陰陽になる前の混沌と、万物の根源と、龍
この前さ、友人Aが、ふとしたことから
「龍って、仏教も神道もどちらにも居るよね」
って、言ったんだ。
「万能だよね」
って。
確かにね。
その通り。
⠀
もちろん、その通りなんだが…
ちょいと、順番が違うんだよね。
⠀
⠀
“仏教でも神道でも” じゃあ、ないんだよ。
仏教だの神道だの、という分類や系譜の「前」なんだよ。
万物の根源、ってことなんだよ。
⠀
もちろん、これは、一介のしがない絵描きの世界観による定義。
これがこの世の真理だ…などと言うつもりは、さらさらない。
⠀
様々な存在が三次元へと顕現するための仲介者という役回りを、たまたま、この手に預かって生きている。
そんな、81億人の中の一人が言っているにすぎないことだ。
だから、あんまり深刻に受け取らず。
大真面目に考えこまず。
一つの与太噺として、聞いてもらえたらいい。
⠀
⠀
⠀
この世界は、なんでも、対になるものがある。
中でも東洋的な考え方に、陰陽というものがある。
明暗とか正邪とかいうのとは、なんか違うんだな。
善いも悪いもなく、正しいも間違いもなく、美醜もなく。
白と黒でもなく、光と闇でもない。
でも、その全部を内包しているのが、陰と陽。
なんかもう、この段階で、ワケがわからなくなってきそうだね。
⠀
で。
そんな「陰陽」よりも、もっと前。
分化していくより、前。
混沌の中に生じた「動き」
それを言語に置き換えるなら…
波動
ってことになるのかなあ。
なんか、それも少し違う感じがするんだけどな。
やっぱり「動き」の方がしっくりくるんだよね。
波動も、その一つ…っていうか、ね。
⠀
⠀
ちなみに。
唯一絶対の創造神…などの話とは違う。
「動き」だから、唯一とか絶対とかに固定されるものではないよ。
とても小さく微かで、感じとれない「動き」から、銀河や宇宙という巨大すぎる「動き」まで、全ての「動き」
龍って、そもそもは、そういうものだ。
⠀
人はずっとずっと昔から、「動き」をどう捕まえるかを試みてきた。
自分達の中にも、「動き」があるから。
自分達の中にある「動き」と、外にある「動き」は、違うようで同じもの。
だから、手探りで、それをなんとか表現しようとした。
絵にしたり、記号にしたり、言葉を作ったり、音で表したり、いくつも組み合わせたりして。
思想や宗教も、その一つ。
⠀
もっとも。
固有の名前で呼ばれ続けている○○龍神といった存在は、永い時間を経るうちに、「動き」から変質して、名に応じた在り方に固められていく。
だから、経典や神話などに語られて繰り返し鋳型を強められた存在は、「そのように在る」ようになる。
性質や性格が形成されて、人の共通認識の中で泳ぐようになる。
⠀
⠀
ん?
その理屈で言うと、人間もみんな龍ってことになっちゃう…って?
うん、そうだよ。
その通り。
人間はみんな龍だし、人間以外の生き物も植物鉱物、なんだってみんな、究極的には龍だし、単なる「動き」なんだよね。
⠀
特に日本人は…とかの説はあるようだけれど。
その括り方があってるかどうか、いいか悪いかは、まあ置いといて。
八百万の神とか、何からでも神やアヤカシが生じるというこの国の考え方は、自然に「動き」のことを考えやすい下地があるよね。
⠀
あれ?
大丈夫?
ごめんね、変な噺しちゃって(笑)
⠀
この塵みたいな絵描きはさ、ずっとずっと若い頃から、こんなことばっかり考えて生きていたんだ。
⠀
もちろん、その考えを毎日、禅問答みたいにキャッチボールしあう相手がいたからできたことなんだけど。
⠀
うん、本当に、その通り。
まさに、神の使いだったのかもしれないよね。
柔軟性しかないような年齢の時代に、どこにも答えのない果てない問答に明け暮れ楽しんでたんだから。
変なJCだったわけだけど。
まあ、そりゃあ、変なアラカンになるしかないよね(笑)
⠀
あっ!
ほら、後ろ後ろ!
この会話面白いって、なんか喜んで見に来てるよ。
⠀
なーんてね。
だから、いつも言ってるでしょ、見えも聞こえもしないんだってば(笑)
⠀
でもね。
今、びっくりして振り返った時の、その「動き」には、やっぱり、“いる”んだよ。
身体ひねったでしょ。
捻るって、回転が入る。
戻す時も、まわすよね。
⠀
そういう「動き」に“いる”んだよ。
だから、いつでもどこでも、誰でも、一緒に“いる”
それでいいんじゃないのかな。
それじゃ、ダメなのかな?
⠀
だったら、やっぱり、
「そこに固定する」ていう手順を踏んだ何かを、持っているのは、いいかもしれないね。
⠀
そういうもの、創るよ。
お望みなら。
⠀
⠀
ーーーーーーーーーーーーーー
少人数制会員サロン「龍之洞穴」
入会は4月30日で締め切りです。
申し込みページはURLを知っている人にしか表示されません。
限定リンクは、こちら。
https://resast.jp/inquiry/NWU1NjIwOWFiZ
⠀