見出し画像

丸投げしないAI作曲実験4:ChatGPTと一緒に歌詞を磨いていく

前回の投稿からかなり間があいてしまいましたが歌詞のブラッシュアップが少しできました。
前回の投稿のときはChatGPT先輩がなかなか気持ちの入った歌詞を作ってくれて満足だったのですが、細かいところを満足行く仕上がりにしようとすると結構てこずります。
とりあえずVerse1と最初のサビまで試しに曲にしてみたので、まずは試作曲をどうぞ。「とびきりのwave function」ってところ、なかなかわかってる感じのメロディになってて結構気に入ってます。

現状の生煮え版の歌詞は下記のとおりです。今の所Verse2まではほぼ確定かなと思ってますが、その先はまだ吟味中です。

(Verse1)
君のことを考えるたび
私のこころ波が生まれるの
心の方程式、解けないまま
非線形なエネルギーが溢れだして止まらない

(Chorus)
恋の波紋、 重なるシグナル、虹色の軌跡描いて
光の速さで 君に届け、とびきりのwave function

(Verse2)
君の笑顔のフレクエンスに
私のこころが揺らされるの
言葉にできない想い、反射して
その光はいま壁を突き抜けていく

(Chorus)
恋の波動、繰り返すリズム、ときめきの螺旋描いて
時間を超えて 君に届け、とびきりのwave function

(Bridge)
君のいない部屋の机、蛍光灯が照らす Lab Notebook
書き留められた波動方程式、わたしに答え教えてくれた

(Chorus)
恋の波紋、重なるシグナル、虹色の軌跡描いて
光の速さで君に届け、とびきりのwave function

(Outro)
心の方程式、今、解けた
答えが生まれる、ふたりのwave function

この歌詞にたどり着くにあたり、ChatGPT先輩にあの手この手でいいのをいただこうと質問してみたのですがなかなか手応えのある歌詞を引き出すことができませんでした。
一方、SunoAIのCustom ModeがOFFの状態でプロンプトに歌詞を書くと適当にアレンジしつつ歌詞を作ってくれることに偶然気づき、そこからひとつ材料をもらいました。

Verse2の4行目に「その光はいま壁を突き抜けていく」という歌詞がありますが、「その光は」という部分だけなんですけど、下記のような感じでVerseの4行目に出てきました。

ここ、実はChatGPT先輩に何度も相談したんですがなかなかほしいものが出てこなくて一旦諦めた部分なんです。
ほしかったニュアンスとしては言葉にできない想いが心の中で何度も反射しながらどんどん増幅していってレーザー発振するみたいにやがてものすごく鋭い光線になって発射される、みたいな感じだったのですが、ChatGPT先輩に相談するとそのままな感じの歌詞しか提案してくれなくて力尽きていました。
Suno先生の上記の歌詞も全然ほしかったニュアンスそのものじゃないんですが、「その光が」という一言から「その光はいま壁を突き抜けていく」というフレーズがすんなりと思いついた感じです。
でもこのフレーズにたどり着けたのはChatGPT先輩とのやり取りがあったからこそだと思います。やっぱりこういうアイデアを相談できる相手になってくれるChatGPT先輩は頼もしいです。

求めてる歌詞そのものはなかなか出してくれないのでちょっとめんどくさくなることもあるんですが、問いただしてみると思ったより遥かに深くこちらの意図を考えてくれてたりするのでびっくりすることもあります。例えば下記の箇所は前回の投稿で修正したかったブリッジの初期版ですが、

ブリッジ
星座の線を結ぶように
二人のストーリー、輝いて
時空を超えた愛のメッセージ
永遠の輪、描き出すの

今回相談する中で下記のような聞き方をしてみました。

私:

あなたは日本語ポップ歌謡曲の作詞家です。 恋する女の子の気持ちを表現した「恋する波動関数」という曲を作っています。 音節数やリズムを意識し、Verse1とVerse2を合わせるようにしてください。 また、各行の最後の数字は歌詞の評価点を表します。 最高が10,最低が0です。 評価点が高いほど私の意図をうまく表現できています。 評価点が低い箇所は意図がうまく反映できていないので表現を変えてほしいです。 あなたは歌詞全体を見直し、評価点が低い箇所について修正を試みてください。 あなたの案に対して私が評価し、改善したいところを更に提案するという作業を繰り返して私の意図に沿った歌詞にたどり着きたいので協力してください。

(Verse1)
君のことを考えるたび(9)
私のこころ波が生まれるの(9)
心の方程式、解けないまま(10)
非線形なエネルギーが溢れだして止まらない(8)
(中略)
(Bridge)
星座の線を結ぶように(1)
二人のストーリー、輝いて(1)
時空を超えた愛のメッセージ(1)
永遠の輪、描き出すの(1)
(以下略)

これに対し何度かやり取りした後、

ChatGPT:
19歳の量子物理学科の大学生である主人公の視点を踏まえ、歌詞をもっと若々しく、感情的でアクセスしやすいものにブラッシュアップします。量子物理学の要素を取り入れつつ、彼女の日常と恋心をより繊細に描写することを心がけます。

(Bridge)
光の道を照らす星座たち(3) → キャンパスの道、光跳ねる(7)
運命の軌道上、煌めくストーリー(3) → 偶然の出会い、繋がる糸(7)
時空を越え響く、愛のメロディー(3) → 図書館の隅、心の囁き(7)
愛の螺旋、永遠に続く軌道(4) → 授業の合間、揺れる想い(7)

なんとなくこのBridgeの箇所でメインキャラの女の子が思いを伝える決断をする出来事が起こるイメージがあったので、「図書館」というキーワードが出てきたとき、これ使えそう!さすが先輩!と思いました。
結果的にはそのままは採用せず、今の所なんとなく研究室で彼の実験ノートをみてなにか恋の答えが見つかった感じの展開にしよっかなーと思っていますが、このアイデアにたどり着くにもやっぱり先輩の存在は必要でした。その時の先輩とのやり取りを紹介しておきます。
最初は雑な回答してきやがったな、と思ったのですが実はすごく深く考えてくれていました。ちょっと長くなるので画像で貼り付けます。

こんな感じで、自分で考えてもなかなかここまでイメージを具体的に言語化するのはたいへんですが、先輩はそのへん大得意なので助かります。歌詞自体を考えてもらうのではなく心象シミュレータとして使えるのでなかなか自分では思いつかない発想にたどり着けることを実感しました。

歌詞づくり、前作がかなりサクッとできたので甘く見ていましたが思ったより大変です。でも結構いいところまでできてきたので引き続きChatGPT先輩とSuno先生に相談しつつ作っていって、続きができたらまた記事にします!

〈次の記事はこちら↓〉

いいなと思ったら応援しよう!