私の芸術運動111得体の知れぬ感動
現実と思われているものなんて風船が弾けるようにふっと消え去るようなもの。
最近皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は相変わらずうだつの上がらぬ画家をやっております、けれど、それが性に合っているようです。笑
この先の未来のことは知りませんけども、私はただ絵が好きで描いています、原始的な画家と言えます、まさにアナログです、ネットで買い物したこともありませんし、PayPayはおろかクレジットカードも持ってません、パソコンも持ってませんし、Wi-Fiも家にはありません、しかし性に合っているみたいです。笑
YouTubeで音楽聞いてるのですが、この前彼女にYouTubeって音楽聴くアプリじゃ無いよと言われてびっくりです。
そんな私ですが心の機微や、周りの雰囲気や、土地から湧き上がる雰囲気に敏感です、Wi-Fiなんかよりもそこらじゅうを飛び交っています。
私はそういうものを感じたいがために旅によく出ます、最近は彼女も一緒に行きます、私の目的もないようなフラフラ行く旅を一緒に楽しんでくれているようです
そんな旅の道中で見かけた景色がたまにボーっとしていると脳裏に浮かぶことがあります
昨日思い出していたのは阿夫利神社に向かう途中のローカル電車での風景です、あたりは森と畑がブワーっと広がっている中を線路が通り、それに並走して作られた道が一本あるのです、電車が左にグインと曲がるポイントで並走していた道と二手に分かれていくのですがその景色が私の心の中に残っていたわけです、どんどん離れていくその一本道、ここに強烈なインスピレーションを感じるのです
他にも天橋立に一人で行った時のこと
小雨が降る中を私は天橋立を歩いていました、松の並木道から少し脇に逸れて砂浜に出るとさっきまで人っ子一人いなかったのに女の子が目の前を走り去ってゆきました、振り返ると遠くの方にポツンとお父さんのような方の影が見えるのです、ここでも私は強烈なインスピレーションを受けたのです
ごくごく普通のありふれたたわいも無い事
私の芸術のモチーフです、私は自分が感じるこのインスピレーションが何か?を知りませんけども、心が震え、絵に描こう!!と強く思うのです、画家だから描いているんじゃありません、描くためのモチーフを探しているんじゃありません、訳のわからぬ感動が私を画家の道へ引っ張るのです。
情緒という言葉が近いのですが、どうもまだしっくりきませんね、ノスタルジーも良い線ですが、私はこの感覚は失いたく無いなぁと思います、何せ子供の頃からずっと感じていますし、これが私を画家にしたのであれば、これが私の画家たる所以なわけです
この感動を伝えたい
なによりその前に私自身が知りたいのです。
絵画なら見た人がそれぞれの感性で勝手に評価してくれます、中にはその思いを伝えてくれる人もいます、本当にありがたいことです。
いつの日か、この感動をガシッと掴んで自分の絵画へ純度高く昇華してゆきたいものです
まぁー冒頭で話しましたけれども、ガシッと掴んだ途端にパンッと風船のように弾けて消えてしまうかもしれませんね。
ではまた!