(西東京編)あの日。
昨日の記事の続きになる
そう!
こうして僕は東京に送り出されたのである
今から10年ほど前の話である。
美容師として僕はスタートを切った
アシスタントとしての生活は楽しかったりしんどかったり、給料もギリギリのラインだった
休日も練習に費やして、どちらかといえば僕は自分なりに緩急をつけて日々取り組んでいた
色んな事があった
そして勤めて2年半で僕はその職場を去ることになるのだ
僕にとっては随分な事件が起こった
その日もなんら変わらず営業をこなし閉店間近になった頃である
本社の人がやってきた
その人と僕は仲良いとは言わないまでも個人的には好感を持っていた
その人が僕を探していたのである
何事?
走っていった
「外で話そう」
その言葉に従い僕は外に出た
僕の働いていた店は線路沿いにビルが立ち並ぶエリア、働いていたビルと隣のビルの間に細いスペースがありそこが駐輪場となっている、随分暗い、駐輪場が無ければ絶対に入らないであろう単なる隙間に過ぎなかった
その人はその奥へと誘導してついにフェンス越しに線路が見えるところまで連れ立った
電車がそばを通り抜けて行く
僕は少し違和感を覚えたが、この時その違和感をかき消す程の内容を予想していた
アシスタント卒業の通達だと思っていたのである、なかなか口を開かないその人に僕の方から声をかけた
「なんですかぁー?もしかしてですけど、あれですか?ついに😆」
その人の表情はそうではない!とはっきり言っていた
僕に残されたのは違和感だけである、そこに覆いかぶさるように不安がやって来た
そして聞いたのである
随分つまらない話だったが間違いなく僕の社会人生活を根底からひっくり返すような内容であった、断っておくがクビの話ではない。
細かい事はあまり言えない、まぁー今更だから言っても良いけれど、僕はその会社の事が好きだったし、周りの人にもよくしてもらっていたから、こう言う形で発信する内容じゃないと思う。
それから3ヶ月後くらいか?
僕はその会社を去ることになる
その時、僕の頭に流れていたのはあの時、オレンジジュースをすすりながら聞いていた忌野清志郎である。
(今この文章を書いてる時、偶然、本当に偶然、シャッフルモードで流れて来た曲が忌野清志郎のその歌、「雨上がりの夜空」という偶然に恐怖してます)
そして僕はその街を出た
当時の彼女が東京に出てくる事を決め、僕と同棲しようということが決まったのである
家は僕が手配して、二人で折半しながらの生活が始まった、僕は職探しからのスタートである
正直当時付き合っていたあの子が居なけりゃ僕はどうなっていたかわからない、感謝しているが、最終的には僕の裏切り行為でその子とも終わりが来てしまうのだけど、その話はまた次にしましょう👨🎨
#画家 #芸術 #美容室 #社会人 #忌野清志郎 #雨上がりの夜空に #ロックンロール #人生
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