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とんでもない美人の母から産まれた普通の子の普通じゃない半生 6
~封印していた記憶~
※この文章には、性被害について書かれた箇所があります。注意して読み進めてください※
わたしは、両親ともに現在疎遠になっている。
実両親は私が高校生の時に離婚をし、今それぞれ別の家庭を持っており多分幸せに暮らしているに違いない。
実父は遠方に住んでいるのでもう20年近く音信不通の状態。
実母は再婚しても近くにいるので、3年ほど前までは頻繁に実家に足を運んでいた。
が、今は疎遠。正月に帰省することもなくなった。
思い出したくない過去を思い出し、いろいろありそれを実母と母の再婚相手に伝えたせいだ。
言わなくて済むなら言わずにそっと旨の奥にしまっておきたかったよ。
母の再婚相手から性被害にあったことなんて。
被害にあったのは、母が再婚して1,2年たったころ。
実父との結婚生活で苦労していた母を見ていた私は、再婚しささやかな幸せを手に入れた(ように見えた)母を悲しませたくなかったので誰にも言わなかった。
あ、当時の彼氏には電話で泣いて伝えたな。
母の再婚自体賛成でも反対でもなかったが、それを知らされた経緯がまた微妙なので(後で書く)
これを機に母の再婚相手が大嫌いになり、部屋に鍵をつけ、しばらくして独り暮らしをするために家を出た。
部屋に鍵をつけた時、美しい母はとても悲しそうな顔をして
「どうして鍵なんてつける必要があるのよ、いらないでしょう取ってしまいなさいよ」
と何度も言った。
部屋に鍵をつけた時に、もしかしたら母は何かあったんじゃないかと気が付いてくれるのではないかとひそかに期待をしていた。
とても勘のいい人だったので。
しかし当時の母は気が付いてくれなかった。
気が付いて怒って私と一緒に家を出てくれるのではないかとドラマのような展開を期待した。
しかし何も変わらなかった。
わたしは自分を守るために鍵をつけ、在宅時には必ず部屋の鍵をかけた。
もう二度とあの再婚相手が私の部屋に入ってこないように。
そして同時に忌まわしい記憶に蓋をして鍵をかけ封印した。