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湾岸のタワマン ステップアップストーリー①勝どき編🏙
noteに初投稿した日に営業スキルとは全く関係ない話をアップします。
「目の前には広がる東京の夜景。川沿いを吹き抜ける潮風。週末は隅田川テラスをランニングし、夜はマンションの窓から見える湾岸の夜景を眺めながらワインを傾ける——そんな暮らしが、意外と手の届く場所にある。」
こういった幻想を持って私は20代後半で初めて不動産を購入しました。当時の自分には、湾岸エリアに住むなんて少し贅沢にも思えましたが、結果としてその選択は大正解でした。なぜなら、勝どきという街には「都心に住むことの満足感」と「資産としての安心感」の両方があったからです。ちなみにリビングから見えたのは、目の前のマンションの外廊下の灯りでしたが、それ以外は合ってます笑
今回は、そんな私の実体験をもとに「勝どきに住むことで得られたもの」「実際に住んでみて感じたリアルなメリット・デメリット」、そして「今、勝どきに住むのは本当にアリなのか?」についてお話ししたいと思います。
勝どき オリンピック前の状況
まず、初めて私が不動産を購入したのが2014-2015年頃です。
その時は大手企業の法人営業として都内で勤務しており、結婚することになったので賃貸で高くつくならば自宅を買ってみようと思ったからです。その背景には、職場に不動産を購入した人がいて、自分でもできると感じたことが購入の背景です。
エリア:湾岸一択
あの当時は今ほど湾岸、湾岸といったレベルまでは行きませんでしたが、以下2つの理由により湾岸の人気もあったため、湾岸をメインに探しておりました。
職場からも近く、徒歩・自転車・バス・タクシーで通勤可能なこと。
東京オリンピック開催決定により、湾岸エリアの発展が期待できたこと。
湾岸エリアでの住む場所探し
築地:元々一人で築地のど真ん中に一人暮らしをしており、東銀座まで徒歩5分、銀座まで10分、有楽町までも15分といった抜群のアクセス環境はとてもよかったものの、当時は小〜中規模のマンションしかなく、規模感があったり広いマンションを選ぼうとすると隅田川を越える必要がありました。
東銀座:もっとアクセスは良くなるエリアですが、賃料が上がってしまうこと、どうも小さな物件や細い通りも多く、20代半ば頃の私にとってはそこまで魅力にはならずでした。
月島 or 勝どき
この二つでやや迷ったのですが、結局は当時住んでいた築地からもすぐ行けること、選手村等の開発の影響をより受けやすく、職場からもより通勤しやすい勝どきに住むことにしました。月島のもんじゃを頻繁に食べるわけではなく、飲食店が多く人通りが多いと騒がしいのではないかとも気にしていたためです。
勝どきの暮らしはどうだったか
20代後半の私が当時購入できたマンションは5,000万円ほどであり、ペアローンではなく私一人の収入でしたので無理しすぎず、ただし一定の部屋の広さがあるマンションを選びました。70平米ちょっとあり、妻と二人暮らしのため広さもあったこと、ちゃんとしたタワマンではなく、かつ高さも住んでいた部屋の階数も低かったのですが、それでも毎月一定の金額でそこそこの広さを所有し、快適な暮らしを楽しむことができました。
特に大規模マンションには必ずあるパーティールーム、自習室がとてもよく、友人を招待してパーティールームで週末にパーティを開くことが楽しみで、湾岸の景色、東京タワー、隅田川などを見ながらお酒を飲んだりと「これが東京暮らしか」と満喫した日々を過ごしました。
ちなみにその時は、結婚したばかりのため結婚式、新婚旅行、新居の様々な費用を捻出するため親へ不動産を買うことのプレゼン資料を作り不動産購入費用の一部を前借りしました。また不動産の購入時の手数料を安くするため、たまたまイベントで仲良くなった不動産会社の人に相場の半値以下で契約手続きしていただいたのも助かりました。
500万円高く売れた
そんな勝どき生活ですが、プライベートの環境の変化と、仕事もうまくいっていたので少しステップアップしたく、売ることにしました。最初は友人の不動産会社に頼んだところ見事に契約直前まで進みましたが、管理費が直前で少しだけ(確か月額数百〜数千円程度だったような)値上がりしたことを購入希望者が気にしたため契約に至ることはなく、その後別の不動産屋さん経由で見事+500万円高く売ることができました。
売値が500万円ほど高かったため、不動産仲介料や住んでいた期間の支払いを考慮しても、十分に良い取引だったと感じました。その時にゲットした利益ですが、妻の欲しいブランド品、美容代、旅行、飲食等で見事に9ヶ月間ほどで全て溶けました。そのブランド品1点だけで、JALのファーストクラスでヨーロッパに行ける金額に近いほどでしたので、今考えてもよくその年齢、経済状況で買ったなと感心します。幸いなことに仕事はうまくいっており、S Oももらっていたことから思い切りました。
現在は1億円前後に
2025年2月23日現在、suumoで同マンションを検索してみると約1億円ちょいで売り出されており、当時の倍で販売されていることが確認できました。正直なところ、もし住み続けていたら、住宅ローンの返済後に5,000-6,000万円のキャッシュを得られていた可能性があります。ややもったいないなと思ったものの、現在所有しているタワマンの売却益を考えるとそれよりも低いと思うので、結果的には売ってよかったです。
また、その後に住んだ2つのエリアに詳しくなったことなど考えても、やはり引越ししてよかったです。
勝どき暮らしのよかった点
東京湾、隅田川が近く、また道路に車や自転車などもそこまで大量に走っている状況ではないことから、落ち着いて住める良い街だと思います。
勝どき駅の真上ではなく、徒歩5-10分程度はかかるのでやや不便さはありましたが、その分夜は一部の騒音を除いてとても静かでした。
銀座、豊洲のららぽーと、電車での新宿方面(大江戸線)、バスで東京駅へ一本といったアクセスは今でも非常に羨ましいです。銀座などからもタクシーですぐ行けること、湾岸の高速入口もすぐのため実家に帰省もしやすかったです。ちなみに今は分かりませんが、当時は羽田空港に行くのに東銀座から電車か、豊洲からバスでした。出張に毎週数回は行く仕事だったので、不便だなと感じてました。
不便だったこと
住んでいる住人の数に比べると飲食店の数が少なく、まだ夫婦二人だったので銀座、有楽町などへ出かければよかったのですが、子連れでグルメな方ですとこの点は気になると思います。
勝どき駅の周辺は人が集まること。やや陸の孤島というか不便さもあるため、働く人はバスか電車で島を脱出します。そのためバスや電車が混んでいました。ただ首都圏エリアでも大体同じような状況でしたので、この点はそのエリアではどこでも同じかもしれません。
風が強い、夜はトラックが大きな音で築地市場へ爆走していくといった自然や騒音はやや気になりました。今は築地も移転したので、騒音は少ないかもしれません。
勝どき暮らしのまとめ
確かマンションを売ったのが2017-2018年頃であり、そこから今は晴海フラッグをはじめとした大規模マンションがさらに多く建ったので、きっと住む人はさらに爆増だと思います。学校ができたり、スーパーができたりなど改善点もあるかと思いますが、週末の豊洲のららぽーとや武蔵小杉に行くと感じるような子育て世帯が多いな!といった印象は、そのエリアほどではありませんがややあるかもしれません。
「都心で便利に暮らしたい。でも資産価値の下がらない街を選びたい——そんなあなたにとって、勝どきは最適な選択肢の一つかもしれません。」
実際に住み、売却まで経験した私だからこそ分かる「勝どきの価値」ですが、湾岸だからこその手頃感は間違いなくあると思います。これが港区の中心部で同じ金額で今から物件を買おうと思ったら、広さを選ぶと築40−50年経過したマンションでしょうし、築年数を同じくしようものなら40平米になってしまうかもしれません。大きな再開発はないかもしれませんが、ある程度開発要素も出て落ち着いてくる場所ということ、また物件数も多いため競争相手がいることからやや手に届きやすい物件も探せば出てくるのではないかと思います。
完