対面アングルについて考えてみた件
初めに
対面アングルとは
例えばA君とB君が向かい合った机で対戦したとします。
この、顔(面)を向かい合わせて対になっている状態が「対面」です。
今回は、このA君の視線になったつもりで見てみましょう。
対面した状態でB君はどのように見えるのでしょうか?
このように少し斜め上から机や手札のカードを見下ろす視線になります。
これが実際の対戦の視界で、それを再現したのが「対面アングル」です。
対面アングルを推奨する理由説明
昨今ではコロナの影響もあり、オフラインの大会が減りオンラインが主流となってきました。それは離れた所にいる、今まで知り合える機会のなかった人との繋がりもできたりと、良い点としても捉えられます。
ただ…残念な事もあるのが現実です。
オンラインという世界では、どうしても死角(見えない部分)ができてしまいます。その死角では当然ながら「何が置いてあり、誰がいるのか、何をしているのか」ということは分かりません。そして、その死角を使い悪用する方も出てきています。
死角を悪用してプレイする人達のせいで不安やモヤモヤをどこか抱えたままゲームをする方々もいらっしゃるのが現実です。
「疑われない」「疑わなくていい」ただシンプルに楽しくゲームをしたいと思いませんか?
そして、その気持ちは運営側も同じなのです。
「参加者がシンプルに楽しくゲームをできる環境を作りたい」のです。
環境例
例①PC+webカメラの場合(主催者もぐぉの環境)
例②三脚+サブ端末(タブレット)(運営補佐あひるんの環境)
例③三脚+サブ端末(タブレット)(運営補佐しょーの環境)
例④アーム+サブ端末(ノートPC)(運営補佐なおの環境)
リモート環境
①PC+webカメラ
②スタンド+サブ端末
③三脚(デジカメ用)+サブ端末
④三脚(スマホ用)+サブ端末
⑤アーム+サブ端末
⑥鏡
⑦トイガーセット
環境①PC+webカメラの場合
必要機材
(1)PC
(2)webカメラ
(3)マイク(又はマイク付きヘッドセット等)
webカメラを用意。
今回はエレコムのwebカメラを使用してます。12800円でした。近くの電気屋に置いてある中から選んできました。webカメラはメーカー・値段・機能がピンからキリまであるので、調べて自分に合ったものを探してみてください。
実際に設置してみた
運営として2画面でトーナメルを確認しながら、ディスコードも確認できるのは、とても便利です。声の聞こえが悪いとの事で新しく用意したマイクは、ときおり…とても邪魔と感じることも…www
対戦相手に映る画面
メリット
カメラの画質が良い。相手の画面も大きな画面で確認することができる。アングルを固定できる為、毎回調整がいらず安定している。ネット環境も有線で固定している為、強い。
デメリット
環境を固定設置する広い場所が必要。場所を一度固定とすると移動は困難。移動が困難な為、調光が難しくカードが反射することも多々。
環境②スタンド+サブ端末の場合
必要機材
(1)スタンド
(2)サブ端末
(3)スマホ
スタンドを用意。
リモート対戦と聞いて第一にイメージするのはアームスタンドだと思いますが、今回はseriaで見つけた¥110円こちらを使用します!また、各100円ショップにも代わりになるような類似品はありますので、探してみてください。
今回のスタンドは8本の足が自由自在に曲げれるので、6本をスタンドの安定用に曲げ、残り2本はスマホの角度をつけて支えられるように曲げます。(写真参照)足の付いた生き物みたいで面白い!!
後は簡単!スマホをそのままスタンドに置きます。しかしこのままでは高さが足りない為高さをつける為に何かないかと探した結果、今回はストレージBOXを採用!
土台の上に置きました。座ってるみたいで可愛い!!www
実際に設置してみた
撮影用のスマホをセットしたスタンドを少し高い位置に設置します。今回はストレージBOXの空箱の上に置いています。BOXティッシュでも試してみましたがスマホの重さに耐えれず倒れてしまう為却下、他には週刊誌・単行本がある人はそれを積み上げてみても良さそうです!少し重さのあるシッカリした土台で高さを作れればいいので、身近なもので試してみてください。
対戦相手に映る画面
メリット
必要費用¥110と大変安価。一度スタンドの形を作ってしまえば復元性が高い。家にあるものでとりあえず高さを出せば良いので簡単。画角調整が容易。
デメリット
撮影用、モニター用と2端末が必要。最初の形作りが難しい。週刊誌などを使って高さを出す場合スペースが必要。
環境③三脚(カメラ用)+サブ端末の場合
必要機材
(1)三脚(カメラ用)
(2)サブ端末
(3)スマホ
今回はカメラの三脚を使用。
対面アングルを考えた時にパソコンが無かった自分は、撮影に使用するスマホを固定して置くものを探しました。カメラを趣味としていた自分は三脚を持っており「これならいけるのでは?」とデジカメ用の三脚を使う方法を思いつきました。今回はデジカメ用の¥10000円の三脚を使用。
アタッチメント(スマホを噛ますクリップ)を用意します。
三脚がカメラ用なのでスマホを固定するものがありません。家電量販店でも、三脚に取り付けて携帯を固定できるものを見つけましたが価格が¥1000〜と気軽に手を出せませんでした。100円ショップ(セリア)にスマホスタンド等が売っている事を知っていたので探すことにし、ちょうど良さそうなモノがあったので買いました。
カメラの三脚に輪ゴムで固定。そこにスマホを設置します。
アタッチメントが落ちない、また、三脚がカメラ用としての復元が可能なことを考えアタッチメントを輪ゴムにて固定する事にしました。机の奥側から写す形で配置タブレットで画角を確認しながら調整し対面アングルの完成です。
実際に設置してみた
対戦相手に見える画面
メリット
三脚で大まかな角度&高さを調整アタッチメントにて角度の微調整をすることで調整が容易である。以降は携帯の脱着のみなので復元性が高い。
デメリット
今回はカメラ用の三脚を元々持っていたが、新たに買おうと思うと高価である。三脚を机の奥側に置くので、ある程度のスペースが必要。携帯を完全にカメラ用として使うためモニター用にもう1端末、合計2端末が必要。
環境④三脚(スマホ用)+サブ端末の場合
必要機材
(1)三脚
(2)サブ端末
(3)スマホ
今回は¥3000円の三脚を使用。
実際に設置してみた
対戦相手に映る画面
メリット
今回の三脚は足が伸びるので高さ調整が楽。
三脚が安定して固定できるため画角調整が楽。
デメリット
サブ端末が必要。三脚で固定するため、奥行に場所が必要。
環境⑤アーム+サブ端末の場合
必要機材
(1)アーム
(2)サブ端末
(3)スマホ
アームスタンドを用意。
今回はDaisoで220円で購入しました。類似のアームスタンドは、別の100均でも売っているので、近くの100均で確認してみてください。
実際に設置してみた
対戦相手に映る画面
メリット
・場所を取らず、片付けが簡単
・モニター用に1端末を使っているため見やすい
デメリット
・iPhoneを外すたび(卓移動等)に微調整が必要
・2つ端末が必要
・アームスタンドを挟む、ちょうどいい高さの場所が必要
環境⑥鏡を使用の場合
必要機材
(1)鏡
(2)アーム
(3)スマホ
大判の鏡を用意。
端末がスマホ1つしかない場合、例えば撮影する事ができても、相手の盤面を見る手段がありません。そこで最近流行っている鏡を使用する方法を試してみます。100円ショップで、良さそうな大判の鏡を見つけました!今回はDaisoにて¥220円で購入。
100均でアームスタンドを用意。
最近は100円ショップでも見かけるようになりました。安価で手に入りやすく、リモートと関係なく持っている人も多く、真上アングルでもこのアームスタンドを重宝している人は多い様です。今回はDAISOにて¥220で購入。
実際に設置してみた
鏡を向かい側に置き、それをスマホスタンドを使用してスマホで写します。
ここで問題が発生!机が厚く、調整中にスタンドが抜けてしまう事が発生!どうしようかと悩んでいるとちょうど良さそうな厚さのミニテーブルが家にあり、それを机の上に置き、アームスタンドをそこに取り付けました!
鏡の角度は垂直に、カメラは鏡に近く上の方から少し角度をつけるのがポイントです!
裏で鏡を支えています。デッキケースやティッシュの箱などで支えられます。
対戦相手に見える画面
対戦相手に見える画面が左右反転になるのが鏡の特徴です。鏡使用固定の方の中には、この画面の左右反転に合わせて、サイドマーカー・手札マーカー(枚数表示のカード)等を反転で印刷して使用している方もいるようです。対戦相手にも見やすいように気配りされていて素敵ですね!!
メリット
安価で機材を揃えられる。100円ショップ1店舗で全て揃う。机の上で全て完成するためスペースが最小限。スマホのみの1端末で出来る。
デメリット
最初の設置が苦戦する。どうしても鏡の反射で写すため画角が狭くなりがち。鏡を使うため文字が反転する。
おまけ
上の記事より一回り小さい鏡でも試しましたが、鏡のふちが映ってしまい不格好に…。惜しい。
環境⑦トイガ-のリモートセットの場合
必要機材
(1)トイガーのREMOTZ
買ってきました!!
購入価格は3980円でした。
中にセットで入っているものです。
スマホのカメラに取り付けるアタッチメントレンズ、スマホをつかむクリップ、アーム、アームを固定する足です。
実際に設置してみた
対面アングルの角度にするのに、とっても試行錯誤しました。
対面アングルにするには、リモーツのスタンドは机より下に置き、机とスマホのカメラの高さを近くするのがいいと思いました。
設置位置が近すぎると対面アングルの角度にしても、画面が切れてしまう部分があり、死角ができてしまいました。なので、机とスタンドを少し間をあけて設置しました。アームが結構固めで、アームで調整することが困難だったので、スタンドを立たせる位置で調整しました。
ちなみにアタッチメントレンズはこのように設置。
アタッチメントレンズについてる角度のある鏡からインカメに映して反映させるみたいです。角度設置するとき動かす向きなど混乱して大変苦労しましたwww
スマホカメラはインカメラを使用するためアタッチメントはインカメラ側にこのように設置。
真上アングルの場合は外カメにアタッチメントレンズを付ける事で出来ました。パック開封などを配信する方はこの方法で問題ないかな。
対戦相手に映る画面
メリット
アームが固くしっかりしている為、スマホの重さなどでズレたりする事もなく安定して固定ができる。(開封動画等の真上アングルには文句なく良い)
デメリット
アームが固く最初の調整が大変。レンズの調整が慣れるまで混乱する。対面アングルに設置するのに、距離を必要とするので少し奥行の場所を必要とする。対面アングルにするために丁度いい高低差にする工夫が必要。設置場所が遠くなる為、1端末だと画面が遠くて見にくくなる。(モニター用と合わせて2端末使用なら問題ない)
設置注意点(最終確認)
①手札
手札の上部分が切れていませんか?また、少し動かしただけで死角に入ってしまう様なギリギリな映し方になっていないですか?少し上部に余裕をもって映してください。
②山札・トラッシュ
見切れてしまってませんか?外側の横から手を出して触っても、死角の動きにならない、余裕のある広さで設置しましょう。
③サイド
山札・トラッシュと同様。見切れていませんか?外側の横から触っても、死角にならない、余裕のある広さで設置しましょう。
④バトル場
カメラから近くなるバトル場のカードは、奥に出しすぎてしまうと見切れてしまい、これはシンプルにプレイの最中、相手に見にくい(見えない)という事になります。どこまでが映る奥行か確認しながらプレイしましょう。
手直しが必要な例
例①
上の写真はどこが気になるでしょうか?
机の上は全体が映って凄く良いのですが、惜しくも手札の上部が見切れています。これでは、少し手を上げただけでカードが死角に入ってしまいます。ココが手直しポイントです。
例②
では、こちらはどこが気になるでしょうか。
手札はスペースに余裕をもっていて凄く良いのですが、今度は机の上が見切れていますね。山札を横から引いてきた時に死角が生まれます。サイドも横からとった時に見切れる部分が出てきます。ココが手直しポイントです。
チェックの基準は「もし対戦相手がこのカメラアングルだったら、自分は疑わなくて済み、安心してプレイできるか」と置き換えてみてください。
お互いに、そう思って環境を作りあえたら素敵ですよね!!
最後に
「対面アングル」と聞くとハードルが高く感じ、身構えてしまう方もいると思います。ですが、身近なモノで少しの工夫・チャレンジの気持ちでやってみていただくと、意外とできたりします。(できました)
部屋の汚さを心配される方もいます。大丈夫です。ウチ(主催者)の家も汚いですwwカメラで映ってる範囲以外汚いですwwwカードやってる環境のすぐ隣でウサギも飼っていますし。
もし…「これで大丈夫か不安だよ」「一人だから確認ができない」、その他にも「ココどうなの?」「うまくできない」という方は、気軽に相談してください。
この記事を読んで、対面アングル作ってみようと思っていただける方が増えてくれると嬉しいです。
リモート界隈での問題が少しでもなくなるように、もぐもぐ杯スタッフ一同より心を込めて…
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