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スイス・バドミントンクラブチームの外国人枠プレーヤーになる
日本からパリに移住して近くのバドミントンクラブを探している時に、その当時スイスでバドミントンコーチをしていた日本人の方に助けていただいた。
その際にスイスのRotkreuzで個人トーナメント戦があり、パリからも参加できそうという話を教えていただいた。
こんなに早く日本以外で試合ができるとは思ってなかったので、ぜひ参加したいと伝えたら、そのコーチの方から主催者に申し込んでいただき参加できることになった。
改めてありがとうございます。
そういうわけで、人生最初の日本の外での試合は2011年11月スイスということになった。
パリからTGVという電車に乗って、Zurichまで4時間くらい。そこから試合会場のあるRotkreuzまで1時間くらい。EUはパスポートなしで国境を行き来できる。けど、スイスはEUと見せかけてEUでないので、パスポートがないと原則行き来できない。パスポートチェックの番人は銃を携帯しているし、眼が鋭いので緊張する。
試合の方はというと、初めての国外の公式試合でセルフジャッチと自分の点数を頭で数えながらということで、集中しづらかったのを覚えている。
僕は日頃だいたい点数を適当に数えていて、基本的に忘れたら相手に教えてもらってることに改めて気づく。激しい長いラリー後は点数をよく忘れるけど、最後の1,2点でお互い忘れたらお互いひけないので、どうするんだ?とか。後に試合を重ねるうちにわかってきたけど、後ろラインジャッジと相手が忘れた場合の点数のごまかしはプレーヤーによって結構あったり。
結局、1回戦の相手はおそらく地元の選手で勝てたけど、2回線でインドネシアから来ているスイス国内トップリーグのチームのコーチ兼選手にぼこぼこにやられる。
記念すべき「初」試合はそんな感じであっけなく終わってしまったんだけど、試合を待っているときに日本語で会話している2人を見つけたので、せっかくなので、どこから来たんですか?、みたいに声をかけてみた。
すると、一人は日本からの留学生でもう一人はスイスが地元でその当時同じジュネーブ大学の学生だった。そのスイスの方の弟さんが試合に出るということで、観光がてら遊びにきたようだった。
どうやら日本文化に興味があって、日本人に会わないだろう場所で出会ったことを面白がってもらえたようで、弟さんとそのお母さん含めて1時間くらい、日本のこと、バドミントンのこと、どうしてパリに来てスイスでバドミントンしているのか、など話して楽しい時間を過ごした。
帰りがてら、弟さんと今度一緒に試合にでようと連絡先を交換して、Zurich経由でパリに帰った。
まだ、続きがある。
2012年4月頃に先の「弟さん」から連絡があって、5月に開催されるスイスのバドミントンクラブジュネーブ(BCG)の個人トーナメント大会に出よう、と誘われたので、シングルスとダブルス(弟さんと)と出てみることになった。
結果はダブルスは優勝できて、シングルスはロシア出身で、このトーナメントの主催者であるBCGのコーチに途中で負けたけど、シーソーゲームの場面もあって楽しめた。結局彼が危なげなくで優勝した。
今日は体の動きはけっこうよかったかな、さあ、、、と帰りのことを考え初めて、とりあえずトイレいっとくか、と体育館を離れようとした。
すると、アジア系のおじさんが
「ちょっと話せるか?」
と声かけてきたので、たまにいる日本人好きな人かなと思ったら、
「来年のチーム戦出ない?」
みたいなことを言っている。どうやらBCGの会長みたいな立場のようだ。この辺のやりとりは、あまり理解できなかったので、よくわからなかった、という意味の、みたい。
再びよくわからないが、
「、、、、交通費出すよ、、、、、、、パリから通って週末に試合でればいいんだよ、、、さきのロシア人コーチは同じチームだよ、、、」
とか言ってる。トイレ行くつもりだったんだけど、場所を移して座ってもう一度丁寧に聞いてみる。
するとどうやら、スイスの国内リーグのチーム戦は外国人枠があって、現在BCGは上から二番目のリーグにいて、来年トップリーグに上がりたいので、外国人プレーヤーを探しているということらしい。
トップリーグには僕が国外初試合でぼこぼこに負けたインドネシアのプレイヤーがいる。このおじさんの家系のルーツもインドネシアで、彼は昔スイスのチャンピオンだったらしい。
僕が入ってトップリーグに上がれるが全然わからなかったが、どうやらこのおじさんは本気だということはわかったし、わざわざ得体の知れない僕を選んでくれたということが嬉しかった。
「おっけーやったる!Merci ! 」
パリのクラブに一応相談するから詳細はメールでということで別れて、8月から、僕にとってフランス国内リーグ戦に続いて2カ国目、スイス国内リーグ戦が始まることになる。