イランのなぜ?と今後の課題
最近ニュースを賑わせている「イラン」について、イラクにある米軍基地になぜミサイル攻撃を仕掛けたのか。なぜこうも緊張感のある状態になってしまったのか。というのを、私自身知りませんでしたので私なりに調べてまとめてみましたので少しでもニュースがわかりやすくなれば幸いです。
まず、イランは元々「親米国家」でした。ですが、宗教を軽んじていて西洋化、近代化を進めようとし、反対する者には弾圧をかけていました。
すると、これに反発を強めてできた「宗教保守勢力」が立ち上がり、1979年「イラン・イスラム革命」が起きました。これが親米国家から反米になった転換点となっています。
そして今回、ソレイマニ司令官が爆殺されたと報道がありました。イランは、ソレイマニ司令官が殺害された報復として、イラクの米国基地にミサイルを発射したことで、この問題について一層ニュースが増えてきました。
ここで気になるのは、米国人兵士の報道された死者数です。米国は0人と報道していますが、イラン側は「80人」米国人を殺害したと報道しています。恐らく正確には米国の「0人」が正解だと言えるでしょう。
なぜ80人とイラン側は主張するのかは不明ですが、イラン側はなんらかの形で米国にやり返さないといけない。だが、本当にやり返して人が大勢死んでしまえば戦争になります。戦争になれば、戦力的にどちらが勝つでしょうか?恐らく米国が勝つのではないでしょうか。
そのため、イランは人がいないところに撃つか、米国に事前に情報が伝わるようにし向いていた可能性があるそうです。これは、政権支持層を満足させるための報道ではないかとか。
現状、米国のトランプ大統領は中東から米軍基地を撤退して減らしていきたい。というのが基本的な政策としています。そしてイランの目標としては「中東から米国が完全に撤退するまで復讐は終わらない。」としていて、一応利害は一致しているんですね。この点に関してはお互いに擦れる部分がなさそうです。
次に、米国が撤退した場合に考えられるイランの懸念としては何があるでしょうか?それは、イスラム国(IS)です。
今回のソレイマニ司令官が殺害されたことに対する報道について、イスラム国としては朗報。といった記事が出ています。それはなぜか?ソレイマニ司令官は、IS(イスラム国)と戦って連戦、連勝が連日テレビで報じられていて、英雄としての地位を築いていたようです。
イランを目の敵にしていたIS(イスラム国)としては、ソレイマニ司令官が殺害されたことと、米国が中東から撤退することになると、大喜びするのは間違いなくIS(イスラム国)です。今でもIS(イスラム国)は根深い組織が残っています。今後イランとしては、米国に対しても、IS(イスラム国)に対してもどういった対応を続けるのでしょうか。まだまだ注目が続きます。
ではまた。
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