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代わりの私(web小説)
なろう中〜長編
「代わりの私」
作者:河辺 螢
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養護院で暮らすマリーは子爵家に引き取られた。幼くして亡くなった娘アナベルの代わりとして子爵家を継ぐことを望まれたマリーは、マリー-ベルと名を変え、新しい両親の期待に応えようと子爵令嬢として恥ずかしくない教養、作法を身につける努力をした。伯父に王都の学校に進学することを勧められ、伯父の家から学校に通うことになったが、伯父は元みなしごであるマリー-ベルを蔑視していた。
誰かの代わりとして生きるマリー-ベルの物語。
これ、さくさく連載していて、毎日楽しみに読んでました。日々更新が楽しみに過ごせるって本当有り難く嬉しいもの。完結までお疲れ様でした、ありがとうございます!
個人的には最後まで貴族と平民の差を維持して欲しかったのですが、ハッピーエンドに文句などあろうはずはなく。途中の代わりであるわたしと、流されていく周囲と、どうなるのかとハラハラしながら読み終えました。
一番の推しポイントは、平民が貴族として振る舞う心持ちが丁寧に、フラットに描かれていること。たとえナーロッパと呼ばれるものであっても、意外と難しいものだと思うのですよね。一人の平民女性でありながら、惨めになるでもなく、浮かれるでもなく、自分であるという矜持を持つ主人公、魅力的でした。
平民と貴族、こういう描き方もいいですね!