キャリアのゴールややりたいことは、決めなければいけないのではなく、「見つけていくもの」である
プロティアン・キャリア有山徹さん著「今のまま働き続けていいのか 一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方 自律の時代を生きるプロティアン・キャリア戦略」を読みました。
これまでもプロティアン・キャリア関連の本を読んできました。
同本での有山さんが選ぶ言葉の解像度が非常に高く、頭の整理ができた1冊となりました。
■キャリアプランは、“永遠のβ版”と考える
プロティアン・キャリアのポイントの1つに、
変貌自在
があります。
変貌自在は、「キャリアはいつからでも、どんな形からでも新たに作っていける」という感考え方です。
「キャリア」をかちっと決めるのではなく、どんどんと変化していってよいもの。アップデートを良しとしています。
つまり、「やりがい」も外部環境の変化に伴って、どんどんと進化してもよいのです。その時に、「やりたいこと」「やるべきこと」も見直し、その時の最善策と捉えて、「永遠のβ版」でよいのです。そう考えることで、焦りがなくなり、内省し続けることができるのかもしれえません。
■キャリアの成功は自分が決める
同本では、「心理的成功」は、自分のやりたいことと組織のミッションを重ね合わせつつ、幸福感を感じながら「心理的成功」を目指す、と書かれていました。
この
幸福感
について、私は、
充足感
と重なりました。
キャリアは、
・自分が選んだ
・自分が決めた
の意思決定が大事なのです。
そうすれば、充足感が味わえるものと信じています。
■自分を企業に照らし合わせ、「ヒト・モノ・カネ」の枠組みで考える
経営資源を「ヒト・モノ・カネ」で考えることがあります。
ビジネス資本、社会関係資本、経済資本と言われるより、「ヒト・モノ・カネ」と表現されていて、納得度が高まりました。
理想と欠けているもののとのギャップを埋めるアクションを考えていけばよい、ということです。
キャリアという大きい課題ではなく、どこの要素が不安・心配なのかを分解して考えていくことで、一歩を踏み出しやすいと感じました。
「キャリアのゴール」や「やりたいこと」は、決めなければいけないのではなく、「見つけていくもの」であると捉え、行動を起こしていくのみです。