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【オフィス・現場見学をメタバースで⁉︎】事例をもとにメタバース上で実施するメリットを解説

※本記事は弊社が運営するPodcast番組「メタバースなう by Urth」の【第5回:メタバースで実施する会社説明会とは?】の内容を記事化したものになっております。

採用活動の一環として多くの企業で実施されているオフィス・現場見学。
多くの学生に興味を持ってもらい、企業理解を深めてもらう手段として、メタバースを活用する事例も増えてきています。

本記事では、オフィス・現場見学をメタバース上で実施した事例をもとに、「どのような背景で導入されたのか」「どのようなメリットがあるのか」などのポイントを解説していきます。

記事で伝えたい3つのポイント

  1. 物理的に離れている学生も見学することができ、自社の魅力を伝える場を提供

  2. 合同説明会後や一次面接前など母集団形成のタイミングで見学を実施することも可能

  3. web会議ツールなどとは異なり、学生側は自由に空間を移動できるため情報取得が容易

Podcast参加者
田中 大貴(以下、田中):株式会社Urth 代表取締役CEO
高橋 洸貴(以下、高橋):株式会社Urth マーケティング担当
田島 彰斗(以下、田島):株式会社Urth インターン生(マーケティング担当)


メタバースを活用したオフィス・現場見学の最新事例

田中:
本日のテーマは、「オフィス・現場見学をメタバースで⁉︎」です。

高橋:
市場に出ている事例やサービスを例に取り上げ、深掘りをしていきたいと思います。
今回は弊社、株式会社Urthの事例もあるんですよね。どのような事例か教えていただけますか?

田中:
兼松株式会社様の事例についてご紹介できればと思います。

高橋:
どのような企業なのでしょうか?

田中:
同社は総合商社として、明治時代に創業しました。長い歴史の中でラーメンから航空部品など幅広い商品を取り扱っています。

高橋:
現在、学生である田島さんの知り合いも兼松株式会社様の説明会に参加されたんですよね?

田島:
はい、名古屋の大学に通っている知り合いが参加したと聞きました。

高橋:
兼松株式会社様はどのように弊社のサービスである「metatell」を活用されたのでしょうか?

田中:
まず、ご導入いただいた背景としては新しいオフィスに移転されたことがあります。

新オフィスでは、働きやすい環境作りに注力されていたため、その魅力をオフラインの見学だけではなく、メタバースを活用し発信したいということでご導入いただきました。

「採用活動」にメタバースを活用された背景

高橋:
「採用」を目的としてメタバースを活用されたい背景はあったのでしょうか?

田中:
きっかけは同社の会長と取締役の方が「新たな技術であるメタバースを取り入れていこう」というご意向をお持ちでご検討が始まったと伺っています。

高橋:
個人的に「商社」は常に新しいビジネスに取り組んでいる印象を持っていますが、今回もその取り組みの一環だったのでしょうか?

田中:
そうですね。新しいものを先進的に取り入れ、メーカーやその他の取引先に届けていくというのがポイントかなと思います。

導入時期もかなり早く、2022年の終わり頃から検討が始まり、2023年には導入まで至っています。採用の面では先進的な事例ではないかと考えています。

高橋:
それは早いですね。実際に採用活動でも活用されているのでしょうか?

田中:
週に何度かイベントを実施したり、メタバースの中でオフィスツアーを開催するなどかなりの頻度で活用されています。さらに、イベント後には学生からアンケートに回答してもらい、自社で継続的に改善に取り組まれています。

高橋:
自社で積極的に改善に取り組まれ、活用されているのはとても素晴らしいですね。

田中:
ご担当者様も2名でその他にも業務を抱えられている状態でしたが、メタバース活用を上手く推進されていると思います。

高橋:
メタバース上でオフィスを再現することは、「採用」という文脈で幅広く活用できそうですね。

メタバース上でオフィス・現場見学を行うメリット

田中:
そもそも「なぜメタバースでオフィスを再現するのか?」という部分に対して、企業側と学生側でそれぞれメリットがあると考えています。

企業側のメリットとしては、昨今、働きやすい環境づくりに注目が集まっている中で、取り組みをアピールできる場に活用できるという点です。

webや新聞の記事になっても学生の目になかなか留まらなかったり、web会議ツールを利用しても伝わりにくいことがあると思います。一方で、メタバースを活用することで、先進性により目に留まりやすくなるメリットがあります。

また、実際に自社に呼んでオフィスツアーをするとなると、学生の母数の関係などで、採用フローが一定進んだタイミングでなければ実施できない企業が多いと思います。

メタバースであれば、合同説明会後や一次面接前など学生の母集団を作るタイミングで、自社の取り組みをアピールすることができます。

高橋:
確かに採用フローの早い段階で自社の魅力を伝える手段としてメタバースを活用することは非常に良い手段かもしれませんね。

田中:
そうですね。コロナが落ち着いて改めてオフィス環境を整えられている企業も数多くいると思います。その取り組みは現在働いている従業員の方だけではなく、将来働く可能性のある学生に対するものだと考えています。

それをアピールに活用できないことは、取り組みを推進していない企業と同じように見られてしまうため、非常に大きな機会損失になってしまうのではないでしょうか。

高橋:
田島さんとしては、学生視点でメタバースでオフィスツアーをすることにどのような印象を持っていますか?

田島:
地方の学生にとって非常に魅力的だと思います。都心部に近い学生であれば電車などで比較的簡単にオフィス訪問はできるかと思います。

一方で、地方の大学生からすると交通費や宿泊費など費用が発生してしまうため、メタバースで気軽に企業の雰囲気を知ることができるのは便利だと感じています。

高橋:
確かに、物理的に離れている企業に興味を持っている学生に対して大きなメリットになりますね。兼松株式会社様からは「採用」におけるメタバース活用について、どのような感想が届いているのでしょうか?

田中:
学生側からの満足度は非常に高いと伺っています。同社も採用に関しても好調と伺っているので、メタバース活用も一助になっているのではないかと思います。

また、田島さんがお話ししていた通り、学生側からしても訪問した事がない企業には入りたいと思わないと思うので、企業理解を深めてもらう場として効果的だと思います。

高橋:
これまでは地方の学生目線からのお話でしたが、地方の企業が自社の魅力を発信することにも活用できそうと感じました。お話を伺って、今後も多くの企業に取り組みが広がっていくのではないかと思いましたが、いかがでしょうか?

田中:
「採用」におけるメタバース活用は広がっていくと思います。現在は一部の企業が先行して取り組んでいる印象がありますが、新卒・中途に限らず、「どの企業であっても物理的な距離を問わず働く環境を知る事ができる」という観点は必要だと考えています。

高橋:
それではまとめに入りたいと思います。今回は「オフィス・現場見学をメタバースで⁉︎」というテーマでお話しいただきましたが、改めて企業側と学生側でそれぞれどのようなメリットがあるのでしょうか?

まとめ

田中:
学生側はアバターで参加しやすく、情報を取りやすいところにあります。スライドショーのように順番に見るのではなく、自分が興味の持った部分を好きなように見る事ができるため、情報取得しやすい部分がメリットです。

企業側では、自社が取り組んでいる他社との差別化ポイントを訴求しやすいところにメリットがあります。


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