
経理DXでの守りと攻め:DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み方
現在デジタルトランスフォーメーション(DX Digital Transformation)という言葉がバズワードになっています。しかし一言でデジタルトランスフォーメーションと言っても実際に行なっていることはかなりの差があります。ベンダーの中でもデジタルトランスフォーメーションをサービスとして提供してる企業の中でも大きな差があります。本来目指すべき DX とは何か?そして経理においてどのように実装すればよいかを書いてみます。
多くの企業がやっているDXは守りのDXのみ
多くの企業が行なっている DX はで2つのパターンが見られます。
1つ目:IT化を目的にしたDX
DXということで、 ITシステムの導入または構築だったりします。 IT システムを間違っているのでしょうか?いいえ、間違っているのは目的として何を置いてるかです。
DX ということでIT を積極に導入することが目的であると考えている企業が多くなっています。これは多くのITサービス会社・ベンダー会社の影響もあります。このような企業はITシステムを新しく導入した、またはITシステムを入れ替えたことでDXを実現できたと考えています。
2つ目:コスト削減を目的としたDX
もう一つは ITシステムを導入することが目的ではないのですが、目的としてコスト削減を掲げている企業が多いです。確かにITシステムを導入することで効率化でき生産性が上がることで結果的にコスト削減に繋がるケースはあります。 ただ、コスト削減を目的としてしまうとITそしてシステムにかかる費用もできるだけ抑えようと言った動きになります。
日本のIT 投資は金額として米国などに比べ非常に少ないです。またIT投資の目的もコスト削減と言ったまもりを中心にしております。
この姿勢のままだと DX としては不完全な守りの DX しか果たせないでしょう。
攻めのDXとは?
では今度デジタルトランスフォーメーションを正しく捉え進めている企業の姿とはどういうものでしょうか?
2018年に経済産業省が発表した『DXレポート ~ITシステ ム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』、通称DXレポートでも書かれていますが、 DX は経営の一部としてとらえていく必要があります。 IT の計画は経営の一部と捉える必要があります。事業計画中に、売上計画や投資計画、組織・採用計画というものがあるかもしれませんがそれに加えて ITのロードマップ含めるべきという考えです。
ITサービス会社・ベンダー会社に依存し、その言いなりになるのではなく、経営として意思をもってIT投資を実施していく必要があります。
DXレポートにおいても「経営者自らが、ITシステムの現状と問題点を把握し」とあります。事業を進めるにあたり IT投資は不可欠です。これを理解しそれを遂行する人材の確保経営の理解というのが非常に大事であるとDXレポートの中にも書かれています。
経理DXにおける守りと攻めとは?
事業全体で考えると攻めの DX というのは顧客の情報をデータ化しその分析をしさらに打ち手を見つけていくなどが考えられます。しかし経理家バックオフィスにおいてなかなか攻めの DX というのがピンとこない方も多いかと思います。
経理を中心としたバックオフィスは宝となるデータが多く眠っています。 会計中でも管理会計は経営と直結する情報になってます。 管理会計の中でも例えば、アクティビティベースアカウンティング(活動基準原価計算 ABC Activity based costing) などを各個人単位で実現しリアルタイムで確認できるようになれば経営者管理者の判断はより早くできます。 人材への投資、事業への投資などもしっかりとデータとして把握することができればその投資を続けるべきか見直す必要があるかがすぐに確認できます。
このように経理及びバックオフィスの情報をどれだけしっかり収集し整理し経営に適切な形で レポーティング(報告)できるか事業の成長に大きく関わってきます。
メリービズがやっていること
メリービズは顧客企業がさらに成長を加速することを願っています。ウェリスとしては顧客企業が 経理のコア業務に集中できるため作業部分をしっかりと実施させていただいてます。顧客企業がせめて行くためには、安心した守りが必要だと考えてます。
更なる事業成長目指す企業はぜひ一度ご検討いただければと幸いです。
いかがでしたでしょうか?
もし、よろしければ、下のハートマーク(スキ)を押して頂き、さらにフォローをして頂けるとエネルギーがもらえます!
また、工藤が所属するメリービズ株式会社はデジタルに移行したい、業務を効率化したい企業の支援をしています。ぜひ、メリービズの応援もお願いします!
参考
DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
いいなと思ったら応援しよう!
