Summer Dance Forever2023での自分の心まとめ

2022年の11月、中国でのトータルほぼ1ヶ月の隔離生活、約4ヶ月間のリアリティ番組の出演と1ヶ月のワークショップツアーが終わり、私は抜け殻のようになっていた。

何もする気になれず、1日中眠っていた。ご飯を食べる気にも、お風呂にも入る気になれない。起きて何かしなければいけないと考えるのが怖くて逃げるように一日中寝ていた。

半年間の情報量の多さに脳の処理が追いついてなかったのかもしれない。
日本に帰国した途端サーバーダウンしてしまったような感じだった。

ほとんどやる気になれない生活は2週間くらいは続いた。

でもやはり脳が休憩を求めていたサインだったのだろう、そのくらい眠り続けると、激しい夕立が嘘のように晴れ間に変わるように、ある時急にやる気がおこってくるので不思議である。

さすがにこのまま眠り続けるわけにもいかないので、少しだけ空いた脳の容量で今後の目標を立てた。

そのたてた目標がサマーダンスフォーエバーというオランダのダンスバトルでの優勝である。

この日から今日まで、この目標が常に頭の片隅に存在してるというような8ヶ月間だった。

そのサマーダンスフォーエバーが先週終わった。
結果はベスト12だった。
優勝には遠く及ばない結果だった。
あっさりと呆気なく、実感もなく終わっていった感覚であった。

あれだけイメージしてた決勝に自分はおらず、外から眺めてることに逆に違和感を感じた。

自分のバトルが終わってからしばらくオランダに滞在して、他のジャンルのバトルをみたり、観光したり刺激的で楽しいひとときだったけど、なんとなくずっと心はモヤモヤしていた。

でも色んな角度から自問自答して、結局はやっぱり自分の詰めの甘さに行き着いた。  

よく、「どうやったらバトルで勝てますか?」という質問を耳にする。
私に対しての質問でも、他のレッスンを受けた時の質問コーナーでも。

この質問の意図は私が思うに「バトルで勝つためには、何か私たちの知らない特別なTipsやテクニックがあるんじゃないですか?それを教えてくださいよ〜」的な事ことだと思う。

確かに、場の掴み方、1ムーブの構成、アティチュード、、、とか
(バトルに慣れている人からしたら無意識にやっていることかもしれないけど)
そこにはテクニック的なものは存在すると思う。

なんせバトルいうものはコンピューターが機械的に勝敗を決めるわけではなく、同じく人間が勝敗を決めているので、必ず心理学的な何かが作用するはずだからだ。

しかしそれは、「自分が120%のダンスをだせたら絶対に誰にも負けない」という実力のもとに、オプション的に存在しているものである。

言うなればそのテクニックだけを知ったとしても、中身が伴ってなければ単なる付け焼き刃でしかないわけである。

恋愛テクニック本で話し方や効果的なデートコースを徹底的に頭にたたきこんでも、肝心な当の本人がめちゃくちゃキモ人間だった場合そのテクニックたちは意味がないみたいな感じで。(むしろやらしい)

結局のところ「自分が120%だせば誰にも負けないぐらいの素晴らしいダンサーになる」ことが絶対に外せない第一条件(本質)で、

それがあって初めて「120%を本番で出せるようなメンタル・フィジカルのコントロール」「120%をより伝えやすくする魅せ方」(バトルの上でのテクニック)が生きてくるわけである。

前者の「自分が120%だけば誰にも負けないぐらいの素晴らしいダンサーになる」ことを避けて、後者のテクニックで塗り固めて真のナンバーワンになることは不可能である。

マーケティング完璧やけど味微妙なレストランみたいな感じだ。
(味最高でもマーケティング下手すぎるのもそれはそれであかんからやっぱテクニック的な部分にもキーはあるんやろけど)

こんな事は心から理解してるつもりだったけど、そんな小賢しいテクニックを使って勝ちたいなんて思った事はないけど、

でも今回「勝つ事」を目標にしたこたによって、無意識的にテクニック的な部分に意識が向いてたんじゃないかなと気付いた。

メンタルのコントロールとか、イメージトレーニングはたくさんしたけど
もっと自分のダンス自体を向上させる余地がいくらでもあったなーと
結局めっちゃシンプルなところに落ち着いた。
恥ずかしいほどにシンプル。

目標をたてただけで満足してたんじゃないか?
悔しい!つぎは優勝する!って宣言するだけで頑張ってる気になって満足してるんじゃないか?
優勝するって宣言するほど練習してるのか?
優勝した人に比べて自分は同じくらい(もしくはそれ以上)のトレーニングしてたって胸を張っていえるか?

私よりもっと勝ちたくてもっと努力して自分のダンスに向き合った人がいたという単純なことだなぁと思った。

そう思うとなんか、もはや悔しい気持ちというより、いやそりゃ、当たり前かぁ〜みたいな気分になってきた。

サマーダンスフォーエバーというバトルはトップ3まで勝ち上がると、
ダンサー自らが勝ち負けを宣言して勝敗が決まるシステムである。(通常は第三者がジャッジする)

あの場に立って自信を持って一点の曇りもなく私は勝ったといえるほどの努力をしていたか?

一点の曇りもなく自分の踊りは素晴らしかったと思えるか?

この質問に自信を持ってイエスと言えないということが、紛れもなく優勝できなかった理由である。

久々に文章書いたので、かなり雑で、何言ってるかわかんねぇよ的な部分もありますが、ヨーロッパから帰る飛行機で今の気持ちを絶対に書いておかないとと思ったので、その辺はご容赦ください。


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