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【視力2.0 原稿】#10 視力を落とさない仕事のコツ(その1)

  私は視力について書籍の出版を予定しております。目が悪くなりがちな研究者という職業でありながら裸眼視力2.0を保っている私の実践記録をもとに、視力を落とさない仕事、生活方法を広く公開しようという意図です。出版に際して掲載できなかったところをnoteに投稿しています。

 近年視覚不良者が急激に増大していることが、日本だけでなく世界的に問題になっているのです。でも、私は「何も特別なことはやっていない」のに視力が2.0なのです。

 いわゆる「眼球運動トレーニング」、「目の良くなる迷路」、「特別なサプリメント」など、一般に目が良くなるということを何もやっていません。理系の大学院で博士号を取得し、研究者として、会社員として、普通に仕事をしてきました。

 でも、仕事を一生懸命やろうとすると、自然と効率よく業務を行うことになります。よりよい仕事をする工夫が、視力の維持に関わっていたのです。本投稿では、オフィスワーカーとして効率的に仕事を行い、かつ目を悪くしない仕事の方法をシェアします。

 以下原稿です。

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視力を落さない仕事、生活、育児のコツ

 本章には私が実践してきた仕事と生活スタイル、育児のコツ(私の子供二人も、視力が1.5以上あります)をまとめました。具体的に視力を落さないように心がけたのは、これまでに何度か紹介した「目が悪くなるのは屋外活動時間が少ないせい!」(オーストラリア国立大 イアン・モーガン先生ら)という論文を見た32歳の時からですが、その時も裸眼視力1.5でした。

 それは以前の投稿で述べたように、19歳の時から「脳」のパフォーマンス向上方法について調べ、仕事と生活をより良くする工夫を実践してきたからでしょう。

 そして、研究や仕事をしているときに、「なんだか効率が悪いな」「体に悪そうだな」「目が悪くなりそうだな」と感じることに対して、躊躇なく対策を実施してきたのが、今の裸眼視力2.0につながっているのです。

 事項から視力を落さない仕事のコツ、をたくさん書きました。私は研究者なので、実験室にいる時間以外はだいたいオフィスにいます。オフィスでの仕事をする方々の参考になる部分が多いと思います。
 
視力を落さない仕事のコツ
 
目を使わない時間を作る
 なんといっても過度に眼を使い過ぎることは眼に良くありません。ここでは様々な方法で目をいたわりながら、効率的に仕事をするコツを記載しました。
 
VDT作業ルールを守る
 情報化社会ではVDT(ビジュアルディスプレイターミナル)作業が仕事に必要という方が圧倒的に増えました。VDT作業中心のオフィスワーカーはパソコンなどのディスプレイに集中しすぎると、まばたきの回数が減少して目が乾燥し、ドライアイの原因になることがわかっています。また、近くを見続けているため毛様体筋が常に緊張を強いられます。これは眼精疲労や仮性近視を招き、近業が度を超すと成人になっても近視が進行するケースが多々あります。
 厚生労働省では1時間のVDT作業に15分の目を休める時間を取り入れるよう指導しています。しかし、めんどうくさいし集中が途切れるので実際はやっていない、という人が多いのではないでしょうか?タイマーで測る等して、遵守するのが良いでしょう。

 タイマー?の使い方ですが、例えばあと30分しっかり集中するぞ!としてスマホなどのタイマーをセットし、時間がきたら強制的に離席するのです。だらだらといつまでも仕事するより、とても集中できます。

 でも、作業に集中したいし、サボっているように見えて休息が難しい!という人、事項からのコツをぜひ参考に下さい。
 
掃除、ゴミ捨て
 さて、どうやってオフィスワーカーがVDT作業から離れるのでしょうか。まず掃除やごみ捨てなは、精神衛生的に良いのでおすすめです。みんなに感謝されますし、何よりきれいなところで仕事ができます。
 会社生活に強いストレスを感じていると、他人が汚したところを掃除するのはバカバカしい、と思ってしまうことがあります。しかし実際にやってみると非常にストレス解消になりますので、まずは自分のデスク周りから、ぜひ取り組んでみましょう。専用の掃除用具(ゴム手袋やMyごみ箱)を準備するのがコツです。
 
コーヒータイム
 休憩に有効なのは、なんといってもコーヒータイムでしょう。席でパソコンを見たまま缶コーヒーを飲んだのではVDT作業削減にあまり意味はないので、席を立って粉や豆からコーヒーを入れる、と本当の意味で休憩になります。豆からいれると何となく、ちがいがわかる男、のような気がして気分がいいかもしれません。
 私は、その他にもコピーを取りに行く、トイレに行く、などを組み入れる工夫をしていました。ちなみに休憩といえばタバコも含まれますが、私はタバコを吸っていないので何とも言えません。
 
机の上整理
 机の上が乱雑な人はぜひ休憩がてら整理しましょう。脳の中が整理されておらず、マルチタスクになり、いろいろな仕事を並行して進めているから机の上が汚く、仕事の効率が悪いのです。目も休まり、仕事の効率も上がるのでおススメです。
 
人と話す
  ビジネスは人と人が会って会話するところから始まります。デスクワークで煮詰まったら話したそうな人を見つけて話しかけるのがコツです。人は話をしたい生き物です。話したそうな人は、よく観察すればわかります。

 人と話すことで「自分が何を考えているのか」わかりますし、基本的に人間の親密度は過ごした時間や話した量で決まります。話しかけると仕事を振ってきそうな上司にも勇気をもって話しかけると、意思の疎通ができて仕事の効率が上がりますし、評価も上がるでしょう。

 私は研究開発が煮詰まると良く実験室にいって、同じく煮詰まっているであろう人と会話していました。知識も共有できますし、そのような雑談から新しいアイデアが湧くものです。
 
視力の維持には、座りすぎないことが大切
座りすぎは寿命が縮む
 近年、長時間座っていると寿命が減る、という研究結果が報告され、安全衛生上の話題になりました。1日に8時間以上座っている人は、4時間未満座っている人に比べて死亡リスクが高いというのです。座っていると立っているよりは楽そうな気がしますが、心血管疾患、糖尿病、がん、その他の慢性疾患のリスクを高めるようです。
 
歩いて情報を整理する
 私は体を動かしながら考え事や頭の中を整理する方法を19歳のころから続けていたため、集中して考えるときは仕事場でも歩いて考えてきたのです。まずパソコン前で研究に関するデータや資料を読み込み、そのあと歩きながら考えるのです。
 席を立って廊下とか室内外をうろうろしながら考えるので、一見サボっているように見えますが、腕を組んで難しい顔をしていれば、「平賀がまた何か難しいことを考えているんだな」と理解してもらえるようになります。
 何も考えていない時も難しい顔をするようになると、話しかけにくい人になるので注意です。
 *私のYoutubeで笑顔の作り方をアップしているので、ぜひご覧ください。
 https://www.youtube.com/watch?v=SI4J_saWP1E


会議で立って議論する

 研究所では研究結果に関する議論は長時間に及ぶことがあります。私が勤めていたホワイト企業?でも、会議が13時から始まって20時を過ぎても終わらない、とかありました。
 座りっぱなしになると健康を害しますので、なるべく会議では発言して全身に血流を回し、また時折席を立って議論することを意識していました。会議の議長や管理者の方は、適宜休憩をはさむことを意識していただきたいです。
 ホワイトボードの前に立って、ペンを片手に立ちながら議論していると本気で仕事しているように見えますし、実際に本気で考えている時もあります。
 
(会社に)スタンディングデスクを買ってもらう
 スタンディングデスクというものがあり、在宅勤務中などの座りすぎを解消するために、自宅に導入しました。当時8000円ぐらいの、机の上に置いて高さが変えられるものです。(机式だと、サイズが大きいので自宅マンションには入りませんでした。)

 立ったまま仕事をするのは大変、と思う方もおられるかと思いますが、売っているわけですから、必要としている人は多数おられるのです。
 実際に業務効率が上がるということで、GAFAMなど大手の外資系企業などで導入されているようです。今後日本の会社でも標準整備される可能性もあるかもしれません。

 私はこれまでに説明してきましたように、歩いたり走ったりしながらものを考えるタイプです。スタンディングデスクを知った瞬間から試してみたくなりました。
 実際に使ってみると、背筋が伸びて、座ることによるお腹が圧迫されるのが解消されます。姿勢が改善されるのと同時に血行が良くなり、目や肩がこるのを防げるようになるような感じがしました。また立ったまま足踏み運動ができるので、全身の血流の滞りが改善されます。

 何より「席を立つ、座る」という動作がないので、移動がスムーズです。部屋の中をぐるぐる回ったり考えたりしながら仕事できるのです。座っているとパソコン以外にもデスクの書類や壁しか見えず、近業対策が難しいですが、スタンディングデスクならすぐにパソコンから目を離せます。
 自宅の室内を裸足で立ちっぱなしだと足裏が痛くなるので、スニーカータイプのルームシューズも買いました。

 スタンディングデスクを一日中使うと結構大変ですので、高さ調節機能付きのものにして、疲れたら座ればよいのです。

 新型コロナの在宅勤務が明けて出社できるようになった後も、会社に健康のためだということを説明して、特別に買ってもらえました(もちろん私専有ではなく、共用品扱いです。)従業員の安全衛生を引き合いに出すと予算も出やすいので、ぜひ読者様も会社で導入してみてはどうでしょうか?
 

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 本文は私と同じようなオフィスワーカーとしてはとても役に立つ内容だと思うのですが、出版に際しては誰しも当てはまるわけではなく、あえなく不掲載となってしまった部分です。ちょっと個人的すぎましたかね…?
 
 次回は「視力を落とさない仕事のコツ その2」です。どうぞお楽しみに! 

↓スキしていただけると幸いです。小動物が飛び出します。 

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