砂糖の世界史(書籍)
そのうち、娘たちも読めばいいなーで買ったものを私も読みました。
岩波ジュニア新書
砂糖の世界史
川北 稔著
内容はこちら
私、高校は世界史選択だったんですけど、めっちゃ苦手だったんですよねぇ…ということを改めて思い出してしまいました。
三角貿易、うっすらと覚えてる気がする!みたいな。
本書、そんな私にもそこそこ理解できる仕様です、安心してください。テーマによって多少行きつ戻りつがあり、時々、自分が何世紀の出来事を読んでるか分からなくなって読み返したりしましたが、それは私の歴史観の無さ故で、冷静に読み返せば充分理解できる内容でした。
私、19世紀が1800年代って読み下すのにまだワンクッション必要なんです…歴史物経験値が足りませんね。
さて内容。
砂糖はどこからきたのか(何から採れるのか)、またそれが世界商品と言われるのはなぜなのか(それを特に愛用したのはどこなのか)、また砂糖あるところに奴隷ありと言われるのはなぜなのか(プランテーション!三角貿易!)、順番に読み解いていきます。
私が特に面白かったのは、イギリスが茶と組み合わせることで砂糖の消費大国であったこと。それが引いては奴隷貿易、南米アメリカ大陸各国の独立運動に繋がり、ボストン茶会事件まで辿り着いたことです。
歴史って面白いですね?!
今、滞在しているアメリカ、黒人奴隷の歴史があり、米やとうもろこし、綿が奴隷産業と聞いており、それ程、砂糖と奴隷のイメージは強くなかったんですが、砂糖はカリブ海がメインだったんですね。そこから独立した国が困難にあったのは、単独作物栽培のプランテーションが大きな理由の一つだった、と。
オリンピックでそれらの名前を聞くたびに、おぉぉ…となっておりました。
これはおいおい、綿や茶視点の世界史も読みたいですね…こういう書籍を通して、知識がつながっていくのは知の楽しみだな、と思います。
まだ十全に理解したとは言い難いので、他の歴史書を経由した後に再読したいと思います。Kindleだけでなく、各種電子書籍にも対応していますし、今確認したらオーディブル加入者は無料で聴けるようです。ジュニア新書だし、と躊躇わずぜひ大人の方にも読んでいただきたいです。
あれとこれが、繋がるよ!