甘酒…父とのこと
久しぶりに甘酒を飲みました。
飲む点滴と言われ、今や冬だけじゃなく夏は冷やして、年中飲まれるようになりました。
酒粕から作った方が、濃さや甘さも自分好みになるのでしょうが、とてもとてもひとりで飲み切る自信はありません(笑)
甘酒といえば…
私の父は80歳を前に原発不明癌で亡くなりました。
前年、自分の誕生日の前「俺は今年が最後の誕生日だから、一緒にメシ食うぞ。」と言い出し
勿論、毎年お祝いしてたので、いつも通り一緒にご飯を食べました。
何となく分かっていたのかな…。身体が思うようにならず、疲れる。何かおかしい…。
少しでも元気になりたい。
孫たち(私の息子と娘)のためにまだまだ頑張りたい。食も段々と細くなってきていた父が飲み始めたのが甘酒でした。
ちょうど「飲む点滴」と言われ出して間もなくの頃だったと思います。
普段は甘いものは摂らない父。どんな気持ちで飲んでたのかな…。きっと自分の体調が、不安で不安で仕方なかったと思います。
親不孝な私は「そんなの飲むより病院行きなよ!」と言うばかり。きっとその頃は確信してたんだね。ごめんね…。なんにも分かってあげなくて、分かろうとしなくて。
でも、私も何となく分かってた。
それを認めたくなかったんだと思う…。
自宅療養半年。
入院して10日。言葉どおり、誕生日を迎えることなく、父は逝きました。
今も、きっとこれからも、甘酒を飲みながら父の事を思い出すんだろうな…。
ありがとう。私は元気にしてるよ!
子供たちも元気だよ!
いつかまた逢える日まで頑張るよ!
少しだけ寒さが緩んだ夜。
父の事を思い出し、ちょっと切なくてでもあったかい夜。
明日からも頑張ろっと。
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