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海を越えてやってきた...と実感できるのは、作り手の息づかいが感じられる時

制作拠点にしている越前町小曽原には、焼き物以外のもの作りに関わる方がおられます。
そんなお一人、design labo chica(デザイン ラボ チカ)さん。
オリジナルの木版プリント布をインドで作ってらっしゃるデザイナーさんです。

とてもお近くなのですが、なかなかタイミングが合わずで、今日初めてうかがってきました。

聞きしに勝る素敵さ。
なんというオシャレ。
なんという空間の粋。

そして、お店にある布や小物が、どれもこれもキラッキラしています。

その中でも、もう最初に見た時から「買う」と決めた一品が、サリーの布地で作られたノート。

大きさも数種類、小さいメモ帳サイズ~A5版くらいの大きさまで。
ノートの表紙になっている布は、すべて柄違い。
なにしろ一つ一つ手作りですし、柄の出方が違うんですね。
サリーらしく、スパンコールや刺繍で彩られています。
どれにしようか、かなり悩みました。

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中とじで、紐で巻いて閉じられるようになってます。
この紐で、ノート全体が綴じられています。
めっちゃカワイイ。

中の紙もインド製。
厚みがあり、ザラっとした質感。
先の細いペンや万年筆だと、少しひっかかりがあるかも。
わたしは、こういう紙好きなので嬉しいです。

さっそく、第一ページに落款押し。

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海外製の紙なんて、いくらでもあります。
紙質も価格帯も製法も様々。

そんな中、わたしはやっぱり、こういう、素朴な風合いのある、手作り感満載の品が好きです。
作った人の息づかいを感じるかのような品には、「海を越えてやってきてくれた」みたいな感慨を、すごく感じるのです。
そんなのは、わたしの勝手な想像で...つまり、ロマンでしかないのかもしれません。

それでもいいじゃないの、って、思いますけどね。

 

日本の手漉き和紙になると、工芸品としての高みにあるもの...になるものですから。
少し、感慨が違います。
拠点としている越前には、越前和紙という素晴らしいものがあります。
工芸品/民芸品から工業製品までありますが、本当に素晴らしい紙です。
先日も、越前和紙の里で少し購入してまいりました。

ただ、それらに感じるのは「自分も、こうした工芸和紙を潤沢に使えるほどの(費用的にも、ランク的にも)作家になるぞ」といった、その道の憧れであったり。
作品の品質の担保であったり。
ブランドです。

越前和紙にもかわいい製品は沢山あります。
けど、わたしは、越前和紙ならかわいいモノを選びたいとは思わない。
そこに求めるものは、やはり、絵描きにとっての高嶺へ続く道への扉...とでも言いますか。

この、かわいくて素敵な、外国の手仕事を感じるぬくもりの感覚は、越前和紙に求めるものとは、まったくの別モノ。

久しぶりに、紙モノのよい買い物をしたな、という一日でした。

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緋呂@ひとりからはじめる天下泰平
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