最後まで続くという、とにかく書き出したらキリがないほど隅々までみっちりときちんとぶっ飛んでいてサイコーでした。もう膝の裏からコンッとやられて膝カックンてなったわー!みたいな。そんでもって見終わった後も繰り返しジワジワとよみがえってくる膝カックンプラスボディーブローの合わせ技の『黒猫白猫』です。いきなりドドドと書きましたが、実際こうなっちゃうんですよっ。

ということでいろいろ書くとネタバレしちゃうのでひとつだけ。このユルユルの父さんと恋する青年が暮らすお家がめちゃくちゃよかったです。川沿いの住まいです。川にデッキがせり出ているのですよ(川はドナウ川だって)。ざっとこんな感じ↓

ヨレヨレ父さんと恋する青年のおうち


このウッドデッキにハンモックが吊ってあってここで父さんがぐーたらしてるんですよ。ちょうど頭のところにでっかい車輪があってデカいリス(ハムスターではない!)がぐるぐる回ってて、大量のアヒルというかガチョウがウロウロしてて楽しすぎるんですよ。なにこのおうちー!と見ていて嬉しくなります。
で、お家とデッキの間はベランダというか軒下みたいになっていてちっこいテーブルと椅子が置いてあるのですけど、ここが見ていてとても座りたくなります。ちょうど日陰になるし、景色はドナウ川ですからね。いいなぁ!

と、この景色のことを考えていたら止まらなくなりGoogleマップを立ち上げてみました。『セルビア』とだけ入力してみるといきなり『あれ?多摩川?いや、鶴見川?』みたいな風景が!しかもグレーのパーカーを着たおっちゃんがボーボーの河川敷で一人双眼鏡でなんか覗いているというなんとものどかすぎるセルビアの風景が楽しめました。わはは!

せっかくなので、ドナウ川ってどんな感じなのだろうとストリートビューが入っている橋の辺りを見てみると、なんかめちゃくちゃあきる野っぽい!サマーランド脇の秋川に架かる橋(インターのあるところ)によ〜く似ていました。
さらにドナウ川の川沿いの道にポイントを移してみると、これまたサマーランド近くの秋川沿いの脇道(五日市の方に抜けて行く道)そっくり!いやーめちゃくちゃ親近感湧きますねドナウ川!

ちなみに適当に見ていた場所はスメデロボという場所で、首都のベオグラードから下流40㎞の位置と出ており、ならばあきる野はどうかと調べたら、なんと同じく都心から4,50㎞とな。なるほどなるほど〜いろいろ似ているのか。

と、あきる野市にまで飛躍してしまいましたが『黒猫白猫』とてもぶっ飛びで面白いので、是非ぶっ飛んでみたいという方にはおススメです。そうでもないという方は是非Googleマップに『セルビア』と入力してみてはいかがでしょうか。おじさんに会えますよ!




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2022.2.8『ラジオビールタイム 』#6 司会 横藤田陽子


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