とんでもない美人の母から産まれた普通の子の普通じゃない半生 2
~幼き日の記憶~
「あれ、私の家ってみんなの家とはちょっと違うのかな?うちって変なのかな?」
と最初に思ったのは確か小学1年生か2年生だったころ。
ある日の授業。作文だ。
ハキハキ明るい担任の先生がニコニコしながら
「今日はみんなの家族、お父さんお母さんについて作文をしてみましょう。」
「みんなのお父さんお母さんは何をしている人ですか?何時頃仕事に行って何時頃帰ってきますか?毎日どんな事を話していますか?まずはお父さんお母さんの日常について何でもいいので書いてみましょう。」
と言った。
えーと。
私のお父さんとお母さんは
家に時々しか帰ってきません。
正直に書いちゃだめだろうな。
幼かった私は、嘘を書いた。
何を書いたかは覚えていないが、先生が付けてくれたはなまるを見てやけに悲しかったことをよく覚えている。