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【メタバースで実施する会社説明会】実際の事例を交えて企業側と学生側のメリットを解説

※本記事は弊社が運営するPodcast番組「メタバースなう by Urth」の
【第5回:メタバースで実施する会社説明会とは?】の内容を記事化したものになっております。

これまでは大きな展示会場へ出展することが当たり前だった合同説明会。
近年、メタバース上でのオフライン開催も徐々に広まっています。

本記事では、メタバース上で合同説明会が開催されるようになった背景や企業側と学生側のメリットなどについて、実際の事例を交えながら解説していきます。

記事で伝えたい3つのポイント

  1. メタバース上で開催される展示会では、オフラインよりも出展に必要なコストを抑えることが可能

  2. メタバース自体の先進性により、出展することで「露出機会の増加」に

  3. 学生側は場所を選ばず参加できるため、普段リーチできない学生とも接点を創出

Podcast参加者
田中 大貴(以下、田中):株式会社Urth 代表取締役CEO
高橋 洸貴(以下、高橋):株式会社Urth マーケティング担当
田島 彰斗(以下、田島):株式会社Urth インターン生(マーケティング担当)


メタバースで実施する会社説明会とは?

田中:
本日のテーマは、「メタバースで実施する会社説明会」です。

高橋:
具体的な事例やサービスを交えてテーマについて深掘りしていきます。
今回のテーマは、「メタバースで実施する会社説明会」ということですが、何か注目を集めている事例やサービスなどはあるのでしょうか?

田中:
鹿児島銀行様が取り組まれたメタバース空間上で合同説明会を実施された事例があります。また、「就活ひろば」というサービスもあり、メタバース内で約800社が合同で説明会を行うなど注目されています。

高橋:
800社もの企業が参加しているのは驚きですね。「就活ひろば」というサービスについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

田中
「就活ひろば」は株式会社エックスが提供しているサービスで、メタバース空間内で企業の説明会を視聴したり、企業ブースを訪れたりすることができます。

従来のリアルな説明会と同じように、メタバース内で自由に企業の話を聞けるという形式です。

高橋:
今までの就職活動と比べても、かなり時代が進化した印象を受けますね。メタバース上で合同説明会が行われるとなるとかなり注目を集めると思いますが、実施されることになった経緯や背景について伺ってもよろしいでしょうか?

田中:
以下の2つの観点があると考えています。

  1. 参加をする学生側の観点

  2. 出展をする企業側の観点

1つ目については、現在、就活を行う世代は幼い頃からメタバースに触れてきた経験があるため、メタバース上で企業説明会に参加すること自体にハードルを感じなくなっている部分があると思います。

2つ目は、「説明会における準備工数を低く抑えることができる点」と「多くの学生と接点を持つことができる点」にあるかと考えています。

基本的に必要となるものは、画像や動画など普段使っている素材のみのため、オフラインで開催するよりも準備工数を低く抑えることができます。また、メタバースはどこからでも参加できるため、オフラインの説明会よりも多くの学生と接点を持つことができます。

高橋:
メタバースでの説明会が学生にどのように受け入れられているかも気になりますね。学生で就職活動中でもある田島さん、メタバース上で行われる合同説明会についてどう感じますか?

学生の参加ハードルが低い理由

田島:
「参加しやすそうだな」と感じています。東京ビックサイトなど大きな会場にリクルートスーツで参加することは心理的なハードルが少なからずあります。

メタバース上での説明会であれば、服装を気にせず自分のタイミングで参加できるため、参加することへのハードルはとても低いと感じています。

高橋:
会場へ訪れる時間や金銭的なコストを抑えられる部分は非常に良いですね。
特に、地方学生からすると場所を選ばずに参加できることはメリットに感じそうですね。

田中:
そうですね。メタバースを利用する場合、学生側からすると情報取得の方法は日頃利用しているSNSと変わらないため参加しやすいという特徴があります。

現在は学生側が売り手市場のため、応募者の母数を確保するためには学生側に寄り添うことも必要と考えられ始めているのではないでしょうか。

高橋:
続いて、企業側の視点から合同説明会をメタバース上で開催することのメリットについて伺ってもよろしいでしょうか?

企業側から見たメリット

田中:
メリットは2つあると考えています。

  1. コストの面:準備に必要となる時間や参加に必要な金額を抑えることができる

  2. 先進性:メタバース自体が新しい技術であることによる目新しさ

高橋:
コストにおける金額の部分はメタバースサービスにより幅がある印象ですが、対面と比較した場合も差があるのでしょうか?

田中:
大きく変わると思います。オフラインでは小さなブースでも数百万するのが当たり前ですし、最低でも現地に2〜3名は必要になります。

メタバースであれば1人いれば準備も可能で、空間上にコンテンツを用意しておけば人が張り付いていなくても学生側は利用できるため、人とお金の面で企業側の参入ハードルは低いと考えています。

メタバース上での合同説明会は主催する企業側としても、新しい取り組みのため出展企業を増やすことに注力しており、比較的費用も低く設定されていると聞きます。

高橋:
東京で複数日開催する場合と比較してみてもコストの面で低く抑えられそうですね。2つ目に挙げられていた「先進性」についても詳しく教えてください。

田中:
株式会社鹿児島銀行様のようにメタバース上の合同説明会に出展したこと自体が記事やニュースになることがあると思います。

そもそも合同説明会に出展する企業側のメリットは、普段リーチできない層の学生にも興味を持ってもらうことにあります。

メタバースを活用することで「知ってもらう機会」が増えるため、上記のメリットとの相乗効果を図ることができると考えています。

高橋:
就活ひろばの空間を見ましたが、空間のグラフィックもクオリティが高いと感じました。こちらも魅力的なポイントですね。

田中:
情報が伝わりやすく設計されていますね。

高橋:
企業側はどのように学生側のデータを収集するのでしょうか?

オンラインとオフラインの良さを掛け合わせたアプローチを

田中:
サービスによって取得できる情報は異なると思いますが、弊社が提供している「メタテル」では、訪問者が「どこを見ていたか」「どのような箇所を歩いていたか」などを取得できるため、取得データから学生の行動を分析することができます。

高橋:
オフラインでは「どこで立ち止まっていたか」「どこに向かったか」などのデータを取得することは難しいと思うので、この部分もメタバースならではのメリットになりそうですね。

田中:
オンラインの良さとしては、行動データを元に継続して温度感を高めることができる部分にあると思います。一方でオフラインは、呼び込みから接点を持つことができるところがあります。

メタバースはそれぞれの良さを掛け合わせて、行動データから分析した結果をもとに、学生側へアプローチを行うことができるため、この部分も大きなメリットになるかと思います。

高橋:
それではまとめに入りたいと思います。今回は「メタバースで実施する会社説明会」についてお話しいただきましたが、改めてまとめるとメタバースで実施するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

まとめ

田中:
学生側では、「気軽に参加しやすい情報収集の場所」として参加ハードルが低いことにメリットがあると考えています。

また、企業側は「学生との接点の増加」や「露出機会の増加」という部分にあります。


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