Old School Night | 中国隔離day8

今日は「Old School Night」だった。
毎年大阪で開催されるオールドスクールのストリートダンスバトルで、世界でもトップレベルの大きな大会だ。

コロナウィルスが流行する前は、世界中からチャレンジャーが集まり、まさにお祭りといった感じ。
日本が世界に誇る素晴らしいストリートダンスの大会である。

ロックダンスのカテゴリは2on2で、ロックダンスを始めてチームを組んだ時から私は一度も欠かさず毎年挑戦していた。

OSNに出ないなんて、あり得ない。
何よりもまずはダンスイベント優先という精神で生きているため、OSNの開催はいつも人手が足りないゴールデンウィークだがアルバイトやレッスンもどうにかして休んで、毎回エントリーしていた。

だから今年、OSNにエントリーせず1人ホテルの部屋にいることは、何だか不思議な感じがした。

私が中国に行くということで、ずっと一緒に挑戦していた相方は別のダンサーとタッグを組んで出場していた。彼にとってもOSNにチャレンジできないことはありえない事だったと思うので、チームとして出られないことを申し訳なく思った。またともに出ようと言ったら優勝しようと返してくれて嬉しかった。マジ感謝。である。(彼は私のnoteなど絶対に読んでいないだろうが。笑)

ベスト16からは、配信があったので私は一日中パソコンの前に齧り付いて全ジャンル全バトル観た。

実際バトルに参加していると、勝ち上がっている時はゆっくり他のバトルを見ている余裕なんてないし、負けた時も悔しい気持ちが心の半分以上を支配している状態で他のバトルを見ることになる。(私は自分が負けてもその後のバトルは基本全部見る)
だから今回非常にフラットな状態でバトルを観ることができたのは新鮮だった。

「出場できなかったことの悔しさ」を感じるのでは、と思っていたが、意外とそんなこともなく純粋にめちゃくちゃ楽しめた。
いつも一緒に活動している相方がすごい結果を残したら悔しいと思ったりするかな、とも思ったが、本当に心から応援できた。勝ってめちゃくちゃ活躍してほしいと思ったし、負けた時は悔しかった。
多分これは、「私には私で、目指す場所がある。」と思えているからだろう。

結局昼から夜まで8時間弱ずっと配信を見ていた。
始まって30分の段階で感動して涙が出ていた。
普段リアクションが薄いと言われる私だが、度々「クゥーーー!!」だの「きゃーーー!!」だの叫んでいたので、もし横の部屋の住人に聞こえていたら不審がられたかもしれない。

小さい画面を8時間も見続けて、涙を流すことができるコンテンツが他にあるだろうか。
こんなに何年も同じ熱量で夢中になれるストリートダンスというカルチャーに出会えて、本当によかったと思った。

OSNは毎回大御所と呼ばれるようなすごいダンサーもたくさん出場している。
50歳を超えても挑戦し続ける姿には本当にリスペクトしかない。

私たちに比べてプレッシャーも半端ないだろう。
周りからの期待の眼差しも、絶対倒してやるぞという鋭い視線も、たくさん感じていることだろうと思う。
そんな方々がリスクを払ってフルスロットルでバトルしている姿を見たら、27歳の私が練習がしんどい、挑戦が怖いだなんて、甘えとしか言いようがない。

やっぱりオンリーワンを目指すためには、ナンバーワンを目指さないといけないな。と思った。

配信を見終わった後の練習でのトゥエルは、いつもより多めに回っていたと思う。

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