ここで何かを見つければ次に進める気がする
絵を描く、という事にはとても集中力を要するものですから、なかなか安定した心持ちで描き続けられる人もそう多くはないかと思います。
生活が安定している上で余暇を使って描いたりして心を自由に解き放つ事が良いと思います、が、絵を描く事はなんといいますか
うまく言えませんが
戦いなのだと最近感じます
コロナの影響で生活環境が大きく変わる中で、画家としての僕の心にも大きな変化が生まれた事は認める以外に他無いようです
とはいえ僕もまだまだ発展途上であり、これからだよ!と思えるのでその過程も楽しく味わえたら良いと思うのですが
僕は着ぐるみを剥がされ、晒されて、気づいてしまいました、これは戦いなのだと。
なぜそれに気づいたかを今日は書いて行きます
まず、前の職場はかなり心に余裕があり、色々問題はあれどそれを乗り越えて行けるという根拠のない自信がありました、同僚もみんなそういう心持ちで働いていたと僕は思います
そしてコロナで一変します
職を失い、四月いっぱいは部屋にこもっていました、その間、絵画は4枚ほど描き上げまずまずのペースだったと思います
そして、ちょっとした縁で今の職場にやってきました、みんな快活な方々で個性があり、その反面で、どこか息苦しさのようなものも感じ取れました、入ったばかりの職場に馴染むには少し労力も要りますがそれを差し引いても、どこかズシッとした見えない何かが頭の上にあるようです
スタッフと軽く飲みに連れて行ってもらったりもしますが、その都度、誰かの愚痴を聞く事になるのです
あの人はこうで、こういうところがあるから嫌い、あの人はあの人のことが嫌いで、その人は私のことが嫌いらしい、などなど
どんどん浮き彫りになってきました
そう言う僕も愚痴をこぼしているように思えて少し心が重くなりますが、問題はそこではないのです
絵が描けなくなってしまったということなのです、前々から定期的にこの時期はやってくるのですが、今回はコロナも相まって全ての着ぐるみを剥がされたような気分なのです
家に帰ると真っ白なキャンバスを覗き込みます、描きたい気持ちはまだまだ消えていません
しかし描き始められない
絵を描くには、心を解き放たなくてはなりません、それは少し怖いことでもあるのです、自分のコントロールが効かなくなるからです
今特に、頭で考えて行動しているからなのか
心を自由にさらけ出せないでいます
日常の仕事と画業の切り替えが今の僕には難しいとふんでいます
心がうちにうちにめり込んで凝り固まってきたようなそんな息苦しさです、胸が痛い、肺とかではなく胸なのです
まずはこれを少しずつとかしてゆかねばなりません、絵を描く事はとても集中力を要します
自分の心と面と向かって対話する事が大切でありそれは自分が対面する自分の心との真っ向勝負であり、目を伏せたい自分がいる場合にはそれがとてもとても辛く感じるのです
皮膚や骨、自分をガードしてくれる肉体がなくなり、直接心へと届く、いや、沁みると言った方が正しいかもしれません
今の自分の状態をこれで知る事ができます
僕は今思ったよりも心を閉ざしがちですし、自分を攻撃しがちなのだという事がよくわかります、まぁーこんな事は今までにもいくらでもありましたし、生きていれば誰でもある事だろうと思います
けどそんな自分に少し腹が立っています
それでも芸術へ手を伸ばす自分がいます
好きだからなのでしょう、それが嬉しくて仕方ありません
少しの期間の後、描き始めた新しい絵画をまず最初に見るのは自分自身です
その時を楽しみにしながら、今をもう少し余裕を持って眺めていこうと思います。
肉体は死ぬが、心は死なないという事、随分スピリチュアルに傾倒しているように聞こえるかもしれませんが、あくまでも僕は芸術をしながらそれを感じているだけにすぎません
絵画に乗せた心な死なないし、絵が好きという思いは死なないし、画家としての情熱も死にませんから、思えばそんなに疑ってかかるようなことでもなく、至極真っ当な事だと思います
なにせ僕も、すでに亡くなっていかれた画家達のそういう心を受け取っているからです。
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