メルト女子(写真)に勝ちたい
えー、寒いですよね。
朝夜なんて、「これ冬でしょ?」と言える日もありませんか?
度々、冬嫌いと言っていますが、本当に寒いの嫌いなんですよね。
服もかさばるし、手が悴むとシャッターも切りづらくて、モデルさんが寒そうだったりと...色々と気が引けます。
と言いつつ、寒さで写真を撮らないというのもダメダメなので、今年も闘います。
さて、タイトルの“メルト女子”そんな言葉は世に出ていません。僕が今作りました。
メルトの翻訳は、「溶ける、溶解」で、そのまま繋げると「溶ける女子」
具体的に何が溶けているかというと、顔なんです。そう、昨今のカメラ系アプリが秀逸で、誰でも簡単に顔の肌やパーツをレタッチできちゃいます。
それによって、特に自撮り写真においては殆どの方の肌が不自然に滑らかすぎたりします。
だから、僕はそういう顔を見た時、「溶けてるな...」と感じてしまいます。
酷いと、目と鼻以外の立体感がほぼ無かったり、あえて全体をかすませたりとかとか。
そういう写真を撮ること(加工)、それらをする女性を否定してはいないです。
というか、これが今の時代であり文化なんだなと。
かつて、フォトグラファーは写真技術の良し悪しで需要が決まっていたものの、カメラ技術が発展してその差が埋まり、レタッチまでも含めて見られるようになりました。
そして、そのレタッチはどこまで今は求められて、評価されるものなのか、とても興味深いです。
面白かったのが、とある撮影会もされているモデルの方のSNS。
当然、モデルなので撮影会で撮っていただいた写真が数点アップされていました。それぞれが十分に綺麗で上手いんです。
で、モデルがプライベートでお出かけ前とかに自撮りした写真もアップされていたんですが、
「と、溶けてる!」
撮影会の写真の方は、レタッチはあるけれど若干シワとか肌の質感というか立体感がありました。
自撮りの方は、それら全てが排除されて仕上がっていました。
手軽なレタッチアプリで簡単加工だったからかもしれませんが、モデルご本人のコンプレックスや美容意識もあるでしょう。
こういった流れというのは一人に関わらず、最近良く見るようになりました。多くが溶けてるんですよ!「メルト女子」いや略すと「メル女」ですよ!!
今後、ますますアプリも精度があがって、プロのレタッチャーが施すレタッチが誰でもできるようになると思います。
そうなると、プロでやっていくフォトグラファーの需要って...。
写真家とはポートレートとは?
表面うんぬんじゃなくて関係性?エモさ?
なんて、ふと考えさせられました。
風潮に流されずこの時代に溺れないように、「メルト女子」(写真)に負けない写真を撮りたいと思います。
溶けなくても、イイ写真っていっぱいあるはずだ。
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