新しいかたちのペットの手元供養を考えたきっかけ7
心の中に大きな喪失感がある中、義父の葬儀の準備がありました。
葬儀の準備から葬儀が終わるまでは、怒涛のように時間が流れていきました。
葬儀を行うにあたり、すること、やることがたくさんあったため、
義父が「この世にいない」という現実をあまり感じていなかったのかもしれません。
義父との「お別れ」が終わり、
義父の「形見である遺骨」が、
骨壺とともに義母と義父が一緒に住んでいたお家に帰ってきました。
義父の形見である遺骨が入った骨壺を、
2人が一緒に過ごしていたリビングに置き、
骨壺のまわりに2人の写真などを飾り、
義母はいつもその骨壺に語りかけたり、
骨壺をなでたりしていました。
「思い出が心を温める」
「形見である遺骨とそばに居たい」
義母は言っていました。
そこから約1ヵ月ほど経過し、
お墓へ義父の遺骨をいつ納骨するかの話をしていたときです。
義父の出身は九州であり、
義母が現在住んでいる関東からは遠く離れたところにお墓があります。
(我々家族も義母と近くの関東に住んでいます。)
義母は言いました。
「形見である遺骨をそばにおいて、近くに居たい」
「遠く離れたところにおきたくない」
大切な愛する存在である形見と、一緒に過ごしたい。
義母の心情を言葉にすることはできませんが、
おそらくそう想っていたのではないでしょうか。