蚊と1on1バトル | 中国隔離day1

4月28日 隔離生活1日目

右手の小指がパンパンに腫れるというトリッキーな出来事から始まった隔離生活1日目。

体力の回復と部屋の環境を整えることにほとんどを費やしてしまった。
これからこの部屋で快適に過ごすために、掃除をしたり荷物の整理をした。

このホテルは部屋と食事は結構アタリだが、wifi環境がまじで終わっている。
時間帯によっては全く繋がらなくなるのだ。端末によって繋がったり繋がらなかったりする。(有識者の皆様、改善策があればぜひとも教えていただきたいです…)

私は普段から1人で家で過ごす時間が多いし、隔離期間も楽しく過ごせる自信があったが、Wifiが繋がらないとなると話は変わってくる。

娯楽がなくなるのはもちろんのこと、ホテルとのやり取りも全てwechatで行われるので、抗原検査の結果報告などの際ネットが繋がらないと本当に困る。

何度もトライしてやっと繋がった。
繋がっている間に、また万が一ネット環境がなくなっても暇を潰せるようにオフラインでも読めるKindleを大量に購入しておいた。

昨日まで、「どうか中国に無事いければ、もうそれ以上のものは何もいらない」というマインドだったのに、それが叶った途端今はネット環境に文句を言っているなんて、自分の欲深さに呆れてしまった。

どうやら、前回のnoteで書いたマズローの5段階欲求「①生理的欲求」「②安全の欲求」「③社会的欲求」「④承認欲求」「⑤自己実現の欲求」の内、「安全の欲求」が満たされ「社会的欲求」のステージにワンランクアップできたようだ。

Wifiに文句を言えるだけの余裕が生まれただけ幸福である。

また、水回りも不安な要素が多く、洗面所で洗濯をしてると洗面台の下のS時のパイプが外れ、水が大放出される事件が発生した。どうやらたくさん水を流すと水圧で外れてしまうようだ。そんなことある??

ただ、なぜか水捌けがびっくりするぐらい良い。
ここまで水捌けにポテンシャルを全振りした洗面所は初めてである。

隔離ホテルでの生活は不便も多いが、これはいい!と思えることが一つある。
下の階の人のことを気にせずドタドタできるという点だ。

私の自宅は、隣の大学生のリアルな恋バナが聞こえるくらい壁が薄いので生活音には結構気を使っている。
家で踊ることはあるが、ジャンプなんてしようもんなら大変なことになる。

その点隔離ホテルはそんなもん知ったこっちゃないのでジャンプし放題である。
一生分ドタドタしてやろうと思う。

自分の過ごしやすいように物を配置して、ある程度環境が整い、
明日からも頑張るぞ!という気持ちでベッドに入ったのだが、
しばらくして右耳に違和感を感じ、少し腫れていることに気づいた。

いや、どんだけ右半身腫れんねん。
私の右半身の末端からどんどん腫らして蝕んでいく作戦か?

そして、耳の近くでブーーーン…と蚊の羽音が聞こえた。
耳の近くで聞く羽音は、まじでこの世の不快なことランキング上位に食い込む。「靴下がめっちゃ濡れてる状態で靴を履く」と競るぐらい不快だ。

どうやらこの耳の腫れは蚊に刺されたことが原因のようだ。
気づけばホッペや手足を何箇所もかまれていた。
なんか日本の蚊より強い気がする。痒みより腫れがでかい。

しかし、ヤツ(蚊)の姿が全く見えない。確実に存在するはずなのに。
布団を頭までかぶって寝ようとしても、蚊の野郎は耳元で羽音をかましてくる。
めちゃくちゃ腹たつ。

こんなちっぽけな虫一匹に惑わされて情けない気持ちになりつつも、
ほんとに寝れないのでホテルに連絡して殺虫剤を持ってきてもらい、もうひたすら部屋に振りかけまくった。

蚊よ。私の耳元で羽音をかましたことを後悔するがいい。

しかし殺虫剤を振りかけた直後の布団で寝ると私の方が死んでしまうと思い、
今すぐ寝たい気持ちを抑え、今この文章を書いている。

1日目にしてちょっとだけ心が折れそうだけど、頑張る。


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