出版原稿#20 視力2.0のメリット
今日の投稿は「視力2.0のメリット」です。出版原稿からはカットされてしまいまして、もったいないので以下に記載します。ご笑読くださいますと幸いです。
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視力2.0のメリット
さて現代社会では、視力が1.0あれば十分です。2.0になると、どのようなメリットがあるのでしょうか？1.0未満の視覚不良者と比較すると、矯正器具を買わなくていい、眼科に通う必要が無い、将来眼疾患にかかる可能性が下がる、等はこれまでも紹介しました。でも、それは1.0でも同じです。
ここでは私の感じる裸眼視力2.0のマイナーなメリットを紹介しましょう。
昆虫が捕まえやすい
小さな子供は昆虫にとても興味があります。都会の公園にも様々な生物がいて、捕まえたり見つけたり、親子で楽しむことができます。しかし、昆虫も隠れますから、なかなか見つからないものがいます。
視力が高いと、すぐ虫かごがいっぱいになるくらい取れます。しかし一匹も見つからなければつまらないので、昆虫採集にそのうち興味を失ってしまうでしょう。そうなると、自然に楽しむ機会はどんどん失われ、人工的なものに引き寄せられていきます。
私が親子で昆虫を採取していると、よその子が寄ってきて、昆虫を見つけてあげると、とても喜ばれます。小さな子供には自然に興味を持ってほしいと思っています。
ギンヤンマが素手で捕まえられる
私は過去２回、飛んでいるギンヤンマを素手で捕まえたことがあります。ギンヤンマは時速７０ｋｍ以上で飛来し、頭部にある多数の複眼でほぼ全方位を見ながら、迫る危険に対して旋回して逃げるので、素手で捕まえるのはほぼ不可能です。
２度目は１８歳、私の血を吸いに来た蚊を追いかけてきた個体、２度目は２４歳、大学の構内ですれ違いざまに手を出して捕まえました。
捕まえようと手を動かすとギンヤンマは回避しますが、私は過去に何度も回避を見てきたため、回避方向予想が私の脳にインプットされているらしく、私の手も自動的にそちらに動くのです。ギンヤンマは吸い込まれるように私の手に入ります。
なおギンヤンマを捕まえるのは虫取り網をもっても難しいですが、今年の夏には近くの貯水池の葦の間でホバリングする個体を捕まえることができました。息子にギンヤンマを触らせることができる父親はあまりいません。現在の視力のおかげでしょう。
流れ星が見える
視力が良く、遠くにピントが合うと、夜でも外に出るのが怖くありませんし、星空が良く見えます。私はランニングの習慣がありますが、日中時間が無いときは夜に走っていました。特に学生時代に仙台に住んでいたころは、視界が広く空気もきれいなので、ランニング中に何度も流れ星が見えました。当時は１５ｋｍを１時間ちょっとで走っていましたが、晴れた日は、ランニング２回に１回は見られます。
見えた瞬間に願い事を３回唱えるのです。「今日セットした電解合成のバイアルに単分子磁石と分子性導体の混成錯体単結晶ができますように」とか願い、本当に取れたことがあります。博士号がとれたのは高い視力のおかげといっても過言ではないでしょう。
道に迷わない
遠くのものが見えるので、目標物がすぐに見つかります。視力1.0の人が１０メートル先の看板が見える時、私は２０メートル以上先から見えるので、飲み会の後の２次会の場所を探す時などに重宝します。
実際にはこの能力を過信しすぎて何も調べずに外出する癖がついてしまうので、よく道に迷います。デメリットですね…
目が悪くならない
目が良いと、目が悪くなりません。遠くをいつも見ているからです。普通に生きているだけで遠見視力トレーニングをしているのです。
逆に、遠くが見えなくなれば興味が失せてしまい、近くのものばかりを見るでしょう。そうなるとパソコンやスマホの画面ばかりを見ることになります。成人になってからも近視が発症してさらに視力が悪くなることもあります。
「いいカメラ」が顔についている
裸眼視力1.0と2.0の違いを例えるなら、スマホのカメラに性能の良いものが搭載されているというようなイメージです。
高価なスマホには大きめのレンズが3つくらい搭載されているものがあります。3つのカメラは口径の異なるレンズが搭載され、高角視野や望遠、近接撮影に対応していたり、よりピッチの細かい（解像度の高い）撮像素子が搭載されていたりします。
対して、安価なモデルでは小さめの口径のカメラ1個です。撮影して画像を比べてみると分かりやすいです。
スマホを買うときに、きれいな写真が撮れたほうがよいので性能の良いカメラがついているモデルを買う、という方もいます。裸眼視力が高いということは、常時性能の良いカメラで世界を見ることができているのです。ちょっとだけうらやましくなってきた人もいますでしょうか？
すべてがきれいに見える
朝起きた時から、ベランダに出るとすべてがきれいに見えます。私は毎日起きたらすぐにベランダに出て朝日を浴びる習慣がありますが、特に台風が過ぎた日の翌日や、良く晴れた冬の朝などは空気がきれいで遠くまで見え、最高に気持ちが良いです。朝から世界がきれいに見えると、一日いい気分で前向きに過ごすことができます。
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以上、視力2.0のメリットでした。いまいちパットしない？だから本書からカットされたのか…？
本書には、フルハイビジョンと４Kの違い、という例で掲載されています。ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
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