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勾玉話/玄武が守護する立冬

今記事も、勾玉の話だ。
ただし、今回のは至ってオタク度の高い内容なので、期待外れだったとしても責任は取れない。


11月7日は、立冬。
暦の上で冬が始まる日。
わたしの誕生日でもある。

以前、二十四節気をベースにした手帳を使ってた時、豆知識コーナーに

「立冬:北の玄武が守護する日」

って書かれているのを見て以来、立冬=玄武の日とインプットされた単純なわたし。

玄武といえば、四方位の中の「北」の守護神。
亀と、そこに巻き付いた蛇という姿で描かれる、ニコイチの神獣だ。
一説によると、亀と蛇は夫婦なんだとか。


そして。
わたしの中では、玄武といったら「大怪獣ガメラ」なのだ。

話が逸れまくるので詳細は述べないが、立冬=玄武って刷り込まれるよりもずっと前、自分の自己イメージを亀と思っていたことがあった。
それも、日本海溝の底で石化して万年眠ってる時のガメラ。

そんなこともあって、日本が生んだ偉大なる怪獣の中でも、ガメラには奇妙な親近感を持っていた。
で、誕生日である立冬は玄武が守護する...なんて書かれているのを見たわけだ。
玄武に重なっていたガメラが、ますます他人とは思えなくなってしまった。

なんでガメラ=玄武のイメージなのかというと。
平成シリーズの作中でバッチリそのように描かれてるから。

といっても、ガメラには妻/蛇がいない。
が、巫女がいる。

巫女が導く怪獣はモスラの専売特許かと思いきや、ガメラも平成シリーズになったら巫女がついた。
「勾玉を手にした乙女」が巫女の条件だ。

たまたま「発掘された勾玉をお土産にもらった」ことで巫女になってしまった普通の少女。
しかも、出土した勾玉は多数あり、彼女が手にしたのは、その中の無作為の一個。
遺跡からの出土品だから、興味本位でこっそり持ち出されたその一個以外は全て研究機関に収蔵されたのだが。
もしも同時に何人もの乙女が手にしたなら、誰が選ばれるのだろうか...なんて、考えてしまう。

そんでもって、作中でガメラの巫女に当選してしまった少女の名前がいい。
草薙 浅黄(くさなぎ あさぎ)
という。


平成ガメラシリーズの第三作には、もうひとつ別の勾玉が登場する。
ガメラの勾玉より細長く、先が鋭く尖って色も黒い。
「南の朱雀」かと示唆された怪獣と交信するものだ。
その勾玉を手にした少女は、ガメラを激しく憎んでいる。
ガメラの戦闘に巻き込まれて家族が亡くなっているから。
彼女と交信した怪獣は、「だからガメラの敵になった」わけではなくて。
この場合は、そもそも敵として在るところに、憎悪を抱いた少女が呼応してしまったという感じ。
ちなみに、こちらの少女の名は
比良坂 綾奈(ひらさか あやな)
という。

こういう細かい設定、大好物だ。


いずれにしても、勾玉というモノが仲介して、人間の娘と怪獣との交信が起きる。

そうした小道具は、たとえば魔法少女のステッキのように、見るからに特殊で特別なアイテムとわかるようなモノが使われてもおかしくはない。

それが、シンプルで飾り気もなく地味な色の勾玉である...というところが、好きだ。

ガメラの勾玉は「オリハルコンではないか」とも作中で言及される。
草薙剣...元の名は天叢雲剣は、オリハルコン製だったのではないか...なんて説も、どこかで読んだ。

そして、わたしの名「緋呂」の緋の文字。
オリハルコンは、別名を「緋緋色金/ヒヒイロカネ」っていう。
これは偽書とされる文献に出てくる話なので、まあ、ネタ領域ではあるが。
ネタとしても、こんな偶然ありかよ、って話ではある。
(緋呂の名前は、夢の中で遺言状にサインしていた名前をそのまま使った。だから漢字の意味とか成り立ちとか一切考慮していない)


1500文字も使って何書いてるんだって感じだけど。
この一週間近く、怪獣映画三昧だったもので、つい。

でも。
本当に、日本が生んだ偉大なる怪獣たちは、世界に誇る資産だと思う。
わたしはゴジラを神だと思っているんだけど。
近年、外国でも神扱いされるようになったことは、
「世界平和の足がかり」
だな、って。
本気で、思っている。


あなたは、何に「世界平和」を感じますか?

と、とってつけたように、尋ねてみる。


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緋呂@ひとりからはじめる天下泰平
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