Covid-19をきっかけに診療記録の一部を電子カルテとWifi連携してみた
日本の緊急事態宣言は解除されて、世間はなんだかふつーに戻りつつある。でもでも一部の地域では再燃がぽつぽつと嫌な雰囲気だ。きっとまた近いうちに、てんやわんや状態になると思うので、そんな時のために何かの役に立つかもしれないので残しておこうと思う。
きっかけ
それは、入院申込書や入院計画書、治療に関する同意書の扱い方の相談を感染対策室からもらった事だった。
「なんで取扱い方が心配なのかなぁ?」と内心思っていたら「陽性患者さんが触れた物は、紙・ペン・机・椅子などすべてが汚染(表現ごめんなさいです)になるから、できるだけ動かさないようにしたい」「職員が感染するリスクを軽減したい」「消毒掃除の手間を少なくしたい」というのが理由と聞いて、納得したし、それは最前線の医療従事者の手間をなんとかしてあげたい。と思った。
たぶん、今それができるのは院内で私しかいない。と変な使命感が湧き出てきちゃった。→この私の癖^^;を周りはよく知ってるのだ。
とりあえずなんとかする!
電子カルテのバージョンや環境で、できることとできないことがある。でも何か方法があるはずだ。医療情報室のスタッフと電子カルテの機能を確認。ベンダーの遠隔協力も得てタブレットを利用してキャプチャーした書類を画像として電子カルテ端末に無線で飛ばすことができることが分かった。
Wifi環境がない
タブレットから電子カルテ端末に無線でデータを飛ばすことができることが分かったけど、今度は、その無線環境が受入病棟にはない。
さて、、、どうするか。と、しばらく考え込んでしまった。
「そうだ! 何もWifiにこだわらなくていいやん。プリペイドカードがあれば同じ環境が作れる!!」って、いろいろスタッフと話しているうちにひらめいた^^
タブレットがない
もともとタブレット運用していなかったので、肝腎な業務用のタブレットが院内にない。また壁に当たってしまった。。。 発注しても、世界中のあちこちで仕事や授業がオンラインになったため手に入りにくい状態で、いつ納品されるかが分からないとのこと。。。
えぇぇぇぇぇ、、、、どうしよっっっ
「そうだ! 家に使っていないタブレットがある。古いけど。もうそれでいいやん」
「おんなじように、家で眠っている物を持っている人がいるかもしれない。院内の皆に提供を呼び掛けてみよう」
いつもは業務案内やお知らせの院内メールを今回は物乞いに使わせてもらった
もしかしたら業務に使うツールをこんなお願いの内容で配信することに非常識だ。とお叱りを受けるかもしれない。と小心な気持ちだったけど、何故必要なのかを説明して配信したら、早速、提供を申し出てくれる職員からの連絡が何件も(驚)
ほんとうにありがたかった。めちゃくちゃ嬉しかった。必要な人に活用してもらいたい。って声をかけてくれた。
みんな温かい。ありがとう!
患者受入までに整備を間に合わせることができて、現場の医師や看護師からも喜びの声が届いた。
やろうと思えば、なんでもできる
相談があった時は、今までにない環境を整えることや物がない。
同意書などの診療記録を画像として扱うことが関連法規に抵触するのではないか。といった課題をクリアするために、久しぶりに自分の頭と体、そして院内のコミニケーションツールをフル稼働させた。いろんな人の「なんとかしてあげたい」という愛をいっぱい受けて実現することができたと思う。
タブレットは思いがけず何台も集まったので 診療記録の管理に使っただけではなく オンライン面会にも利用することに発展することになるんだけど
この続きは改めて書くことにする。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます
知恵を出して協力し合った院内のみんな ありがとうございます
COVID-19は、
忙しさ しんどさ めんどくさ
だけじゃなく、新たな力も得られたよ
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