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メタバース業界の構造とサービスの選び方〜SNS型とWeb型の違いを3分で解説〜

※本記事は弊社が運営するPodcast番組「メタバースなう by Urth」の
【第2回:メタバース業界の構造と類型】の内容を記事化したものになっており、対話形式で読みやすい形になっております。

メタバース業界の構造をご存じですか?
メタバースで何ができるかを知っていても、種類や特徴、サービス選びの
ポイントまでは中々理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

本記事は、そのような方に「メタバース業界の構造・サービスの種類や選び方」について、3分で理解できる内容となっております。

記事で伝えたい4つのポイント

  1. メタバース市場の成長率は年平均50%超

  2. メタバースサービスにはSNS型とWEB型の類型が存在

  3. SNS型では利用するサービスの顧客層を把握することが鍵

  4. WEB型はアクセス性など複数の観点を考慮して選定


田中
今回は「メタバース業界の構造と類型」というテーマで、業界の現状とサービスについてお話しします。

驚異的な市場成長率を誇るメタバース市場

高橋:
まず、メタバース市場の現在の規模について教えてください。

田中:
メタバース市場は急成長しており、2022年〜2030年のグローバルで見た市場の推定年平均成長率は約50%です。

総務省の「情報通信白書令和4年版」によれば、2022年の段階で8兆6,144億円だったものが2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されています。これほどの成長率は他の業界ではなかなか見られません。

参考:総務省令和5年版情報通信白書

高橋:
それは驚異的な数字ですね。メタバース業界の構造についても教えてください。

田中:
メタバース業界は消費者向けと産業向けに分かれます。

消費者向けでは、オープンワールドゲームやソーシャルメディア、ライブエンターテイメントが市場を牽引しています。

産業向けでは、製造業や建設業でのシミュレーションなどに利用されています。

「SNS型」「Web型」という2つのメタバースサービス類型

高橋:
メタバースサービスにはどのような種類があるのでしょうか?

田中:
メタバースサービスはSNS型とWeb型の2つに分類されます。

SNS型はロブロックスやフォートナイト、ZEPETOのようなプラットフォームで、主に若い世代に人気があります。

Web型は企業がマーケティングや採用活動に利用するカスタマイズされたメタバース空間で、NTTの「DOOR」や弊社の「metatell」がこれに該当します。

メタバースサービスを選定する際のポイント

SNS型はターゲットにしている顧客像とサービス利用層の一致が重要

高橋:
それぞれのサービスを選ぶ際に、特にどのようなポイントに注意すればよいでしょうか?

田中:
SNS型とWeb型のメタバースサービスを選ぶ際のポイントはそれぞれ異なります。

まず、SNS型では、ターゲット層がそのプラットフォームに集まっているか?が最も重要です。若者をターゲットにしている場合、ロブロックスやフォートナイトも適しており、影響力のあるインフルエンサーと連携することでターゲット層へのリーチを強化できます。

SNS型は、利用者層と親和性の高いインフルエンサーを活用することで、
より施策効果を高めることができます。

※参考:BEAMSのメタバース店がソーシャルVRコミュニティの交流の場に ELAIZA(池田エライザ)本人も参加のライブ鑑賞会やファッション集会を開催

Web型はアクセスのしやすさなどを含めた複数の観点を考慮

田中:
一方、Web型では、アクセスのしやすさが重要です。利用者がどのデバイスやブラウザでも簡単にアクセスできるかどうかを確認する必要があります。

また、企業がマーケティングキャンペーンやイベントに合わせて、メタバース内のコンテンツを迅速に変更できる柔軟性も重要です。コンテンツの更新が容易であれば、施策に応じた適切な対応が可能になります。

さらに、データの分析ツールが充実しているかどうかもポイントです。メタバース内でのユーザーの行動をトラッキングし、そのデータを活用して次のマーケティング施策に役立てることができれば、PDCAサイクルを効果的に回せます。

また、価格やサポート体制も考慮に入れるべきです。特に初めてメタバースを導入する企業にとっては、手厚いサポートがあるかどうかが大きな安心材料となります。導入後には、施策に合わせてメタバース内のコンテンツを柔軟に変更できる機能も重要です。

※Web型メタバースをさらに詳しく理解したい方は下記記事をご覧ください

高橋:
これらのポイントを押さえておけば、メタバース導入における選択が
より明確になると思います。
最後に、今回のポイントを簡単にまとめていただけますか?

田中:
メタバース市場は年平均成長率50%という急成長を遂げており、2030年には218兆円から232兆円規模になると予測されています。

メタバース業界は消費者向けと産業向けに分かれ、SNS型とウェブ型のサービスが存在します。

それぞれのサービスには異なる特徴があり、SNS型ではターゲット層と
インフルエンサーの活用が鍵
となります。

一方、ウェブ型ではアクセスのしやすさ、柔軟なコンテンツ更新、
データ分析ツールの充実度等
が重要です。

これらのポイントを考慮し、企業の目的に合ったメタバースサービスを選んでいただければと思います。

※さらに詳細にメタバース業界を知りたい方は下記記事をご覧ください

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